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2004年4月30日 vol.8
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
発行元 NPO法人日本エニアグラム学会
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本メール・マガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになればと、日
常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。皆様のより豊かな人
間関係に満たされた生活を応援させていただきます。

「自分っていったい何だろう?」だれもが、何かの瞬間にフッと思うことがあると
思います。《自分探しの旅》には仲間がいた方が、楽しく続けられます。ご興味をお
持ちいただいた方は、当学会が主催するワークショップへ、ぜひご参加ください。

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■目次■

1.有名人のタイプ診断:「タイプ 1」
2.「エニアな日記(タイプ8)」…日常から自分のタイプに気づくこと…
3.はじめての方に参加いただける 「プライマリーコース」
・プライマリー2コース             6月12日〜13日(土日)
4.五月 〜ワークショップ〜
・セカンダリー1コース 5月22日〜23日(土日)
・月例研究会 「私のエニアな日常」      5月12日(水)
・紹介コース      5月19日(水)
・田中きよみのエニアグラムワークショップ
名古屋での開催               5月29日、30日
・特別ワークショップ
「コラージュ & イメージ・ワーク 」    6月27日
5.資格認定制度
6.編集後記

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■1.有名人のタイプ診断「タイプ 1」■

プロ野球選手では、ダイエー監督「王 貞治」、大リーガー「イチロー」
両者に共通している雰囲気は、”厳しい求道者”のイメージです。
そして、天才でありながら努力の人でもあります。

王さんの一本足打法をマスターするまでの日夜の素振りの量たるや床が
抜ける程だったといいます。

イチローも、すごい練習量をこなしてきていますが、その努力振りを言
うことがないです。努力をするのは 自分に課した義務・使命ととらえて
いるところがあり、その努力は自分にとって当然でのことであり、わざわ
ざその努力振りを吹聴することはないのです。

自分の道を極める姿勢が強いところがあり、ファンへのサービス精神に
溢れているわけではありません。同じ大リーガーでも、気遣いの松井秀樹
(タイプ6)、ノリのりの新庄(タイプ7)と比べると、その違いが見え
ます。

チョッと近寄り難い雰囲気を周囲に出しています。

評論家、記者もタイプ1が多く見られます。
TBSニュースキャスターの筑紫哲也、評論家の佐高 信などです。

何れも”辛口評論”が持ち味です。乱れた世の中を 正したいという強
い思いが バックボーンにあります。従って 厳しい論調の展開をします。

表情も笑うことは 少なく 眉間にしわ寄せが多いです。

政治家・官僚では 川口外務大臣、前民社党々主 土井たか子です。

(著:武田 耕一)

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●

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■2.「エニアな日記(タイプ 8)」■

○月×日
お昼ごはんを食べたあと、近くの喫茶店に会社の友人とお茶をしに行った。12
時半すぎにお店に入って、コーヒーとプリンを注文。最初はしゃべっていて気がつ
かなかったが、店内はけっこう混んでいる。

昼休みは1時まで。しかも、今日は窓口当番なので、遅れるわけにはいかない。
注文してからまだ10分も経っていないのに、早くもイライラしてきた。そこで、
お店のお姉さんが私たちの席の近くを通りかかったときに、すかさず、「あの、私
たち、昼休み1時までなんですけど、大丈夫ですか?」と聞いてみた。お姉さんは、
すぐに奥に引っ込んだ。言ってみるもので、するとそのあと、すぐにコーヒーとプ
リンが運ばれてきた。私たちは、それを大急ぎで食べた。

イライラして待つ時間を、私はあまり好まない。不愉快なイライラした時間を長
びかせるくらいなら、なんらかの方法でその状況を打開しようとする。お姉さんに
声をかけたことで、そして注文したものがすぐに出てきたことで、イライラは即座
に解消された。

1時5分前に食べ終え、会計へ向かう。(あぁ、よかった。これなら間に合う!)
と思ったが、なにぶん、店内が混んでいるので、レジを打つお姉さんが、なかなか
来てくれない。仕方ないので、“笑顔” & “大声”で、「すいませーん、お会
計お願いしまーす!!」と、元気に叫んでみた。すると、再びさっきのお姉さんが、
慌てて会計へとんできてくれた。こうして私たちは、無事1時に間に合った。

(編集者解説)
タイプ8は、「世の中で、頼る者は自分だけしかいないと思いこみ、人生を生き
残りを賭けた場としてとらえているので、自分の進む道を邪魔する者には「対抗し
やり込める」ことで生きのびようとします」と言うように説明されることもあり、
かなりパワフルな印象を持つかもしれません。

しかし、日常的なレベルでのタイプ8の欲求は、「誰からも支配されたくはない」、
つまり、「自分は、自由だ!」という感覚を得たいというところにあります。その
ために、自分の思いで周囲の人や状況をコントロールしたいという欲求を持って行
動をします。

