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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2012年12月23日 vol.364

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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家族のイベントを企画する。申し合わせたように書き手の着眼点は共通し
ていた。仕事場では新規企画にとびつく人たち。何をするか、ポイントを見
つけてウキウキと行動計画をたてる。意図したわけではないが、こころにあっ
たのは、家族や近所の友人たちとの絆づくり。

子どもをつれて海釣りへ。駅伝大会を見つけ、子育て中の近所の仲間に声
をかけエントリー。家族の応援も勇ましい「死んでも、たすきを渡すのよ」
と激励される夫たち。イベントづくりの特技を発揮する筆者は、のびのび楽
しんでいる。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ3「流されないもの」●
●         タイプ3「駅伝大会」   ●
○編集後記      ○

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「流されないもの」

★12月某日★

先日、今年の流行語大賞が発表された。今、この国のカタチが問われる重
要な時期に、どんな言葉が選ばれるのかと思ったら、あの横文字(ワイルド)
であった。あらためて、この国におけるマスコミの絶対的影響力と支配力を
痛感させられた。

以前、あのホリエモンがIT業界を制した後にマスコミ業界に挑戦した気持
ちがよく分かる。国づくりの前にメディア改革が急務であろう。

ところで、昨年の流行語大賞に入賞した「絆」は、流行に乗じた政党名や
商品名だけで風化してほしくない。日々海外と接していると、絆は日本人が
世界に誇れる言葉であり国民性であるとつくづくと感じる。

今こそ、絆という言葉の大切さを考える必要がある。自分にとっては、ま
ず身近な親子関係が思いつく。今年の夏はよく海釣りに出かけた。妻から家
族で夏休みの思い出作りをしようと提案があり、いつも仕事中心の自分にとっ
ては、何をしたらいいものか一瞬迷ってしまった。

そう言えば、自分の父親も仕事が忙しかったが、海釣りだけが唯一の趣味
であり、よく幼い頃から季節を問わず自分を連れて行ってくれたものだ。

そこで、我が子にも海釣りを教えてみようと魚図鑑を買って茨城県に行っ
た。初体験ながら子供もキスやイシモチを釣り、一緒に調理して食べた。思
い出作りにとどまらず、秋になっても、ヒラメ釣りにも幾度と出かけ、

冬になっても息子から海釣りに誘われる次第である。自分の小さい頃も同
じだったのだろうか?この正月に実家の広島に帰省する際に、照れずに親父
に聞いて見るのも、たまにはいいかもしれない。

そして、来年の夏には、親子三代で瀬戸内の綺麗な海で小魚でも釣りたい
ものである。些細なことだが、こうした関係が次第に絆となっていけばと願
うものである。

(必達仕事人)

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「駅伝大会」

★12月1日★
待ちに待った駅伝大会だ。主人が出場するので、家族で応援した。と、言
えばまるで主人のイベントだが、全て私が仕組んだことだった。

私と娘達の夏の帰省中、留守番の主人が退屈しのぎにランニングをしたと
聞いて、何か目標があった方が走りやすいだろうと、近隣のマラソン大会を
物色した。そこで見つけたのが「第1回こどもの国駅伝」だった。1人4キ
ロずつ5人で走る、チーム対抗戦。面白そうだったので、すぐにエントリー
した。

「別に走ることに目標なんて要らないのに・・・」と言いながらも、まん
ざらでもなさそうな主人。残りの4人は同じマンションに住む友人家族です
ぐ決まった。万が一、メンバーが足りない場合は、私も言いだした手前、走
ることも覚悟していたが、心配無用だった。では、応援に専念しよう。

応援団はそれぞれの走者の子ども達によるチアガールだ。ポンポンを作り、
ユニフォームを着て黄色い声援を送る。たすきリレーの度に声の限り応援し
た。

第1走者は主人だった。スタート地点では、集団の最後方でニコニコしな
がらぴょんぴょん飛んでいる。スタート時に他の走者とぶつかるのが嫌だっ
たらしい。私だったら、少しでもタイムを稼ごうと集団の中に陣取り、ドキ
ドキしていたに違いない。そして、後に続く走者達も様々だった。順番が来
るまでの間、家族で談笑したり、栄養補給?におにぎりを頬張ったり。1人
黙々とウォーミングアップしたり。前夜が飲み会だったご主人には奥様が
「死んでもたすきを渡すのよ!」と叱咤激励していた。

応援の甲斐あって、5人の走者は立派にたすきを繋ぎ、父親の威厳を見せ
てくれた。見たことがないくらいの真剣で必死な姿に、子ども達は何かを感
じたに違いない。

「駅伝じゃなかったらこんなに頑張ってないよ」と、みんな口々に言って
いたが、「駅伝」とは特別な競技らしい。

「EKIDEN」日本発祥のレースで、古くは日本書紀にも言葉が載っているほ
ど。チームで協力してたすきを繋ぎタイムを競う。誰一人欠けてもゴール出
来ない。

私はこのレースが好きだ。仲間で助け合い、距離やアップダウン等、得意
な人材を配し、速さを競う。足が速い人を集めれば勝てるというものではな
い・・・のが魅力だ。

以前、九州一周駅伝を取材したことがある。マラソンのメダリスト達でさ
え、「駅伝は走ってみないと分からない」と話していた。一人で走る時とは
違う特別な力が出るという。今回の父親達も言っていた。「自分だけの為だっ
たら、途中で歩いていただろう。たすきが重かった」と。チームメイトのた
めに。

家族のために。アップダウンの激しいコースにもかかわらず、みんな自己
ベストのタイムでたすきを渡していた。その姿に感動した。

走った人達がうらやましかった。私も競争は嫌いではない。いや、好きな
ほうだが、勝ち目のない勝負には出たくない。無様な姿も見せたくない。今
の自分が4キロをどんな顔をして走るのか、走りきれるのか自信はないが、
それでもやってみたくなった。

その夜、5家族で打ち上げをした。表彰式をして、子ども達から金メダル
と表彰状、副賞の湿布薬が贈られた。惚れ直したわ!という誰かの声を聞き
ながら、ひそかに出場を算段している自分がいた。まずはウェアを揃えなく
ては。

(おしゃべりママ)

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(編集後記)

東京マラソンに当選しました!

本抽選では、落ちました。
ダメだと思っていたのですが、2次抽選で当たりました。

本年も当選したので、2年連続です。うれしいです!がんばります!

(本永)

★エニアグラム日記の次号は、タイプ4。 1月20日配信予定です★

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