出版社
出版業界とひと口に言っても、本のジャンル等によって適材適所がかなり異なるな「出版社」。それぞれのタイプが活きる道を考えてみましょう。
【ファッション誌】
一時期より部数も種類も減りましたが、やはり女性ファッション誌の編集はいまも学生の憧れを誘うようです。そのミーハー心や流行りもの大好きな好奇心を活かして活躍しそうなのがタイプ7。モード色が強く、デザインや企画に独自の感性が求められる媒体ならタイプ4が個性を発揮できそう。
意外に(?)向いているのがタイプ6。とくに、カリスマ編集長が仕切る気鋭のファッション誌編集部なら、編集長が推すスタイルに身を包み、部員の1人であることに誇りを持って頑張れそうです。
【新聞・週刊誌】
スクープを取れば王者になれる新聞や週刊誌の編集部では、寝ずの番でターゲットを追い、悪を暴くためにカラダを張ってスクープを手に入れるタイプ8と、周囲からの賞賛を夢に効率よくヒットを狙うタイプ3がしのぎを削りそう。
一方、事件や社会現象の検証記事を任せたら、右に出る者がいないのはタイプ5。社会正義のためというより「なぜそうなったのか知りたい」という探求心で、忖度のない真実にたどり着きます。
【各種専門誌】
知識探究型のタイプ5は、パソコン、カメラ、鉄道、将棋など、文化系専門誌での出現率も高め。
一方、スポーツ誌で特性が活かせるのはタイプ9。試合やキャンプを繰り返し訪れては粘り強く信頼関係を築き、スター選手の独占インタビューを実現するなどの金星をあげそうです。
手芸や料理の専門誌なら、タイプ4の独壇場。完成品が引き立つデザインを考案し、紙面上でトータルな世界観を表現します。その制作や撮影のために抜け漏れのない準備をおこない、順を追っての細かなアシストをこなしてくれるタイプ6がいたらチームは最強です。
究極の専門誌ともいえる“辞書”の編集部にスカウトしたいのは、同じ作業がひたすら続いてもあまり苦痛を感じないタイプ9と、間違いのない原稿作りにおいては絶対の信頼を寄せられるタイプ1。他の編集部に比べて時間が比較的スローに流れる点でも向いていそうです。タイプ1は、校正者の適性も高いですね。
【書籍】
書籍の編集部では、著者を上手にモチベートしてスマッシュヒットを次々に飛ばすタイプ3が売れっこ編集者に。「○○だけを集めた写真集」といったユニークな切り口の企画を提案し、ジワジワ売れるロングセラーや新たなジャンルを創り出すのはタイプ4の編集者が多いかも。
道のりの長い執筆作業。筆が遅い小説家の担当は、タイプ2が適任。身の回りの世話をしながら脱稿まで伴走する献身ぶりで、作家からの指名が絶えない“編集者の鏡”といわれるようになるのがこの人たちです。
ここでは触れていませんが、カメラマンやデザイナーなど、出版業界にはまだたくさんの職種・仕事があります。