そのため、自分の思ったことは遠慮なく、相手に気遣うことなく口にします。日
記では、コーヒーとプリンを食べてかつ時間にも間にあいたいという状況を得たく、
遠慮がちではなく、「すかさず・・・」ウエイトレスに、「あの、私たち・・・」
と言ったのであり、タイプ1が、「すぐに注文したものが出てこないのは、おかし
い(お店として間違っている!)」と思うのとは違う感覚です。

さらに、タイプ8は、怒りを出した後はすっきりとしていて、尾を引かないのも
特徴的な点です。日記では、「注文したものがすぐに出てきたことで、イライラは
即座に解消された」というところにあらわれています。

(編集者解説)
障害のある方に出会ったときに、みなさんはどのような応対や反応をされるでしょ
うか?次にある二つの日記では、障害者に対して、一見矛盾するような応対が書か
れていますが、それはタイプ8の次のような特徴からきていると思われます。

自分が、自力本願(独立独歩)でありたいという欲求をもっていますので、他人
も同様に自力本願になることへ関心をもっているし、人がその目標を達成するのに
手を貸そうとします。(△月☆日の日記に対応した特徴)

また、度量の大きさもタイプ8の特徴ですが、それは自分が強ければ、他人に対
して優しくできるという思いからのものであり、自分の基準に照らして「守ってや
るべき」と思った人に対しては、そのような行動をとろうとします。(□月◎日の
日記に対応した特徴)

△月☆日
会社の窓口で受付をしていると、客が来た。その客は肢体不自由なため、車椅子
に乗っている。話をすることも難しければ、手も足も、自由に動かすのはままなら
ない。ひとつひとつの動作に、時間がとてもかかる。

この客が申請書を書くには、他の人の3倍以上の時間がかかる。障害者なのだか
ら、代わって書いてあげるべきなのかもしれない。

しかしこの人は、一人で窓口にやってきて、申請書も不自由ながら、自分で書こ
うとしていた。自分でやろうとしている以上、たとえこの客が障害者であっても、
私と「対等」である。そういう訳で、なにも手は出さず、その人が申請書を書き終
えるのを黙って待つことにした。

□月◎日
朝、会社に行く途中に、白い杖をついた目の不自由なおじさんに、駅はどの方面
かと聞かれた。近くに音の鳴るものがなかったので、方向感覚が狂ってしまったの
だと言う。全盲の方なので腕をとって方向を教え、その後ろ姿をしばし見送った。

会社の近くには、視覚障害者の施設があり白い杖をついて歩く人にけっこう出会
うが、みんな、一人でもしっかり歩いている。ところが、そのおじさんは、すごい
よたよた歩きで、今にも転びそうだった。後ろ姿が、とても頼りなくみえた。多分、
あまり来たことがない道なのだろう。

腕時計をみると、就業時間にはまだ間がある。すぐに、おじさんを追いかけて声
をかけ、私の腕につかまってもらって駅方面まで、行けるところまで一緒に行った。
目が見えないゆえのおじさんのおぼつかない足どりを見たとき、私はこの人を「弱
い」と認識した。だから手を貸した。そしてこんなときはだいたい、足元から力が
湧いてくるのを感じている。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●

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■3.はじめての方に参加いただける 「プライマリーコース」のご案内■

役割を果たしながら生活している日常から少し離れて、ありのままの自分を見てい
く機会です。安心して語れるワークショップの場で、自由に話し合う中から、自分で
も気づかないでいる自分のよい所が、たくさん見つかるかもしれません。

人がそれぞれ違っているからこそ素晴らしいと実感する出会いの場にもなることで
しょう。ワークショップは、書籍ではわからないそれぞれのタイプの違いを知ること
ができる場でもあります。

☆プライマリーコースは、1と2があります。それぞれ、2日コースです。
・1、2のどちらから、受講してもOKです。
・合計4日間の受講でプライマリーは終了となります。
・プライマリーコースを終了すると、セカンダリーコースへ参加いただけます。
また、「エニアグラム アドバイザー3級試験」の受験資格を得られます

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★プライマリー2コース★
日 時:2004年6月12日 (土) 9:30〜17:00
13日 (日) 9:30〜15:00
会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
参加費:一般 20,000円、会員 15,000円、学生 10,000円
*再受講の場合の割引価格あり

今回参加いただき、10月2 、3 日のプライマリー1コースにも、参加いただくと、
「エニアグラム アドバイザー3級試験」の受験資格を得られます。

○ ワークショップ等の詳細は、 http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
● ご質問など、お気軽に学会へお問合せください ●

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■4.五月 〜ワークショップのご案内〜■

★セカンダリー1コース★

プライマリー・コース を修了された方に、さらに、深く自分を見つめていただく
2日間のコースです。

毎日の生活の中で自分を見ていく「自己観察」を身につけて来られた今、 本来備
わっているはずの力を十分に発揮できるようになるために、何が自分を抑圧している
のかにも目を向けていきます。

