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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2011年10月23日 vol.322

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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稲穂の中をことしも夜を徹して歩いた。毎年参加する友人から
「明日だね」と届いたメールにワクワクする。
事前にコース清掃のボランティアにもでてきた。

めまいに襲われ、救急車にはじめて乗る。病院で点滴を受けた。
めまいの原因は心配するものでもなく、三食昼寝つきの入院の夢は消えた。

ストレスはずしの上手な人たちは、明るいほうに目をむける。
生き方のヒントを見せる人たち。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7「100キロ、ウオーク」●
●         タイプ7「救急車に乗って」 ●
○編集後記        ○

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「100キロ、ウオーク」

★10月1日(土)★
近くの町で開催された20キロのウォーキング大会に参加。

秋空の下、爽やかな風を頬に感じながら、黄金色に色づいた刈り取り間近
の田んぼの中を歩く。ただそれだけのことなのに、幸せを感じる。

小学生や保育園児くらいの小さな子どもも多数参加している。時々休憩を
取りながら、家族で仲良く歩く姿を見ると、心が温かくなる感じがする。
「頑張って」「もう少しだよ」って、声をかけたくなる。

今回の大会には、歩くのが好きと言う職場の同僚も誘ってみた。日頃、あ
まり喋ったことがない同僚なのだが、歩きながらだと、何故か自然に話が弾
む。職場の話題にはならない。暗い話題にもならない。意識している訳では
ないのだけれど、明るく楽しい話題が次から次に出てくる。これも「歩く」
効果かしら。

よく「歩いているとき、何を考えてるの?」なんて聞かれるけれど、
「○○を考えてるのよ」と答えられるほどのことは、何も考えていない。
頭の中は空っぽ・・・とまではいかないけれど、「来週の仕事でやらないと
いけないこと」とか「今週の仕事の反省点」なんて浮かんでこない。悩みも
困りごともリセットされる感じがする。だからこそ、私にとっての最高のス
トレス解消になっているんだと思う。

★10月2日(日)★
来週開催される100キロウォークのコース清掃に参加。

「久しぶりだね」「いよいよ来週だね」ウォーキングを通じて知り合った
友人が、自然と声をかけてくれる。

この大会に参加するのは4度目。最初の年は友人に誘われて、「面白そう」
と興味本位での参加だった。土曜日の昼にスタートして徹夜で歩き、夜明け
を迎えた頃、友人は75キロ地点でリタイア。その後は一人で歩きとおして何
とか完歩できた。その後友人は誘っても参加しなくなり、以来ひとりで色ん
な大会に参加している。

歩いていると、自然に同じペースの人の顔を覚える。何度か大会で一緒に
なると自然に声を掛け合うようになる。歩くことそのものも楽しい。それに
加え、仲間が増えていくのがとっても嬉しい。年齢も性別も関係ない。
「歩くのが好き」という共通項で繋がった仲間。大会の度に顔を合わせ、健
康を喜び合い、近況を報告する。

いろんな大会に参加するうち、多くのボランティアスタッフに支えられて
大会が運営されているとことに気付いた。参加費を払っているから、当然参
加できるのではない。色んな人に支えられているからこそ、楽しく歩かせて
もらえるんだ・・・。

私が、片道2時間、電車代2,000円もかけてコース清掃に行く理由。仲間
に会えるのが楽しみだから。そして、歩かせてもらえることに、せめて感謝
の気持ちを表したいからなのかもしれない。

★10月7日(金)★
ウォーキング大会を通じた友人から、次々とメールが入る。「いよいよ明
日だね」「お天気、よさそうだね」「明日、会えるのを楽しみにしてるよ」
・・・と。「そうですね。ワクワクしています」と返信を打ちながら、自分
の心が本当にワクワクと踊る感じを覚える。

あと一晩寝ると、1年間待ちに待った、苦しい苦しい100キロウォークが
始まる。

苦しいからこそ、いろんな出会いがある。気づきがある。喜びがある。

今年はどんな出会いがあるのだろう・・・。

今日は早く寝なければ、と思うけれど、興奮してなかなか寝付けそうにな
い。

(笑みだるま)

