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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2014年10月19日 vol.430
エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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広い心が見えてくる。広い心は安心ができる。安心できる時は、話も安心
できる。

ところが広さの中でゆらぐものが出て来ると、用心しなければならない。
監視しなければ、嵐を巻き起こしかねないだろう。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7「無心になれる」●
●         タイプ7「ゆらぐ時」  ●
○編集後記             ○

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「無心になれる」

★10月1日(水)★

きょうは習い事の一つ、書写教室だった。かれこれ5年も習っていること
になる。「ペン習字」から習い始め「筆ペン」もあわせて学習、いつの間に
か二つの教材を最後まで修了してしまった。「筆ペン」はまた初めから繰り
返すこととし、新たに小さいお子さんを対象としている「かきかた」教材を
スタートした。これがなかなかあなどれず、深いものがある。私は8Bの鉛
筆を使って書くのだが、線の濃淡や太さ細さ、思うようにお手本と同じ字が
書けない。

教材は実に単純であり、お手本を真似て書くだけ、ただ書き写すだけなら
何分もかからない。しかし字を見れば一目瞭然「ただ書いた、というだけで
すね」と注意されている生徒さんもなかにはいる。さすがに大人ではそうい
うことはなく、それなりにしっかり書くのだが、確実に上手になっていく方
はやはりそれなりのそれなり加減が違うようだ。

かきかた教材は、文字が大きいのでごまかしがきかない。しかと、お手本
を見、ゆっくり書いてみる。しかし、どうも違う。意地になり、まったく同
じ字にさせよう、と定規まで出してきて、何ミリのところからスタート、何
センチで止める、と分析を始めた。すると当たり前だがお手本と同じ字にな
る。やった!と思い少しの間続けた。

そして少し小さい字になったら「もう大丈夫」、と定規はほったらかし、
さらに小さい字になるとまったく同じでなくてもだいたい同じ、と妥協し始
める。感覚で、この辺で線を引き始め、この辺で止めて、とお手本を見て書
く。その時はいいのだがお手本がなくなるとてきめんにどこから線を引いて
いいのかわからなくなってしまう。最後の「トメ」「ハネ」「ハライ」まで
甘くなる。お手本を単に見ているだけなのだ。学生時代に試験の範囲を一夜
漬けで必死に覚え何とかいい点数をとったけど結局は身に着いていない、こ
れと同じことのようだ。

何でも始めたばかりは夢中になりある一定のところまでは割と早く修得す
る。しかし、もう一歩、壁が立ちはだかった時に頑張りがきかない。努力と
いう一つのことを長く続けるということが大変苦手な私である。「だいたい
わかった」と最後まで突きつめず、辞めてしまうのが私の悪い癖なのだ。だ
からその時は花丸をもらえても実際は身に着いていない。それは私自身が一
番よく知っている。いつのまにか教材を早く終わらせることが目標になって
いる。

書写教室には認定なるものが年に二回あり最優秀の作品が写真で機関誌上
に表彰される。5年前、初めての体験教室で私は傲慢にも「なんだ、これな
ら私、写真に載るかも(今から思うと実に恥ずかしい)」と密かに思ったの
である。それからはや5年、一度も写真に載ることもなく何回か優良賞をい
ただける程度で終わっている。

認定はその場で本番を書かなければばらない。たまたま練習していたらい
い字が書けた、これを出そう、というわけにいかない。そんななか、機関誌
に何度も写真版が出ている方のインタビュー記事が載っていた。

「一本一本の線の始筆、送筆、終筆を細部まで確認し・・・(省略)教材
を重ねて透かし、自分の書いた文字とお手本の文字の違いがなくなるまで
「筋肉に覚えさせる」ように、くり返し書きます」とある。

成る程、驚いた。じっくりゆっくりポイントは何かを押さえ、謙虚に、一
本一本の線を大事にすること、丁寧に書く事、相手への思いやり、写真版、
などと思い上がることなく日々書き続けることこそ大事な事のようだ。

しかし、である。教材はよく出来ていて何回も繰り返させる。厭きっぽい
人も何とか続けていけるよう何回も同じ字を登場させ繰り返させる。いやが
おうにも手に覚えさせようとしてくれる。

そして、この書写教室は週に一度可愛いお子さんたちにまざって字を書く
だけだがこの空間がいい。みんなが集中し、姿勢を正し一心に一本の線を引
く。無心になれ、気持ちの良い時間を過ごすことが出来る。小さい生徒さん
達とも顔なじみになり、成長を見守るのも楽しい。

そしてきょう7月にあった認定の結果がでた。筆ペン教材修了者の部で
「優良賞」、かきかた教材2級Bの部で「優秀賞」をいただけた。「優秀賞」
は関東北ブロックの提出者全99人のなかの3人だけなのでかなり嬉しかっ
た。

やはり次は写真版を狙おうか!(笑)

(ひさきょん)