そして豊かな賜物に恵まれた自分をもっと素直に受け入れ、他人も受け入れること
ができる方向をめざします。自己受容、三つ組、落ち込みなどが、テーマです。

日 時:2004年5月22日 (土) 9:30〜17:00
23日 (日) 9:30〜17:00
会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
参加費:一般 30,000円、会員 20,000円、学生 15,000円
*再受講の場合の割引価格あり

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★月例研究会「私のエニアな日常」★

今年の月例研究会では、日常生活の一コマで自分のタイプの持ち味が、思わず顔を
出す瞬間があります。その日常でのエピソードについて、ゲストスピーカーに話題提
供していただきます。更に、同じような場面で、自分だったらどう感じ、どう反応す
るか、参加者で語り合います。

それらを通じて、自分の「囚われ」や「動機」、「価値観」、「分裂の方向の現れ」
などのテーマを探っていきます。

*月例研究会は、事前のご連絡・ご予約は不要です。当日お気軽にお越しください。

日 時:2004年 5月12日(水) 19:00〜21:00
会 場:港区生涯学習センター
参加費:一般 2,500円  会員 2,000円

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★エニアグラムのご紹介コース★

あなたの生き方を変える『エニアグラム』についてご紹介します。
1.エニアグラムの理論、2.エニアグラムの効用、3.「私」らしく、幸せに
生きる生き方、4.相手との人間関係 他

*紹介コースは、予約制です。
事前に「日本エニアグラム学会 事務局」にお申し込みください。

日 時:2004年 5月19日(水) 19:00〜21:00
会 場:マイ・スペース四谷店(喫茶室「ルノアール」四谷店4階
新宿区四谷1-3-22 TEL03-3351-1052
参加費:無料 (飲み物代は各自負担)

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★田中きよみのエニアグラムワークショップ (名古屋)★

《プライマリーコース》
エニアグラムを初めて学ぶ方を対象としています。
自分探しの基礎的な演習をし、ありのままの自分を見て素直に語る練習をします。
自分のタイプを掴み、自分を受け入れる大切さを知ることを目標にしています。

日 時:2004年 5月29日(土)9:30〜16:30
会 場:ウィルあいち (愛知県女性総合センター)  3階 会議室5
受講料:7,000円(学会員は5,600円) (昼食は別途1,050円)

《セカンダリーコース》
プライマリーコースを終了した方が対象となります。
さらに自己観察を深めます。落ち込みから抜け出す方法を知り、人間関係への理解
を深め、自己受容、他者受容、成長へと向かうきっかけとすることを目標としてい
ます。※前日のプライマリーコースに参加された方は参加できます。

講 師:田中 きよみ (日本エニアグラム学会 副理事長)
日 時:2004年 5月30日(日)9:30〜16:30
会 場:ウィルあいち (愛知県女性総合センター) 2階 セミナールーム4
受講料:9,000円(学会員は7,200円) (昼食は別途1,050円)

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★アーティスティックな技法から深層の私に気づく★
〜〜 コラージュ & イメージ・ワーク 〜〜

アートは人の心の一番深いところに働きかけ、生きる力を引き出すエネルギーを
持っています。言葉以外の回路での自己表現にアートの力を活用すると、新たな自
分と出会えます。
今回は、コラージュ(貼り絵)と、サイコシンセシスの技法からのイメージ・ワ
ークの二つのアートセラピーを体験できます。一昨年からシリーズ4回目です。参
加された方から、「自分自身気づかなかった視点を獲得できた」「楽しく穏やかな
時を過ごせた」と好評でした。

講 師:武田 耕一 (日本エニアグラム学会 理事長)
日 時:2004年 6月27日(日)10:00〜17:00
会 場:江東区文化センター/第3研修室
受講料:一般 10,000円、会員 8,000円、学生 6,000円

○ ワークショップ等の詳細は、 http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
● ご質問など、お気軽に学会へお問合せください ●

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■5.資格認定制度■

資格認定  申込締切 筆記試験+面接 合格通知発送 認定コース実施
第1回 2級   4月11日 4月25日 5月2日 6月6日
第1回 3級   6月14日 6月20日 6月27日 7月4日
第2回 3級   10月3日 10月17日 10月24日 11月21日

○ 資格認定制度等の詳細は、 http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
● 質問など、お気軽に学会へお問合せください ●

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■6.編集後記■
今回のエニアな日記にありますが、障害のある方に出会ったときに、みなさんは
どのような応対や反応をされるでしょうか?

行動としては、すぐに手を貸したり、貸さなかったりでしょうが、気持ちはいろ
いろだと思います。

手を貸すから「優しい」とか、それは「甘い」とか、世間の常識や自分の基準で
判断したり批判することは簡単ですが、エニアグラムを通じて、タイプによる違い
を知れば、それこそ人に対して、ほんの少し優しくなれると思います。

メルマガへのコメントなどは、こちらのアドレスへお願いします。
npo_jea@yahoo.co.jp

*ワークショップ等のご質問は、 info@enneagram.ne.jp へお願いします。

今回もお読みいただきありがとうございました。           (本永)

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■次回発行予定日:5月31日
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