エニアグラムについて<4>
以下の理論の詳細を紹介する定例的なワークショップはありませんが、不定期開催の『ブラッシュアップコース』や『特別ワークショップ』で取り上げることがあります。
ウイング
エニアグラムにおいては、タイプを9つに分類するものの、純粋に各タイプのど真ん中に位置する人はいないと考えています。誰しもが、その人の基本タイプに隣接するどちらかのタイプとの独特の混合体であると考えています。その隣接するタイプを基本タイプと区別する呼び方として「ウイング」と呼んでいます。
同じ基本タイプでも、どちらの「ウイング」を取るかで、印象がずいぶん変わります。「ウイング」の基本タイプに与える影響度合いは、人によって、強い場合から弱い場合まであり、それぞれの人が与える印象はかなり異なります。 「ウイング」については、エニアグラムの研究者によって、両方の「ウイング」を考慮するという考えや全く「ウイング」の存在を否定する考えもあり、自分の基本タイプをはっきり掴むことこそが肝要です。
本能のバリエーション
9つの性格タイプとは別に、本能に関する3つの要素、生存欲求、生殖欲求、社会適応欲求が各性格タイプにバリエーションを与えています。
3要素がどの順で強く働いているかで、同じタイプであっても異なる印象を与えることになります。例えば、同じタイプ5であっても、「社会型」が強く働いていると他の要素が強いタイプ5より、社交的な印象になると言えます。また、「自己保存型」ですと、人との関係は、最小限にしようとする傾向が強くなります。
- 生存欲求本能に対応するものとして「自己保存型」
- 生殖欲求本能の対応するものとして「融合型」