医療業界
自分のタイプを仕事に活かして輝こう!
【看護師】
エニアグラムを少しでも学んだ人なら、看護師と聞いて真っ先に思い浮かぶのがタイプ2だと思います。病気やケガで弱っている人を世話する、日々「ありがとう」と言われるという点ではまさに天職。担当患者が退院するときに、花束贈呈なんてされたらもう最高です。その代わり、終末医療を担うホスピスでは無力感を感じてしまうかもしれません。ここは、ただただ人に寄り添うことができるタイプ9の出番。ありのままを受け止めるタイプ9の存在で、死と向き合う患者さんも安らかな気持ちで過ごせるはずです。
一方、救急救命や災害医療、コロナ禍のような緊急事態下では、冷静さを失わないタイプ5が頼りになりそう。一歩離れたところからの客観性は、看護師のみならず医師にとっても理性の砦とされることでしょう。
【医師】
ハードながらもやりがいのある医師。イメージされるのは、タイプ3やタイプ8でしょうか。外来で診察すべき患者数の数値目標もクリアしながらスマートに診察をこなすタイプ3は、ステイタスの高い大病院を選んで働く人が多そうです。
一方、タイプ8が体現するのはドラマさながらの熱血医師。「国境なき医師団」のような活動にも身を投じ、命がけで使命をまっとうする人もいるかもしれません。
医師の場合、タイプの特性によって担当科もある程度わかれそうです。例えば、感受性が豊かで繊細、人の内面に関心が強いタイプ4なら心療内科。命に関わる治療は腰が引けそうですが、最新技術を使ってアイディア勝負の仕事がしたいタイプ7には、美容整形や審美歯科といった具合です。
【タイプが活きる医療職】
医師・看護師以外にも、医療現場ではさまざまな専門家が働いています。どの仕事がどのタイプの特性と相性が良さそうか考えてみましょう。
- タイプ1…正確に手順を踏んで数字を出すことが身上の検査技師。カロリー計算を行いながら生活習慣病の患者さんにしっかりと食事指導をする管理栄養士なども、適任といえそうです。
- タイプ3…病院経営で真価を発揮しそう。一方で、高い売上げ目標をもつ製薬会社のMR(専門知識を持った営業担当)でもクライアントである病院や医師と上手につきあってサクサクと成果を出していきます。
- タイプ5…技術系の医療職はタイプ5の牙城。放射線技師、薬剤師、細胞診断士などなど、専門知識とスキルを使いながら判断や分析を繰り返す仕事はぴったり。あまり多くの人に会わなくて済むのもポイントです。
- タイプ6…カルテの管理や入力作業などのルーチンワークをおこないながら、専門職の一面ももつ医療事務。バックオフィスで病院全体のチームワークを支えます。診療報酬の点数計算で正確さを求められるという点ではタイプ1にも適性がありそうです。
- タイプ9…運動機能の回復を担う理学療法士。気長に寄り添ってくれるので、患者さんも焦らずリハビリに取り組めます。日常生活への復帰、生きがい支援までが守備範囲の作業療法は、タイプ2の適性が高そうです。
written by Shiho Abe – Facilitator certified by JEA