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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2012年1月22日 vol.331

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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家族と過ごすときや、子どものころ行き来した商店街を見るときもそうだ。
「感じるままの、自分の感性を大切にかみしめている。生い立ちの中から育
まれるお正月があるということに気付いた」

論文の作成を前に熱があって起き上がれない。「頭のなかでスケジュール
を立てていく。いつまでに何をしなければいけないのか。自分がダメな人間
のような気がしてしまうのが怖い」

ゆっくりすれば見えてくるものがある。努力にむけて駆りたてれば怖さに
であう。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ1「お正月」 ●
●         タイプ1「発熱のなかで」●
○編集後記      ○

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「お正月」

★1月1(日)★
今年は、いつになくゆったりとお正月を迎えることが出来た。

朝早めに家を出て実家に向う電車で大きな川を渡っている途中、鉄橋上の
窓越し正面に雪化粧をした富士山が空の彼方にスッと現れた。とっても清々
しく気持ちの良い新年の朝であった。

最寄駅から実家までの道のりを歩いていると新年の玄関飾りや門松をたて
る家が年々減っている事に気づいた。それは、一軒家が減りコーポやマンショ
ンが増えている住居環境の変化に伴う影響もあると思う。

昔懐かしい商店街もここ数年で今やほとんどのお店がなくなりほんのわず
かしか残っていない。幼少期から記憶している静かで澄みきった人情味のあ
るお正月の雰囲気が年々薄れてきている感じがした。

実家では、両親と妹、甥っ子達と新年の挨拶を交わした。おせち料理・お
雑煮を食べながら楽しいひと時を過ごした。

今年も元日に地元の神社へ家族全員で初詣行った。神社に着くとそこは、
公園としての遊具は数年前になくなってしまったが、私が小学校の頃からよ
く友達と遊んでいた神社そのものであった。うっそうと茂っている境内の木々
は変わらず、幼少時代にタイムスリップしたような空気と景色にホッと心が
安らいだ。

遊具が無くなり公園であったスペースが駐車場になってから、日常は閑散
としている神社になってしまったが、今日は違っていた。

参道に約200人以上の人が並び鳥居から外の路上にまで参拝の列が続き
賑わっていた。

子供から高齢者まで幅広い年齢層の人々が集まり、初詣“一年の祈願”と
いう同じ目的を持ち、寒空の下で家族・友人同士仲良く話しをしながら順番
を待っている。その光景をみて“あ~お正月だ”と実感した。

日が暮れないうちに妹と甥っ子達と共に帰宅した。家に帰ると郵便ポスト
に年賀状が届いていた。年賀状のやり取りのみとなって大変ご無沙汰をして
いる方、とてもお世話になった方、恩師や上司、同僚や後輩、知人、友人な
ど大切な人々から送られる年賀状は、私の宝物だ。

その年賀状を1枚1枚読みながらもう何年も会っていない人を身近に感じ、
日常の中で普段、口にしない私への思いや励まし、労い、期待などの言葉に
勇気を頂き、心を温め互いの存在を1枚の年賀状を通して確認するのであっ
た。

感じるままの感性を大切にかみしめる程、ゆとりのある元旦であった。そ
の中で私は、自己の生い立ちの中から育まれるお正月があるという事に気づ
いた。

いつもは、無意識的なスケジュールに囚われ、次々とこなす要件に振り回
されながら時を過ごしている。

そんな事を思い巡らす隙すらないスピードで毎年暦にまかせたお正月を迎
えていたような気がする。

私が捉えているお正月は、ひとつの自己価値観であって生い立ちや社会情
勢、環境変化、文化によって個々に捉える“お正月”は変容していくもので
あるかもしれない。

だが、私は家族を通して、年を重ね育んできた“お正月”を大切にしてい
きたいと思った。改めて私にとってのお正月を見つめ直す年明けとなった。

(つくし)

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「発熱のなかで」

★1月2日(月)★
2年連続、年末年始体調を壊している。朝から別途の中でブルーな気持ち
と戦っている。去年は腸炎で、熱と悪心で寝たきりだった。そして、今年は
熱。なんで、2年連続、お正月早々。お正月の計画が、音を立てて崩れ去っ
ていく。

今年はお正月明けに論文を仕上げなくてはならず、寝ている暇なんてない
はずなのに、体がきつくて起きられない。食べられない。思わず私はそんな
に悪いことをしたのだろうか。これは何かの罰なのでは・・・なんて真剣に
考えてしまう。

熱のせいなのか、情けないからなのか涙が出てくるのをこらえながら、論
文をどう仕上げようかと現実に目を向ける。

これからのスケジュールを頭のなかで立てていく。いつまでに、何をしな
ければいけないのか。それをするために弊害となるのはないか。頭の中で行
動をイメージしながら、行動に移すためにチェックをしていく。

私は事前に何か行動をするときは、たいていおおよその計画を立てて進め
る。おおよその計画から細かい計画まで、行動の内容によって、計画の立て
方は違う。限られた時間でしなくてはいけないことがたくさんある時は特に
そうしておかないと、私の能力では対応しきれなくてうまくいかなかったら
どうしようという心配があるのだ。

失敗するのが怖い。人に迷惑をかけたら申し訳ない。自分がダメな人間の
ような気がしてしまうのが怖い。そんなドキドキと戦いながら、そのドキド
キを周りにさとられないようにいつもなら頑張ってみたりする。でも今日は、
頑張れない。

私と同じ論文作成で頑張っているであろう友達に連絡をして、ひとしきり
おしゃべりをし気分転換をして現実と向き合うことにしよう。

(ちゃんと)

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(編集後記)

新しい年になりましたね、と言ってももう1月も中旬を過ぎていますね。

何かを新しくはじめた方もいらっしゃるかと思いますが、いかがでしょう
か。

もし、まだ決まっていない方は、思い切って本年は、エニアグラムを学ば
れる年にされるのはいかがでしょうか。きっと新しい自分を発見する素晴ら
しい年になると思います。

2月には、はじめてエニアグラムを学ぶ方を対象にした「プライマリーコー
ス」も開催されます。みなさまの参加をお待ちしています。

(本永)

★エニアグラム日記の次号は、タイプ2。 2月19日配信予定です★

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