営業職
このコンテンツでは、業界のなかでタイプが活きる働き方をお伝えしていますが、ここでは “職種”の切り口で見ていきます。あらゆる業種業態のあらゆる会社に存在しながらも、案外「これ」という型に当てはまらないおもしろさがある営業職。「ノルマが大変そう」「クレームが怖い…」など、苦手意識を持つ人もいますが、実はすべての人に適したスタイルが見つけられる稀有な職種でもあるようです。タイプ別に見ていきましょう。
【タイプ1】
理想や社会正義を実現したいタイプ1は、テキストや教材など“人を高める商材”と好相性。地域の小中学校に出入りする業者さんとしても信頼されそう。また、一般競争入札が原則の自治体営業を担当するのも吉。人によっては負担を感じる煩雑な書類の作成や事務手続も難なくこなし、“より良く税金を使う”という理念に従って粛々と準備を進めます。
【タイプ2】
“人”がキーのタイプ2は、いわゆる“to C営業”で長所が存分に活かせそう。顧客の家族の誕生日まで覚えていたり、困りごとの相談に乗ったり、子どもの就職や縁談の面倒まで見たりしながら“ついでに売れる”が成立するあなたのライフパートナー。買い換えやメンテナンスが必要な、保険、住宅、クルマなど息の長い商材で成功します。
【タイプ3】
富裕層ビジネスや高級商材を扱うイメージがありますが、巧みなトーク力が身上のタイプ3なら、あらゆる商材でトップセールスが目指せます。ポイントになるのは、所属する組織の評価制度。インセンティブが魅力的だったり、みんなから賞賛される表彰ステージが用意されていたりすれば、さらなる成績アップうけ合いです。
【タイプ4】
飛び込み営業もお願い営業もあまり得意ではありませんが、いわゆる“売らない営業”をさせたら右に出る者なし。芸術品やハイセンスなアーティストによるレアな一点物など、自分が「良い」と思う商品を“目利き”として取りそろえ、顧客のセンスやニーズに寄り添って見繕うことで、ディープな”太客”を増やしていきます。
【タイプ5】
技術理解やエビデンスがセットとなっている、医療品や高額機器、システムなどの法人営業に欠かせない存在。本人は売っているつもりはなくとも、顧客が納得するまで何度でも説明に足を運べるタイプ特性が大口受注につながります。タイプ3が新規開拓した客先にタイプ5がセールスエンジニアとして同行すれば、最強コンビ誕生?……かもしれません。
【タイプ6】
ルートセールスや飲料の配達営業、清掃用品のレンタル営業などで地域のインフラを支える営業で特性が活きそうです。しっかり根回し、マメな連絡、納期厳守で信頼度は抜群。新規開拓は苦手でも、自らがその商材のファンなら、愛社精神が強いなら、尊敬できる上司なら厭わず努力ができるタイプ6。業種業界より所属する組織によって成績が左右されそうです。
【タイプ7】
顧客からのクレームを新たな営業のきっかけに結びつけるなど、天性の営業センスが光るタイプ7。個人向けならなんといっても実演販売。文字通り飛ぶように商品が売れていきそう。旅行やイベントのように人生を豊かにするサービス領域でもその力が活かせます。ただ、受注するまでに時間がかかったり手続が煩雑だったりする商材も扱うのは少し苦手かも?
【タイプ8】
得意なのはスケールの大きな商談。油田や造船、ビル事業など、場合によっては国家レベルの取引にも発展する刺激的な案件で活躍します。とかく腰が低めになりがちな営業職ですが、タイプ8の場合はその逆。証券や不動産など、賭博要素が強く、高額で売買の判断に迷う商材の場合は特に、抜群の説得力と頼りがいで顧客をファンにしてしまいます。
【タイプ9】
繰り返しが苦にならないタイプ9。テレアポなどのインサイドセールスに日々淡々と取り組めるのはもはや一種の才能です。そのストレス耐性の強さが活かせるM&A仲介営業は昨今の注目株。事業継承や雇用の安定といった課題の平和的解決のために、2つの会社の間に入って粘り強く交渉する営業スタイルはまさにタイプ9の真骨頂です。