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「救急車に乗って」

★10月2日(日) ★
朝6時、目が覚める。まず天井をにらみ「よし、大丈夫」と確認。手足を
ぐるぐる回し固まった体に血を巡らせる。そしてしずしずと体を傾け、
「うぅむ」とうなり、上半身を45度起こす。「大丈夫、次」と次の動作にう
つる。最後に全部起こし、「完了」。よかった。今日も無事に起床できた。
なぜこんな面倒なことをしているのかというと、急に起き上がると目が回っ
てしまうのだ。

それは今年のあの暑かった夏の日のこと、朝起きようと頭をあげた瞬間、
天井がぐるぐる回ってしまい起き上がれない。頭を動かすとひどいめまいに
襲われ、吐き気にも襲われる。

その日は義母を車で浦安まで迎えに行く予定にしていたため「何としてで
も起きなくちゃ」と強い使命感をもっていたがどうもそれどころではない感
じがしてきた。

「あれあれ、おかしい、おかしい」私のそのうちおさまるだろうという楽
観論はしぼんでいく。「もしかしたら本当にまずい状態かも」

ついに義母の迎えはできない旨夫に連絡してもらう。病院に行きたくても
立てないのでどうしよう、と考えてしまった。

まずは昼まで様子をみよう、とベッドでただ治まるのを待つが頭を動かす
とすぐに目がまわってしまいどうにも仕様がない。

ついに帰宅した夫に「救急車を呼ぶか悩んだ時の電話番号」に電話しても
らうと「では出動します」とすぐ来ることが決まってしまった。

「えっ、じゃ、サイレン鳴らさないできてもらって」と頼むが「決まりで
だめだって」と話しているうちに、もうサイレンの音が聞こえてきた。

私は救急車に来てもらう申し訳なさと、初めて救急車に乗るという出来事
にますます呼吸は速くなってきて、救急隊の方が到着した時にはすでに過呼
吸状態。

「あの、息ができないんですけど、はあはあ」
「はい、大丈夫ですよ。ゆっくり深呼吸しましょうね」
「あの、草取りしたり、ワックスかけたりしちゃったので」
「頑張っちゃったんだね」
「血圧144,95」
「高いかなあ、脳かなあ、脳だと面倒だなあ」と心配。

担架にのせられ救急車に乗る。じっくり内部を観察したいところだが目を
開けると吐き気が襲ってくるので残念、観察できない。

「はい、救急車通ります」と隊員の方がマイクで言いながら病院に向かう。
私のために車が止まっている、という何ともいえない申し訳なさと、でも、
ちょっと優越感?に浸りながら無事に病院に到着した。

耳鼻科の先生がゴーグルのようなものを私の目にかけさせ、チェック、問
診をし、点滴をしてくださる。

「これで治まらなければ入院しましょう」

「入院!」入院のことなど考えていなかったのだが「入院したら上げ膳据
え膳、涼しいところでゆっくり休める!ちょっといいかも」
と、入院への期待が高まる。

しかし、幸か不幸か点滴を受けたら吐き気もおさまりめまいもおさまった。

「悪い病気ではなさそうですね。帰って大丈夫でしょう」
先生にそう言われ、よろよろと自宅に戻る。

三食昼寝付きの夢は消え、現実は翌日にやってきた義母に「熱中症ね」と
言われながら絶不調の夏を過ごした。

涼しくなった今でも頭の位置がかわると何とも言えない不快な感覚に襲わ
れる。特に横になる時、起きるときがひどいので朝の面倒な儀式になる次第。

変なものにとりつかれてしまったが生死に係るものでもなし、傾向と対策
を練ってうまく付き合っていこう。そのうちおさまる日も来ることを期待し
たい。

(ひさきょん)

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(編集後記)

かなり涼しくなってきましたね。
秋ですね。

「食欲の秋」、「読書の秋」、「スポーツの秋」、「芸術の秋」などいろ
いろな秋がありますね。

私は、昔は「読書の秋」でしたが、今は「スポーツの秋」です。走ってます。

みんさんは、秋と言えば何でしょうか。
(本永)

★エニアグラム日記の次号は、タイプ8。 11月20日配信予定です★

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