学校
教育現場における適材適所は指導のしかたや関わり方によって、9タイプが生徒にとってどんな存在になり得るのかといった側面に着目してみました。タイプごとに順に見ていきましょう。
【タイプ1】
理想の教師像を胸に行う生徒指導は少し厳しめ。学年主任や生徒指導室長など、責任ある立場がうってつけです。先生方に規範を示す教育委員会も適したポジション。クラス担任になれば、綿密な指導計画を練り、諸連絡や学級通信の発行などもまめまめしくおこなう姿に、抜群の保護者ウケが見込めそうです。
【タイプ2】
面倒見の良いタイプ2。スクールカウンセラーや保健室の先生(学校保健師)はほぼ天職といっていいでしょう。生徒が悩みを打ち明けられる安心・安全の場作りをし、家庭の問題も見逃しません。ここぞというときは専門家や関係各所とも連携を素早くはかり、私生活を犠牲にしても「生徒のため」を貫きます。
【タイプ3】
人の長所を見抜いて伸ばすのが得意なタイプ3。受け持ちのクラスでも部活動でも、生徒の自信を育みながら成功体験を積ませてあげられます。教員同士の人間関係もそつなくこなすため、総じてこの仕事が向いているといえそうです。校長にまで昇進したら、進学校化、スポーツ強豪校化にも注力しそう。
【タイプ4】
いわゆる“職員室政治”からは距離を置き、いつも美術室や化学準備室で過ごしているような先生。感性が敏感で集団になじめない生徒でも、その存在を肯定し自然体で寄り添います。芸術科目に限らず、自身が感銘を受けている学問の美しさ、素晴らしさを伝え、生徒のありのままの個性を育てます。
【タイプ5】
教科は理数、部活顧問は陸上のような個人戦系。エニアグラムを学んでいる人なら納得の組み合わせですが、そういうタイプ5教師は実際に多いようです。校内であまり目立つ存在ではないですが、その分析力や博識ぶりに感銘を受け、終わりなき学びの森に迷い込む生徒がときどき現れます。入試問題の出題予測をさせたら的中率100%?
【タイプ6】
クラス担任としても責務を果たしますが、ものや行事が何かと多い校内で教務主任をお任せしたい筆頭となるのがこのタイプ、年間スケジュールを把握したうえでの先回り準備や在庫の管理に、絶大なる信頼が寄せられます。ルールに則ってチェック、整頓、補充をおこなう専門職=図書館司書も向いていそうです。
【タイプ7】
教科にかかわらず「学問はおもしろいもの」という価値観のもと、指導要領などからは多少脱線しつつも、生徒が楽しんで夢中になれる授業を工夫します。生徒個人の内面や事情にはあまり踏み込まないものの、「あの先生のおかげでこの科目の楽しさに目覚めたんだよね」と語る卒業生ファン多数。
【タイプ8】
理想の教育を実現するため、校長にまで登る人も少なくないタイプ8。 自校の生徒を“うちの子”と呼び、「いつでも遊びにおいで」と校長室を開放。教育改革、学校改革に正面から取り組み、やんちゃな生徒とも本気で渡り合う、まさにテレビドラマなどに登場する熱血教師のリアル版です。
【タイプ9】
「失敗しても大丈夫」と、生徒のありのままを受け止めてくれるタイプ9の先生。ゆったりと構えているので、体育祭や文化祭ではやや陰が薄れがちですが、生徒が人生の挫折を味わったとき、すべてを肯定して心の逃げ場を作ってくれる。ある意味、真の教育者としてのスタスが備わっているのがこのタイプかもしれません。