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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2006年2月5日 vol.91
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
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このメールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれ
ばさいわいと、日常の視点からスケッチした文章を、性格タイプの違う人
たちが週ごとに変わって担当しています。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ３「トウゥタさんの引越し」 ●
● 「急ぎすぎたかホリエモン」 ●
★特別ワークショップのご案内
「仕事力・人間力の向上のヒント」★
○ 編集後記 ○
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★１月１６日（月）★
朝一番の便で東京出張。もらったクレジット会社の金券を使ってチケット
を買おうと思って窓口に行く。朝早いのにいつも笑顔の美しい、そして若い
人びとが窓口に並んでいる。
わたしが金券を「使えますか」と出したところ、なにかあわててノートを
めくって調べている。以前使えたと思っていたので何を調べているのかしら
ん、と思う。非常にあわてた様子でノートのあちこちを見ているので「使え
ないのですか」と聞くと笑顔のまま「すこしお待ちください」と言う。やっ
と顔を上げて、使えない理由を説明してくれた。以前買ったのは回数券。今
回は安い切符を買おうとしたので使えないらしい。「いいですよ」とこちら
はほかの支払いの手続きをしたが、ひたすら「申し訳ないモード」で対応す
る相手に、なんとなくいらだつ自分に気づく。
わたしが説明に納得しない、無理を言う客のように思われていることにい
らだつのか、待たされていることなのか。
それにしても、訓練されているとはいえ、この笑顔の対応には感心する。
でも、あわてているときや困ったときはそれなりの表情のほうが、自然に思
えるのですが。
★１月１７日（火）★
ここ数ヶ月、東京の本社にはニューフェイスが増え、それに伴う業務も増
えて忙しそうだ。担当や役割分担がうまくいっていない所もあって、一ヶ月
に一度か二度行くだけのわたしにもとばっちりが来る。
今日も、ひでこさんがわたしに直接関係のないことでクレームを言ってく
る。まったく無関係なことではないが、わたしにクレームをしても何も解決
しない。直接の担当者と「もっと話し合って説明すればわかってくれるので
はないの」と言ったが、「もうそんな段階じゃないのよ」ととりつく島もな
い。でもそれをわたしに文句言っても始まらないと思う。
適当に返事をしてなるべく、かかわらないようにしている。それもなんだ
か居心地の悪いことだ。関わらないようにといってもまったくの無関係では
ないから。そそくさと帰ることにする。今日は大阪に帰っても仕事が待って
いる。
★１月１８日（水）★
昨日は遅くまで残業だったので、朝起きるのがつらい。朝は7時過ぎまで
太陽が出ない。今年は本当に寒い日が続く。昨年までは朝、零度以下に下が
りそうな日は外に出している小さな鉢植えを取り込んでいた。一冬に一度か
二度あるかないかのことだったが、今年は毎朝、零下の気温。面倒くさいの
で、鉢はずっと外に放りだしたまま。でもシクラメンは雪をかぶって健気に
咲いている。えらいわねえ、と毎朝ほめてあげる。
★１月１９日（木）★
東南アジアの国から来たトゥッタさんが引越しするそうだ。わたしが参加
している日本語ボランティアのみんなが集まってお別れランチをすることに
なった。彼女はボランティア仲間だけではなく外国人参加者にも人気者だ。
彼女が最初来たときのこと。夜中まで宿題をしていると聞いて、ボランティ
アのかおりさんが、「勉強しすぎ。そんなにがんばらないで」と言ったら、
トゥッタさんが思わず涙を流していたことを思い出す。
アメリカの大学院に行っていたとき、日本人のご主人と出会って結婚した
そうだ。国ではキャリアウーマン。営業の仕事をバリバリしていたのに、日
本に来ると家にいるだけの生活。つらいこともあったのだろう。
お別れの会で「国際交流センターでの活動があったから日本で生活を続け
ることができた。みなさんありがとう」と明るい涙でいってくれた。引越し
しても遠くはないからまたいつでも会えるよ。
（星の子）
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★１月２３日（月）★
