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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2014年8月24日 vol.424
エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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人と長くつきあえば、どんな人か観察しています。とくに黙っているため、
多く気づいているからかもしれない。怒っているから多くに気づいて怒って
いる。いまは悲しみに耐えている。

考えているか。悲しみに耐えているのか。みな伝わってきます。

黙って観察しているから、多くのことが分かるのです。
観察は全身を使って会話をしているかもしれません。
観察も大きな能力、武器なのでしょうか。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ5「合理的思考」     ●
●         タイプ5「救命講習を受けました」●
○編集後記                 ○

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「合理的思考」

★7月20日(日)★

勉強会で話が拡がって行き、「人生には、前世や来世があって、それを含
めて、人は300年ぐらいの寿命があると私は信じている」という発言があった。
「聞かれるまでもなく」という雰囲気で、その人は続ける。

「本当に! 大変な思いをして生き、死んでいった人をたくさん知ってい
る。もしもこの世しかないなら、あまりにも悲惨だ。現世でいわれのない苦
労をした人は、来世で報われる。もしも一回だけの人生なら、この、あって
はならない不公平を説明できない。

だから、前世や来世があるのだ」と確信に満ちた発言。賛成の意見も反対
の意見もなく、次の話題に移った。

今、一か月前の勉強会を思い起こしている。三つのことが言えるのではな
いか。先ず、本当に前世や来世があるという、かの発言はまるで証明にはなっ
ておらず、かといって根拠ある反論もなく、引き分けである。そもそも、こ
のような議論に根拠がありえるのか疑問である。

次に、このような発想によって救われる気持ちなり、自分の人生に誠実に
立ち向かう勇気が出るなら、これは「正しい発言だ」とも言えよう。

最後に、「ある」とは何かという基本的なところに立ち返ってみよう。電
波はあるのかというと、それを見た人も触った人もいない。「ここにある」
と指し示すこともできない。しかしテレビを見ていて、「これは電波による
のだよ」と言われると、「電波はない」と言えなくなる。

一般的に言い直すなら、「何らかの作用を及ぼし得る(テレビ)もの(電
波)」は、「ある」のである。「前世や来世」が、ある人の人生に影響を及
ぼすので、「ある」と言ってよいのではないか。

「前世や来世」ではなく、「前世や来世があると考えること」(概念)が
影響を及ぼしているのだから、あるのは「前世や来世」ではなく、概念だと
いう意見もあるかもしれない。

では、その「概念」は、見たことも触ったこともないのに、何故「ある」
と言えるのか。

なんだかとっても疲れてきて、頭が働かなくなってきた。こういう時は、
寝るしかない。おやすみなさい。ZZZZZ

★7月21日(月)★

お祝いの会にて

「この人はね」と私は紹介を始めた。「人は、幸せになるために生まれて
きたと信じている人なのです」。「えっ」と声をあげ、私を真っ直ぐ見つめ
てきたのは、ご本人であった。「みんなそういう風に考えているのだから、
そんな当たり前のことを言っても、紹介にはならないじゃないの」。

私は、どう続けてよいかたじろぎ、沈黙があった。しばらくして、「世の
中には、そう考える人と、そうは考えられない人がいるのですよ」とフォロー
してくれる人が現れた。

「そうか、そう説明すればよかったのだ」と納得した。紹介を終えた後に、
私の頭の中にはグルグルと考えが巡る。

「人は、幸せになるために生まれてきた」という信念の人も、「人は、不
幸せになるために生まれてきた」という信念の人も、どちらもその想いが、
その人の人生の中できっと現実のものになるだろう。

「人は、幸せになるために生まれてきた」と考える人は、今幸せな人かと
いうと、必ずしもそうではないだろう。つまり、「人は、幸せになるために
生まれてきた」と考えるかどうかは、必然的に決まってしまうのではなく、
その人の意志により選択できるだろう。そして、その選択は、その人の人生
に深く作用するだろう。

「前世や来世があるのかどうか」「人は、幸せになるために生まれてきた
のかどうか」について、合理的に考えるとは、いったいどういうことなのだ
ろうか。この答えは、自然科学とは違って、実験により追い求めることはで
きない。

