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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会 2013年3月24日 vol.373
エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~
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人の言葉をよく聞いていると性格によって頻度多くつかわれる単語がある。
ここでは「義務」「怖い」となにげなくくりかえしている。
頭の中ではあれこれと会話がつづくので、かなり騒がしい。このつぶやきは
「妄想の広がり」性格の特徴だとわかっている。だからこそ誠意をみせて、
相手の期待は裏切らないように努力して生きていく。
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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ6「計画性の有無」 ●
● タイプ6「頭の中は騒がしい」●
○編集後記 ○
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「計画性の有無」
★2月23日(土)★
三種類のチョコレートが二十個ほど入っている詰め合わせが、一人一袋ず
つあった。同数ずつでないものをバランスよく配分しながら食べたい夫と、
最後のお楽しみ用にお気に入りを取っておきたい息子。真剣に選り分ける二
人を横目に、私はサッと手に取って口に運んだ。
私:「今食べたいものを食べればいいのに、そんなに考えるほどのことかしら」
夫:「お母さんは計画性がないからね」
私:「そんなことないでしょう!食材の使い回しだって掃除だって色々考え
て計画的にやっているつもりだけど!!」
夫:「料理や洗濯はそうだけどさぁ・・・」
息子:「お母さんはね、義務については計画的だけどさ、自分のこととなる
と全くそうじゃないよね」
言われてみれば、確かにその通りかもしれない。子どもってよく見ている
ものだ。
★2月24日(日)★
目覚めてすぐに「今日やること」を頭の中で軽く確認する。家事を効率よ
くすませ、何としてでもビーズフラワー教室の課題を作り終えなければと自
分に念を押す。
明日は仕事があるし、今日中に仕上げなければ明後日のレッスンに間に合
わない。
宿題をやっていかなくても先生に咎められるわけではないし、自分の進み
具合が遅くなるだけで誰に迷惑がかかるわけでもない。とはいえ、次回まで
に作ってくると返事をした手前、「できませんでした」とは言えない(言い
たくない)。
趣味だから、他のことを疎かにしてまで熱中するわけにはいかず、何かと
忙しい日々が続くと、どうしても後回しになってしまう。それでも必ず辻褄
を合わせて課題をこなすのは、生徒なら「宿題はやって当然」だという意識
が拭いきれず、「いい加減な人」との烙印を押されるのが怖いから。
★2月25日(月)★
宿題も仕上がり、今日は心置きなく仕事に向かえる。月に一度の東京事務
所での会議は、時間通りに終わらないことが多い。せっかく東京まで出るの
だから、時間が許せばどこかに立ち寄ってきたいところだけれど、夕方には
病院に行かなければならない。「小旅行」は無理そうだ・・・
ところが、珍しく会議が早く終わった。観たかった映画の開始時間は確か
一時半だったような。数日前にチェックしたHPの記憶はかなりあやふやで、
場所すら定かでない。
こんな時にスマホがあれば便利なのだろうけれど、旧式の携帯で基本操作
しかしない身には、昔ながらの方法で対応するしかない。
駅名だけを頼りに、何とかなるだろうという思いと、ダメでも仕方がない
という思いを半々に抱え、自宅とは反対方向の電車に乗った。
勘所を探りつつ歩いて行くと、映画の大看板が見えてきた。でも違う、
此処じゃない。この界隈ではなかったのだろうか。焦ってキョロキョロ見回
すうちに、もっと先の方にそれらしき俳優の面影を捉えた。やっぱり何とか
なった!