私の職場は職業紹介。早期再就職支援と一般紹介とに分かれている。求職
登録した時点でIDカードが発行される。そのカードは前者の場合、われわれ
カウンセラーが保管し、後者の場合、求職者が保管する。再就職した場合は
保管したカードは一旦受付でまとめて保管した後処分する。
先日会議で、今後このルールを原則にして、早期の方も一般と同じ扱いに
して、カードは個人で保管してもらうことになった。しかし原則であり強制
でないので対応はまちまち。私のクライアントが再就職した後の事務処理で、
従来どおり、受付にカードを返却にいった。その折「前回の打ち合わせで決
定したのになぜ守らないのか。そんなことをしているのは貴方だけだ」と指
摘された。
もともと私は、この決め事は無意味だと考えていたが「原則」との条件な
ので敢えて異を唱なかった。そしてすっかり忘れていたのだ。従ってその指
摘には瞬間ムッとなって「それは何時ごろ決まったのか」「それは何の目的
できまったのか」と詰問調になってしまった。相手もその態度に反応して「
決定は決定だから」の繰り返し。
そこで私は仲間の一人に「この件どうしてる」と聞いたところ「そんな決
め事したかな」と私同様忘れている。もう一人に聞いてみた。「ああ決めた
よ。でも私は従来どおり自分で保管し、終了したら自分でシュレッダーにか
けているよ。受付に返却しないから私は決めたとおりやっていると思ってい
るんだろう」と軽く言われた。
なるほどこんなやり方もあるのかと感心したり安心したり。「原則」とい
う言葉でこんなに受け取り方、行動に差がつく事がわかった。私はもう一人
の仲間のように自分で保管しようと考えた。求職者に渡した場合、忘れてき
たら面倒くさいし第一非効率的ではないか。終了したら自分で処分するのは
言うまでも無い。
★１月２４日（火）★
ホリエモン逮捕の臨時ニュースが流れる。家宅捜索から一週間。政財界は
大騒ぎ。時代の寵児と持て囃され選挙に出馬したこともある人の逮捕だけに
その波紋は大きい。彼は目標をたて行動計画を練り、実行に移し成果をあげ、
そしてその成果に酔っていたのだろう。
今まではすごい人がいるもんだと「ひとごと」としてただ眺めてきたが、
もし自分だったらどんな行動をとってきただろうかと考えてみた。
成果を上げるために行動し、その成果を栄養にまた次の目標を立てて行動
するところまで一緒。そして若い頃の自分であればがむしゃらに更に大きな
目標を立てたであろう。なぜなら同じ成果では満足できなくなるから。その
目標が金銭の額であればより大きな金額。その目標が周囲からの賞賛であれ
ばその賞賛をより多くの人から受けたいと欲望がどんどん膨らみ、高まって
いったに違い無い。忠告やルールなど見えなくなってくる。いや自分がルー
ルだと思い上がっていたかもしれない。
でも今は違う。エニアグラムを知ってからは自分の行動、情動が見えるよ
うになった。だから一旦立ち止まって「自分は何故こんな行動をとろうとし
ているのか、この情動はどこから来るのか、功名心かはたまた人の為か、世
の為か」と自分の心のなかを覗き込むゆとりがおきる。
（玉すだれ）
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★特別ワーク エニアグラム・ビジネスセミナー★
エニアグラムとコーチングで気づく
「仕事力・人間力の向上のヒント part２」
テーマ「部下への効果的な関わり方」
コーチングの考え方、コーチングのスキル、
エニアグラムからみた各タイプへの効果的な関わり方 他
日 時：2006年3月5日(日) 10：00〜17：00
会 場：国立オリンピック記念青少年総合センター
詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/ まで
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○編集後記○
ついに風邪を引いてしまいました。早起きをして、勉強をと、やりだした
３日目でした。体調が原因で、三日坊主になりました。
なれないことは、やはり体もなれないようで・・・。でも、直ったらまた、
早起きをしようと思っています。朝の時間は、とても効率があがることがわ
かりましたので。
みなさまも、どうぞ風邪やインフルエンザにお気をつけください。
各タイプの特徴は http://www.enneagram.ne.jp/index.htmへ
感想をお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。
☆毎週日曜日配信☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き！・・・タイプ」です。
（本永）
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