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「ゆらぐ時」

★9月7日(日)★
今日は、激昂してしまった。何年ぶりだろう。間違い電話をかけてきた
相手に思いきりどなり散らしてしまった。

休日出勤もなく午前中くつろいでいたら、電話が。
「はいもしもし」と出たら横柄な感じの中年男性の声で
「●●会社の△△ですけど、■■さん?」
「いや違いますけど」「え?じゃぁ(お前)誰?」
「あのすいません、個人宅にかかってますけど」
「え、個人宅?そら失礼しました」ガチャン。

そこへもう一度かかってきた。腹が立っている上に、相手には自分の家の
電話番号を知られていると思うと、さらに気分が悪い。
「さっきから人の家に電話かけてきてくれてるけど、おたくの名前と電話
番号を確認さしてもらえる?」から始まり、こっちはだんだんヒートアップ。

後から分かることだが、相手は関西の不動産業者。大したものだと言うべ
きなのか、こちらのテンションにひるむことなくキレ返してくる。相当大き
な声でのどなり合いに。

最終的には、相手の会社名をネットで調べて、検索にあがってきた中から
特定できたところで、こちらから切って終了。

ここまで激昂したのは人生で3回あったかどうか。自分の大事な時間と空
間に急に土足で入られた感じがしたのは間違いないが、我ながらなぜここま
でのスイッチが入ったのか分からない。

★9月13日(土)★
太ってスーツがきつくなったので一念発起し、先月から朝早起きして近く
の公園を歩くことにした。途中少しジョギングもしてトータル5km、
約45分の運動。鉄棒で懸垂までして、「筋肉もついて、一気に体重が減っ
ていくはず」と期待している。

しかし今日で4週間にもなるのに、いっこうに痩せない。逆に体重はちょっ
と増えている。朝食をしっかり食べるようになったのがよくないのかもしれ
ないが、ネットによるとウォーキングを始めてしばらくしてから体重が減る
らしい。いつそのエックスデーがくるのか、今かいまかと待ちわびている。

ウォーキングが続いていることに、会社なんかでも「偉いね」「立派だね」
などと言ってもらえることがある。そう言われると嬉しいし、自分でもよく
続いているものだと意外に思う。

でも思い返すと、時々こういったちょっとストイックな習慣を自分で始め
ることがある。やろうと思ってもなかなか始められないことがいっぱいある
一方で、ふとした時に始めて意外と続けられることがある。習慣にする力と
いうのは大事だと見聞きする。

自分にはその力がないこともない気がするが、今ひとつコントロールでき
てないと思う。習慣にすべき、もっと大事なことがあるような。

★9月20日(土)★
今週は大変だった。月曜に超VIPがうちの会社の工場(千葉)に見学に
来る予定で、その受け入れを仕切らねばならず、その準備がピークだったか
ら。営業だったときには得意先を工場に招いて、頑張ってプレゼンしたもの
だが、今回はイベントのレベル感が違う。県警まで警備につくVIPで、こ
ちらも案内係に役員が何人も参加する。

総務や製造部門はもちろん、社内のいろんな部署が絡む。それをうちの部
が仕切るというめったにないイベント。イベントものは私ではなく、別のしっ
かりした後輩が仕切るという役回りが部内にあるが、今回彼は海外出張中に
つき、私が代わって進めることに。

相手のVIPのスケジュールがなかなか決まらなかったこともあり、今回
準備期間が短く、最後まで確定しないことが多かった。不確定なことが多い
中でモノを決め、臨機応変に対応しながら進めるというのが私にはなかなか
できない。

結局30人を超すことになった裏方を組織し、動かすことがスムーズにで
きなかった。

隣に座るこれまたしっかりした女性の後輩が、サポートしますよと前から
言ってくれていたものの、当日どうなるのか私がなかなかイメージできない
ものだから、仕事を振ることができない。結局、火曜、木曜と二日も徹夜し
ながら一人、あーでもないこーでもないと思案しながら、スタッフひとりひ
とりの動きをシミュレーションし、なんとか準備も形になった。

途中、ハラハラ、イライラがピークの隣の彼女は私からの断片的な情報を
頼りに進められることをガツガツ進めてくれた。普段からきちんと仕事をす
る彼女は、時々「全てを完璧に仕切らないと気が済まない」という張り詰め
たオーラを出し、それが他の女性社員から煙たがられている。

今回もしかりで、聞くところによると、私と彼女のやりとりをして、後輩
の女性が偉そうに先輩のやり方に口を出していると見る向きがあったらしい。
確かに言い方はきついが、しっかり仕事を進めてくれる有難い後輩なのだが、
不甲斐ない先輩のせいで、誤解をされてしまっていて申し訳なく思う。

昨日は最後、やるだけの準備はやったなと、御礼かたがた二人で一杯飲ん
で帰った。

(コロスケ)

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(編集後記)

来年2月の東京マラソンの抽選結果は、落選でした。

この後の、敗者復活で当たるといいのですが・・・。

(本永)

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