こんなことなら最初からしっかり計画しておくべきだった。行けるか行け
ないか分からなくても、せめて開始時間と場所くらいはメモに書き留めてお
けばよかったのだ。仕事に関わるものは前夜までに準備しておいたし、晩の
献立だって目途を立ててきたのに、「自分だけ」のこととなると意外と場当
たり的なのだった。
(ゆらりん)
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「頭の中は騒がしい」
★2月23日(土)★
12月から月に1回、近所の総合病院に通院している。今日で3度目の通
院。寒さとタバコの影響で気管支を悪くしたらしい。
前回、知らされた検査結果も特に問題はなく、軽い気管支の炎症というこ
とで薬を飲み、すっかりよくなったと感じていたので、今回の通院で終わり
にするつもりだった。
しかし、そうはならなかった。
私 :「お陰様でよくなったと思います」
医者:「そうですか?では、次は3か月後の5月16日に来てください。
3か月分の薬を出しておきます」
私 :「あのぉ、もう大丈夫だと思うのですが、まだ通院する必要がありま
すか?そして薬が必要ですか?」
医者:「来てください。薬も出しておきます」
私 :「そんなに薬を頂いても、よくなっている気がするので、無駄な気も
しますが・・・」
医者:「あなたはタバコを吸うし、アレルギーもあるみたいだから・・・」
理由になっていない気はするものの、医者の権威に押されて次回の予約が
決まってしまった。
私は、この医者が、どうにも好きになれない。私の顔を見て話をしたこと
がないからだ。いつもパソコンに向かい、電子カルテを入力しながらしか話
さない。
患者と向き合う誠意が感じられない。医者不足で、総合病院にアルバイト
で来る医者の質が下がっていると聞いたことがあるが、こういう医者のこと
に違いない。
調剤薬局で4千円を払い、大量の薬をもらった。帰宅中は、いろいろなこ
とが頭をよぎる。
「治ったんだから、薬なんか飲むものか」
「でも飲まないことが原因で悪化したらどうしよう」
「もう次の予約は無視してやる」
「でも、約束したのだから、行かないと・・・」
「そもそも、こんなに薬を出すのは商売以外の何物でもない。ああいう医
者が医療行政の問題だ」
「こうやってネガティブな思いが浮かぶ自分こそが問題だ」
・・・頭がほんとうに騒がしい。
家に帰って妻に愚痴を言ったら、次の言葉が返ってきた。
「薬飲む気がないのなら、処方箋もらっても、無視して薬買わなきゃいい
のに・・・」
文句を言いながらも権力に従ってしまう。自分のタイプを思い知らされた。
★3月1日(金)★
仕事関係の知人Fさんに、相談事がありメールを出したら、あっさり返事
が来た。返事がもらえないかもしれないと思っていたので、拍子抜けだ。実
は、このメールを出すのに、1ヵ月もかかっている。
半年ぐらい前に、ある人にお願いされ、政治がらみの相談をFさんにした
が、返事がこなかったのだ。面倒をかけたくないと思いながらも、遠慮がち
にメールを出したが、返信がない。携帯に電話をしても繋がらない。
「やはり失礼なお願いだった」と思い込み、詫びのメールだけだして、そ
れきりにしてしまっていた。
今回、別の件で、どうしてもFさんに連絡を取る必要が出来たのだが、躊
躇しながら1ヵ月が過ぎた。動けばいいのに動かないのはタイプ6の悪いと
ころだ。
結果を恐れず、行動すべき!思い切って、少しドキドキしながらメールし
たら、すぐに気さくな感じで返事が来た。携帯電話の番号が新しくなってい
る。
私 :「半年前は失礼なメールをして、すみませんでした」
Fさん:「何のこと?」
私 :「●●というお願いをメールでしたんですけど・・・」
Fさん:「ごめん。たぶん、俺、どんくさいから間違えて消しちゃったんだ
と思う。それに、その相談、失礼でもなんでもないと思うけど・・・」
私の頭の中でネガティブな妄想が広がった典型例だ。自分で疑念を抱くと、
それが頭の中で膨張して客観性が無くなってしまう。エニアグラムのお蔭で、
すごく回数が減ったと感じているが、こういった出来事が私に無くなること
はないらしい。
(あぶら売り)
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(編集後記)
先月24日、東京マラソンに参加してきました。
たくさんの応援の方もいて、楽しく走れました。また、当選すれば、ぜひ
走りたいです。
最後の方からのスタートだったので、その分を差し引くと、4時間34分
ほどでした。
(本永)
★エニアグラム日記の次号は、タイプ7。 4月21日配信予定です★
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