「そうありたいから、あるいは、そうあってほしいから、そうなのだ」で
はないだろう。人というものが状況によりどう反応するのか、その人の考え
や想いがその人にどのような影響を与えるのか、ありのまま姿を観察し、そ
の裏にあるロジックを想定して、柔軟に多面的に思考を巡らせ、法則を発見
し、結論付けていく。これが、この分野での合理的な思考ではないだろうか。

「前世や来世がある」というのは、世間一般では「非合理的」とされてい
る。しかし「合理的思考」により「前世や来世がある」という結論が導き出
されることもありえる。

(ロジカル進(しん)ちゃん)

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「救命講習を受けました」

★7月5日(土) ★

たまたま「救命講習」を受ける機会があり、今日受講してきた。場所は、
四谷消防署で、13時から16時までの3時間の「普通救命講習」。内容は、
心肺蘇生やAED、異物除去、止血法などを学ぶコースということでした。
受講者は、15~6人で、知り合いもいたので、ちょっと安心だった。

まず、救命処置についてテキストを元に「心肺蘇生」の説明があった。
そして、講師の方が「訓練用人形」を使って救命処置の手順とすべきことの
実演を行った。呼吸が確認できない時「心肺蘇生」で「胸骨圧迫」を行うこ
とが重要であるという。この「胸骨圧迫」は1分間に100回、強く早く行
はなければならない。見ていて結構な強さで100回押すのは大変そうであ
った。

これを受講者が「訓練用人形」を使って練習することに。人が倒れている
のを確認し、反応をみて、大声を出して助けを求める。これは、その場にい
る人に「119番通報をお願い」し「AEDを依頼する」というもの。ココ
がちょっと大変、大声なんか出したことないから声が出ない。次に心肺蘇生
の「胸骨圧迫」を行う。「1・2・3・・・」と声を出しながら強く胸骨を
100回押すが、息が切れるほど疲れる。この練習を順番に2回行った。2
回目はちょっと慣れて声も出て、押し方のコツも人のやり方も見れて、少し
は分かったような気がしてきた。

「人工呼吸」。これは、「人工呼吸用マウスピース」を使って行うのだが、
気道を確保して、鼻をつまみ、息を吹きもむ。息を吹き込む量が難しかった
ので、1回だけ練習して終わって良かった。「人工呼吸」と「胸骨圧迫」を
組み合わせて行うのが基本的なやり方らしいが、「胸骨圧迫」だけでも良い
と言っていた。「人工呼吸」はなかなか出来ないし、難しいと思う。

「AED(自動体外式除細動器)」。心臓に電気ショックを与え、心臓が
本来持っているリズムに回復させるために行うもの。このAED操作の仕方
を講師の先生が実演しながら解説した。これは、2人1組になって練習した。
最初の確認して声掛けからの心肺蘇生の手順で行い、そしてAEDを持って
きてもらったところからAEDのを使うことになる。電源を入れればAED
の音声メッセージに従って行えばいいのだが、やっぱり戸惑いながらやっと
できる感じで終えることができた。実際は、「心肺蘇生」と「AED]を交
互に行い、救急隊が来るまでこれを続けるということであった。

その後「気道異物除去」と「止血法」をテキストにしたがって説明が行わ
れ、3時間の講習が終わった。

この講習を受けると「技能認定証」が貰えて3年間有効ということである
が、たった3時間の講習で実際の場面でこれが行えるかどうか、私には自信
がない。その時、頭で考えていたら尻込みしてしまいそうである。こういう
のはやっぱり身体で覚えておかないと使えないように思えてしまう。でも、
知らないより知っていた方が役に立つこともあるだろうと、そういう意味で
は、今日の「救命講習」を受けて良かったと思う。

(斜め四五度)

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(編集後記)

あちらこちらで、たくさんの雨が降っているニュースをよく聞きますが、
みなさんのところは、大丈夫でしょうか。

ただただ、被害のでないことを祈るばかりです。
(本永)

★エニアグラム日記の次号は、タイプ6。 9月21日配信予定です★

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