福祉業界
“介護”のイメージが強いかもしれませんが、高齢だったり障がいを抱えたりしていなくとも、お世話になることが多いのが公助たる福祉の仕事に就いている人たちです。社会のインフラとして欠かすことができない福祉業界での適材適所を見ていきましょう。
【訪問介護・デイサービス】
介助が必要な人のサポートと聞くと、“助ける人”がニックネームのタイプ2や、根気強く相手に寄り添えるタイプ9の適性の高さが思い浮かびますが、近頃注目の“アートを取り入れた慰問”の場面では、芸術家肌のタイプ4が実力を発揮しそう。陶芸やちぎり絵を取り入れたプログラム、心をつかむ朗読会、セラピードッグを連れてふれあいの時間を演出するなど、利用者に癒しをもたらします。一方、みんなで歌やダンスを楽しんだり、誰もが参加できるゲームを提案したりと動きのあるプログラムで活躍するのはタイプ7。話を聞くのが得意なタイプ4と、いるだけで場が明るくなるタイプ7は、訪問する先々で人気者になりそうです。
介護プランを提案するケアマネジャーは、国の介護保険制度を支える屋台骨。決まったメニューや料金のなかから適切な組み合わせを考え、行政と利用者との橋渡しをおこなう仕事には、ルールにも職責にも忠実なタイプ6に適性が。正確さが求められる事務作業も意外に多いので、タイプ1とチームになればより的確に業務をおこなえるでしょう。
経営難が話題になることも多いこの業界では、制度や仕組みを逆手に取るくらいのしたたかさがときには必要です。その点で経営センスが光るのはタイプ3。的確な採用と人材配置で現場をスムーズに回すだけではなく、要となる経営資金も補助金などで抜かりなくゲットしていきます。また、親分気質・姐御気質の強いタイプ8も「一度顧客になった利用者は最後まで面倒を見る!」とばかりに、文字通りゆりかごから墓場までの多角経営を成功させそうです。
【資格職・専門職】
福祉の仕事には資格が必要な専門職が少なくありません。例えば、複数の表現方法が存在するなど難易度が高く、日々の学習継続が欠かせない手話通訳には、努力を厭わないタイプ1に適性が。ドラマで取り上げられたり国会中継などの目立つ活躍の場が用意されていたりする点では、タイプ3もモチベーション高く頑張れそうです。
一方、ディープ&マニアックなタイプ5の好奇心をくすぐりそうなのが点字技能士。字を学ぶだけではなく、より点字を広めるためのシステムを開発するなど、IT化が遅れているといわれる福祉業界に一石を投じることがあるかもしれません。
タイプ5は、パラリンピックなどで注目があつまる義肢装具の製作にも向いていそう。試作に試作を重ねてデータを収集し、より相手にフィットした義肢、より記録につながる車いすの開発に集中します。また、義肢装具の開発は利用者と長期の関係性を築いていく側面もあるので、コミュニケーションをタイプ9が引き受ければなおGOOD。「その人のためだけの1点ものを作る」という点では、地道な仕事ながらタイプ4にも心惹かれる要素があります。
また、病気などで失われた機能を取り戻す専門家の存在は福祉業界でも大。
座る立つ歩くといった身体機能の回復を支える理学療法士は、愛あるスパルタ。これは日々のリハビリノルマもきっちりこなすタイプ1に。仕事や日常生活など“社会復帰”の観点でサポートする作業療法士には、利用者が日常に戻っていく姿にかかわる自らが何度でも感動できるタイプ2、タイプ9に。聴覚機能の回復をサポートする言語聴覚士には、コミュニケーションへの関心が人一倍高いタイプ7に、それぞれ活躍の可能性が秘められていそうです。
福祉の仕事は地域の資源と連携してサービスを提供するケースが多く、一人の力だけではなし得ない仕事が少なくありません。一人ひとりが自分の適性を活かせる仕事や働き方を見つけることはもちろん、各所でメンバーが特性やスキルを発揮し尊重し合えるチーム作りができるようになれば、社会はもっと良くなっていくでしょう。