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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2006年3月5日 vol.95

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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ビジネスマンは、きょうも西に東に走ります。武装したスーツで、
間に合うか、と会場へ羽田へ。それでも近くの会話、ホームの落し物
に目を離しません。頭の中では「よく考えなければ」「しまった」の
連発。

気遣いと緊張の中にいる人たちは「そうだよね」と同調されるでしょ
うか。こちらにとどくのは、人柄の素直さと誠実さなんですね。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ6 「名刺は人のコレクション」  ●
●               「口紅の落とし物」       ●
★ 相互紹介: 21世紀の癒し、「自己確認と人生の意味・目的」★
○ 編集後記                         ○
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「名刺は人のコレクション」

★2月20日(月)★
得意先の総会の後、同業の営業マンと食事をしていた時、その人が総会で
交換した名刺に目を通していた。「また随分と集まったもんだねぇ。名刺も
どんどんたまる一方だよね」何気なく言った私の言葉に彼は「僕の場合は、
パソコンに入力したら名刺は全部捨てちゃうんですよ。だから全然たまって
いません」

本当にびっくりした。「捨てちゃうの?とっておかないんだ」「だって入
力しちゃえばもう必要ないでしょ?」彼との間にそんな話があってから自分
のことを改めて考えてみた。入力したら処分なんて考えられない。取ってお
くことで満足していることに気がついた。

大事なことは知り合った人はどんな人なのか、その人と関わることでどん
なことができるのかであり、私がしていた事は何人の人と知り合ったのかと
いう言わば人のコレクションともいうべきことだったのかもしれない。何だ
か目が覚めたという感じだ。

★2月24日(金)★
先日、友人にいい考え方を教わった。”タイムイン、タイムアウト”という
ものだ。何をするにも始めの時間、終わりの時間を設定する。その時間を過
ぎたらたとえその作業が終わっていなくてもとにかく終わりにするという考
え方だ。

よくよく考えれば小さい時から、いつまでにやる、どこまでは終わらせる
ということができない子だったように思う。その頃は親や学校の先生に注意
されていたが、今となってはそれを注意してくれる人もいない。日々の仕事
でもいつまでも納得が行くまで作業をしてしまう。特に人から請け負った仕
事、頼まれた仕事は特にそういう傾向がある。だから40代前半にして、脳
梗塞にもなってしまったのだろうか。体をおかしくしてまでやり続けてしま
う。性格やその人らしさって本当に影響が強いものだと思う。

★2月27日(月)★
春の日差しの眩い中、初夏の商品企画のネタを探しに房総半島の尖端、館
山にある熱帯植物専門の生産者の所へ行ってきた。ここの社長さんは日本の
熱帯植物研究の第一人者で、園芸雑誌にも出ているその道の大家だ。もう何
年振りになるだろうか。社長さんと年頃の息子が懐かしい顔で出迎えてくれ
た。

「パッションフラワー?ヘェーッ、パッションフルーツの木って時計草の
仲間だったんですか。知らなかったなぁー。ピンクバナナ、パパイヤ、スト
レリチア、あぁ、あの鳥の顔みたいな花が咲くやつですね」元気に育ってい
る植物を見ながら植物談義に花を咲かせているひと時が一番楽しい。

ひとしきり話に夢中になっていたら、いつの間にか辺りがすっかり夕暮れ
になってしまった。別れ際、「作ることは我々に任せてください。売ること
については全てお任せします。是非よろしくお願いしますね」と言ってくれ
た。信頼されていると感じる。当てにされていると感じられる。充実した気
持ちで帰路に着いた。

★3月1日(水)★
出張のため羽田へ向かっている。若干イライラしている。なぜだろう。寝
不足か、今日これから起こることの心配か。自分でもよく分からない。
家を出たのがちょっと遅れた。出発時間の15分前だ。検査ゲートに着いた。

「えーと、パソコンとペットボトルあります」ポケットに入っているもの
を取り出す。ケータイ、財布、航空券、手帳、電子手帳、定期入れ、手袋、
ボールペン、マーカーペン、腕時計、「ん?左のポケットにまだ何かある」
メモ帳。なんとまあよくこれだけのものを携えているものだと我ながら感心
する。様々な営業ツールを身に付けることで安心する。営業ツールを装着し
たスーツは、さしずめ戦国武将の甲冑のようなものだ。

