警察
私たちに安全な環境と安心な日々を提供してくれる警察組織。約30万人ともいわれる巨大組織の適材適所を、エニアグラム的に考えてみましょう。
【刑事・地域警察】
歴代のドラマにはさまざまなキャラクターの刑事たちが登場してきましたが、きっと実際の刑事さんもそれぞれのタイプがにじみ出る仕事ぶりなのでしょうね。
熱血漢でまさにドラマの主人公のような活躍をしそうなのはタイプ8。どんな事件でも先陣を切って捜査にあたりますが、とくに巨悪の前ではアドレナリンが出まくり。爆破事件や薬物などが絡む組織犯罪には、“自分のヤマ”とばかりに挑みかかりそうです。
時効目前でもあきらめない、執念の捜査が身上なのはタイプ9。胆力の強さはタイプ8デカと良い勝負で、自白に持ち込む取り調べの実力はピカイチ。黙秘権を行使する容疑者にも粘り強くつきあい、最後には「刑事さんには負けたよ」と言わせてしまいます。
一方、サイバー犯罪やプロファイリングなどで頼りにされそうなのがタイプ5。鑑識に向いているのは言わずもがな、残された手がかりを自身が持つ膨大なデータとつなげ、捜査を進展させるキーパーソンにもなり得ます。取り調べでは容疑者を巧みに誘導し、供述の矛盾点をつくのが上手いかもしれません。
同じ知能犯罪捜査でも、特殊詐欺の分野で特性が活かせるのはタイプ6。「次は“リフォーム詐欺”が流行りそう」など、未来に生まれる不安要素を的確にキャッチして、先回りした対策を練ることができそうです。
【交通警察】
なんだかんだと言い逃れする違反者をビシッと指導しそうなタイプ1は、交通課になくてはならない存在。「おまわりさん、見逃してよ〜」にほだされることなく、「世界一安全な交通環境を実現したい」という正義感で、キップもきっちり切りそうです。
交通課の花形・白バイ隊員。普段は交通違反の取り締まりをしていますが、緊急配備などの事態になれば、事件捜査の最前線に躍り出ます。交通課なのに拳銃携行ができるなど、制服やマシン以外にも随所に香る特別感。駅伝でランナーを先導する晴れ舞台が用意されているなど、タイプ3にはたまらないお仕事です。
子どもたちへの交通安全指導なら、世話好きなタイプ2にお任せ。「はい、右見て左見て手を上げて〜♬」と教育番組のおねえさん・おにいさんばりの笑顔と演技力で、和気あいあいと講習ができそうです。楽しいことが大好きなタイプ7も、飽きるいとまのないユニークな演出を織りまぜた指導で人気者になれるかもしれません。
【生活安全警察】
安全・安心な街作りを目指し、住民と一緒になって防犯活動をおこなう生活安全警察。とくに、ストーカーやDV被害者の相談に応じ、心のケアを担当させたらタイプ4の右に出る者はいないのでは?
騒音を出し続ける家やゴミ屋敷の住人を気長に説得したり、近隣住民からの苦情に延々と耳を傾けたりできるのはタイプ9。また、加害者となってしまった少年に寄り添い、社会復帰や立ち直りに真摯に取り組むことができるのはタイプ2かもしれません。
【警備警察】
災害が起こった際の特殊救助任務、海外要人をはじめとした超VIPの命を守り抜く警護任務やテロ対応などをおこなう、いわゆる“機動隊”。「これぞ警察!」といったイメージのタフな任務には、やはり刑事警察同様にタイプ8の面目躍如といえそうです。
ただし、初詣や花火大会など楽しいイベントの雑踏警備はタイプ7に任せておきましょう。「(日本代表が優勝するなどした)こんな佳き日に怒りたくない!」の名言で一躍人気者になった“DJポリス”は、何事も肯定的に解釈するこのタイプのためにある仕事のような気がします。