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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会　　 2012年9月23日 vol.355

エ二アグラム《自分探しの旅》
～～自己成長とコミュニケーションのための人間学～～

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ニ篇とも気持ちよく読まされる。そのコツは、登場する同僚を敬いと親愛
の目でながめているところにある。人は肯定してつきあえば、こんなに気分
がいい、と言ってはいないが、文章から受け取るのは、その思い。

新しい建屋で電源の位置ひとつ決めるにも、物事の処理能力を見せる同僚。
工程表どうりに狂いなくすすむ引っ越し業者。ダイエットと効果について、
またストレスについて。実行から中止までのエピソードには自己観察も見える。

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■目次■
●エニアグラム日記タイプ９「職場の引っ越」●
●　　　　　　　　タイプ９「ダイエット」 ●
○編集後記　　　　　 ○

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「職場の引っ越」

★９月１日（土）★
今日は私が勤務している病院の別館の新築移転の引っ越しの日。私の部署
もその新しい建屋に引っ越す。朝から何か落ち着かない感じがしていたが、
同時に気持ちが引きしまる。

数日前から廃棄するもの、引っ越し先に移設するものの仕分けをしてきた。
前日にはぎりぎりまで業務で使っていたものを段ボールに詰めたり、慌ただ
しい日々が続いていた。

いよいよ始まった引っ越しは、皆が分担しててきぱきと進んだ。業務用の
十数台あるパソコンも運搬しやすいように周辺機器を外したり、ケーブル類
をまとめたりと、ひたすらもくもくと作業を行った。

午後には引っ越し先の建屋の新しい部屋で、運び込んだ物品の荷解きや配
置が始まった。私ともう一人の同僚は、パソコンのセッティングにあたった。

新しいパソコン用のデスクに本体の位置決めしたり、ケーブル類の接続を
行わなければならないが、多くのケーブルがあって煩雑で、それは中々面倒
な作業。電源コードの配置一つをとっても業務に支障がでない位置決めが必
要となる。

私はこんな感じでいいかと感覚的に作業を進めていたが、同僚は限られた
コンセントと電源タップを組み合わせて、どう活用すれば有効に使えるか、
複数のケーブルをどの位置で出せばいいかなど、きちんときれいに方向づけ
てくれた。

私はいつもこの同僚の視野の広さや重要な点で洩れがなく物事を処理する
能力に感心するとともに、教えられてきた。いつもながら流石と思い、今回
も助けられ、一緒に作業ができたことを感謝した。

★９月２日（日）★
昨日に続いて今日も引っ越し作業で出勤。移転先のセッティングは昨日終
わったが、今日は廃棄するものの片づけが主な作業。可燃の廃棄物や不燃の
廃棄物、粗大な廃棄物など仕分けが必要。

現場で使ってきたものは、既にある程度仕分けができていたが、部署の倉
庫には長く使われずに眠っていたものやとりあえずしまい込まれていたもの
が雑然と仕舞われていた。

分別の作業は根気がいる作業。仕舞い込んであったものを引っぱり出して、
一旦不要・必要の判断をして、最終的に分別していった。分別の廃棄物はそ
れぞれ集積する場所が決まっていて、何度もその場所を行き来した。

今回の引っ越しにあたっては、現場の職員はもちろん、引っ越し業者さん
も大量に動員されていた。大きな廃棄物は引っ越し業者さんが運搬してくれ
ていた。作業は工程表に基づいていて、運搬してくれる時間帯など細かく決
められていた。

餅は餅屋という喩えがあるが、手際の良さや作業の早さに驚くとともに、
自分たちだけではとうていできなかっただろうと思った。

今回の一連の作業は、職員、引っ越し業者さんたち関係者すべてが理路整
然と行程に基づいて動いていて、廃棄物の分別はきちんと守られていて、規
律が守られていることとか全体の調和というか、一緒に事にあたっている人
たち全てを私たちってすごいと自画自賛したくなった。

（ゆったりといこう）

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「ダイエット」

★８月２３日（木）★
先週の月曜日から３週間の予定で始めた今年５回目のダイエットを、１１
日目にして止めることにした。突然嫌になってしまったのである。

これは昨年末友人から「２週間で１０kg減量できたからお前もやってみろ」
と奨められたものである。医者が作った一日３食一週間分のメニューで１ラ
ウンドの野菜、果物中心の食事ダイエット法というか、食事療法である。

１回目を１月の半ばから始めて３週間、４月１日から２回目２週間、３回
目５月の半ばに３週間等と取り組んで今回で５回目であった。終了すると多
少のリバウンドはあるものの、回を重ねる毎に確実に効果は上がり、今年１
月に７８．６kgあった体重が、７月初の健康診断実施時には６７．２kgと１
１．４kg減、その他腹囲８３cm（－１４cm）、ＢＭＩ・中性脂肪も基準値内
等へと劇的に改善でき満足していた。

１回目は果たして何処まで効果が出るかとワクワクしながら取り組んでい
たし、２回目以降はパターンが掴めてストレスなく取り組めたのであった。

今回も特に変わったこともなく滑り出したが、今日、お昼に会社へ持って
行った野菜を食べていた時に、急に「もういい！」と我慢できず、体が受け
付けなくなってしまった。突然の変化に自分自身驚いている。自分では気づ
かずにストレスがたまって限界まで達したのかもしれない。

しばらくは運動中心の健康法に切り替えることにしよう。

★９月７日（金）★
昼食を社食で早々に済ませて、１階上の喫茶室でお昼のニュースを見なが
ら気の合う仲間２人ととくつろいだ時間を過ごすのが習慣となっている。

螺旋階段を上がるとＳさんが先に行って席を確保してくれていた。Ｎさん
は今日は外出していて不在である。自分もコーヒーと水の入ったグラスを手
に隣に腰掛ける。

天候のこと、政治、経済の話等が中心でたわいもないが、時に一寸した仕
事の相談、意見を求めることも気兼ねなく出来る。「仕事が変更になって半
年になるけれど、上手くいってるのかな？」なんて口に出してストレートに
言うことはないが、ほぼ同年配でもあり互いへの気遣いがそれとなく感じら
れて心地よい一時である。

さあ、午後も一頑張りしよう。

（のんきや）

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（編集後記）

パラリンピックがありましたね。

先のロンドンオリンピックにも参加し、今回のパラリンピックにも参加し
ている南アフリカのピストリウス選手（義足のランナー）の言葉が、新聞に
ありました。

「障害者じゃない、選手なんだ」と。

競技する姿がすごいのは、障害があるのに、やっているからではなく、
一流の選手としてのすごさなんだなぁと、その言葉から感じました。

（本永）

★エニアグラム日記の次号は、タイプ１。　１０月２１日配信予定です★

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