「すいません。コルセットを着けているのでどっちにしても鳴ります」だっ
たらいっそのことポケットから取り出す必要もないのかな。ブーッ。やっぱ
り鳴った。「すみません。ちょっとお体調べさせていただきます」「わかっ
てるよ。いいから時間がないんだから早くやれよ」と心の中で呟く。自分が
時間ギリギリに来たくせに仏頂面して暗に急がせている。やっと検査が終わ
り出発ゲートへ急ぐ。飛行機に乗り込んだ。
(忠犬ハチ公)

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「口紅の落とし物」

★2月13日(月)★
夜遅く、仕事帰りの地下鉄の駅。ホームへの階段を上っていると、前を歩
いている若い女性二人のうちの一人(Aさん)のバックから何か物が落ちた。
「あっ、落ちたこと、伝えなきゃ・・・」と思う気持ちと「他の人が伝えて
くれるかな」という、他の人に任せたい気持ちの両方が心に浮かんだ。

そう躊躇した合間にホームから降りてきた女性(Bさん)が「あっ、落ち
ましたよ」と声を掛ける。気づかずに行ってしまうAさんを、追いかけるB
さん。ホームを上がったところで追いつきBさんが、Aさんに物を渡した。
横を通り過ぎながら、その物が口紅だったことがわかった。

「ありがとう・・・」というAさんの声が聞こえた。ちゃんとホームまで
戻って、渡したBさんの律儀さ、やさしさを自分が出来なかったことを、代
わりにしてくれたような気がして、さわやかな気分になった直後のこと。

駅のホームで列車を待つ間、Aさんと、もう一人の女性が私の後ろに並ん
だ。「おせっかいな人ね」「別にどうでも、よかったのに」二人が笑い声を
上げながら会話している。それを聞いて、かなり動揺した。腹立たしさは少
しだけ。「Bさんが、可哀想だ!」という気持ちと、もうひとつ「拾って声
をかけなくてよかった。自分がおせっかいと思われるところだった」という
安心した気持ち。

そして、その安心した気持ちが大きかったことが、自分の弱さを示してい
るようで、嫌だった。もっと、Aさん達に怒りを感じられる性格でいたい。
そういう強さが欲しいと感じられた出来事だった。

★2月25日(土)★
明日は、エニアグラムの読書会。エニアグラム学会の事務局から、会場の
部屋の開け閉めの手続きを頼まれた。いつも、ぎりぎりの時間に会場に着く
ので、一瞬緊張した。何時もより30分は早くでて会場に向かわなくては。

今日は夜中に仕事は出来ない。出来るだけ早くすまさなくては。こんなこ
とでさえ、緊張してしまう自分がいる。

次の日、予定どおり開始より30分前に着く。予定通りの行動が出来、安
心した後、手続きをしようと会場の事務所に向かうとき、利用申込書を忘れ
たことに気づいた。「しまったぁぁぁ〜。家を出る前に、何故、鞄の中を確
認しなかったんだ」今から戻っても、絶対に間に合わない。これで、勉強会
が開催できなかったら、自分のせいだ。会場を申し込んでおいて、使わなかっ
たら、会場の事務所からクレームが来るかな。忘れたことに気づいた瞬間に
どうしても、いろいろな悪いシミュレーションをしてしまう癖が、どうして
も抜けない。

一呼吸おいて、心を落ち着けた。「どうして、そんなに大げさに悪い事態
を想像するんだ、単に紙一枚を忘れただけだし、交渉すればなんとかなる」
強く言い聞かせながら手続き場所へ向かった。

「紙を忘れたんですけど」「わかりました」何の問題もなく手続きは終了。
気持ちが軽くなったものの、すぐに物事を悪く考える自分の癖を改めて感じ
た、小さな、小さな出来事だった。
(油売り)

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★ 相互紹介 ★

タイトル;21世紀の癒し、「自己確認と人生の意味・目的」

従来の夢想による癒しを総点検し、「自分がどこから来て、どこへ
行くのか?」の事実に基づいた自己確認を通した「自分の尊さ」を確
証し、21世紀にふさわしい「生きる意味・目的」「自己実現」を語
ります。74歳が贈る、生きるための熱いメッセージです。

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○編集後記○
オリンピックも終わりましたね。

日刊スポーツが、ホームページで、実施したトリノ五輪の総括アンケート
「成績に関係なく、金メダルをあげたいと思う選手(チーム)」の結果で女
子カーリングチームが選ばれたそうです。準決勝進出まであと一歩と迫った
ところがよかったのでしょうね。

あなたなら、だれに金メダルをあげたいですか?

ところで、エニアグラムのワークショップがはじめて方でも参加できる
プライマリーコース集中は、
3月19日(日)−21日(火)にあります。タイプの違いが実感できます。

ご質問など、お気軽に学会へお問合せください
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☆毎週日曜日配信☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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