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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2010年11月21日 vol.289

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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買い物をするときは、じっくり研究する。シュレッダーを買う手順、
購入後の使い方と向き合い方が興味ぶかい。同窓会への出席通知は
出したものの、つい躊躇したくなる。行ってみるとよかった。翌日も
なつかしさが残る。

読書中ふと人間の思考や行動パターンを書いてあるところに、いま
の自分を照らしあわせてみる。いくつか可能性がある中で選択し行動
してきたが「闘争か、逃走か」どちらだったのか。このあたりがおも
しろい。研究テーマはつきない。深い価値のあるものは感じとるしかない。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ5「同窓会」 ●
● タイプ5「読書の秋」●
○編集後記             ○

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「同窓会」

★10月某日 ★

会員になっている量販店のネット通販を利用して電動のシュレッダーを購
入した。以前、手動で使う小さなサイズのものを使っていたが、すぐに壊れ
てしまっていたのである。すぐに買えばよかったが、なかなか買わずに今回
ネットを使って購入したのである。

個人情報が言われてから何か個人情報的なものに気を使うようになったよ
うに思う。名前や住所それに領収書の明細書などがあると簡単にゴミ箱に捨
てられなくなった。なので、手紙や明細書をまとめて取っておいたものが次
第に乱雑になっていてなんとか整理、処理したいと思っていた。

何度もネットで確認し、購入者の感想などを参考にしつつも最後は価格と
性能の兼ね合いで「まぁ、これでいいか」と選んだのであった。製品が届い
た時、箱の大きさに驚いた。製品のサイズが、高さ327mm、幅203mm、長さ410
mmと思った以上に大きく感じたのである。店頭に行っていたら多分買わなか
っただろうと思った。(PC画面では分からないものだ)

ちょっと失敗したかなと思いつつ使ってみたら、なかなか良い感じで処理
していく。ジ―ッジーッと紙を裁断していくのは気持ちが良い。何年も前か
ら溜まっていた手紙や明細書、領収書などがドンドンなくなっていくのであ
る。部屋の中が少し整理されてきて、他に処理するものはないかと探すと出
てくること・・・。暇を見てはシュレッダーしていたら、40リットルのゴ
ミ袋4つもいっぱいになってしまった。

不要なものがシュレッダーで整理されてくると他のところも気になりだし
てきた。溜まっている雑誌をまとめて紐で結んで捨てる準備をしたり部屋の
中を片付けていた。

無駄なものを溜め込まないで、捨てることが大切だと思うし、整理される
と気持ちもスッキリして良い気分である。部屋の整理もしたいが、頭の中の
無駄なものの整理もしたいものである。

★11月某日 ★

小・中学校卒業の同窓会に出席してきた。卒業以来39年ぶりの再会とな
った。これまでの何度か開かれていたようであったが、連絡が来なかったり
して1度も出席していなかった。

今回は9月に同窓会開催の案内の手紙が来ていた。10月の会費の払込み
期限ぎりぎりになってやっと会費の払込みと参加を連絡した。約40年ぶり
に会える懐かしさもあるが、何か躊躇している自分がいることを感じていた。

同窓会の会場に行く電車の中で、行くのが面倒くさい気分になったり、で
も会費も払っているし・・・などと考えながら、あまり浮かない気持ちで会
場に向かっていた。

同窓会の会場に入ると、顔がすぐにわかる人もいたが、どうしても卒業当
時の顔と今の顔が繋がらず思い出せない顔があった。それでも男子は、しば
らくするとなんとか繋がったが、女子は最後までどうしても分からない人が
いた。話をしているとなんとなく分かるのだが、ピントが合わない感じで、
今と昔の顔が一致せず、ボヤ―ッとしてすっきりしない状態のままだった。

13時から17時までの4時間(1次会と2次会)でいろいろな話をして
過ごした。みんなそれなりに苦労しているのだなぁと感じた。バツ1の人や、
奥さんを亡くしたり、単身赴任中だったりと・・・。

ケータイのアドレス交換を何人かとしたが、アドレス交換をしたところで
連絡することが特別あるわけではないのにと思いつつそれに応じていた。

そして、最後に全員の記念写真を撮って、また4年後に同窓会での再会を
約束して別れた。

★翌日★

昨日の同窓会のことを思い出していた。あの時間がとても楽しかったこと
やそれぞれの顔を思い出して懐かしんでいると同時に「みんな年取ったなぁ」
と改めて思った。そして「また逢いたいなぁ~」という気持ちが起こってい
ることを強く感じている自分がいた。

(斜め四五度)

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「読書の秋」

★10月10日(日)★
枯渇するエネルギーの問題

たとえば2人の人が連れ立って森の中に散歩に出かけたとします。「1人
のほうは、森の中の静けさや大きな木の美しさを喜び、梢の先に見える青い
空の色に感激し、新鮮な森の空気の中で柔らかい土の上を歩くその一歩一歩
を楽しんで、人生は何とすばらしいのだろうと考えているとします」

「もう1人のほうは、大きな木の陰に何か恐ろしい動物が潜んでいて、い
つか飛び出してくるのではないかとびくびくしながら歩きます。もしかする
と後ろから誰かが襲ってくるかもしれないのです。こんな怖い思いをするな
らばこんなところに来なければよかったと、自分の浅はかさを呪いさえしま
す」

私は、明らかに後の方の人だな。読み進む。

「1人はそこに立っている木の存在との出会いに喜び、その木のエネルギー
を充分に吸収することができます」

「もう1人は、その木の陰に潜んでいるかもしれない恐ろしい化け物を自
分で想像して、もともと少ないエネルギーをさらに消耗しているだけなので
す」

確かに。

同じ場面にいても、そこからエネルギーを吸収する人と、消耗する人がい
る。昔、会社で大きなプロジェクトが終わった後で、上司が飲みに連れて行っ
てやると酒盛り、私は疲れ果てていて「感謝の気持ちがあったら、早く解放
してくれ」と心で思い言葉では言わず、ようやく終わった。

すると隣に座っていた後輩が、すっと立って「ありがとうございました。
元気が出ました!」といかにも元気そうに言う。媚びている風ではない。こ
んな人もいるものだと驚いたことを思い出した。

エネルギッシュな人がうらやましい。

引用:勝田茅生、「精神の反抗力と運命/喪のロゴセラピー」、
(株)システムパブリカ、(2008)、P.135,138

★10月17日(日)★
闘争か逃走か

刺激に対する反応について。「けれども人間は、本能的な反応以外にも、
さまざまな行動選択の可能性をもっています。外からの攻撃を受けると、そ
れに対して動物のように反射的に反撃したり逃げることも一つの可能性です。

あるいは動物にない別の可能性として、この攻撃にじっと耐えることもで
きます。さらに後になって復讐のかたちで相手に反撃することもできます。

また、人間には他の可能性もあります。攻撃をした相手を理解するために
話し合いを提案することもできるし、相手の心理的な現象を学術的な研究テー
マにすることもできます」

最後にやっと私が出てきたと、ほくそ笑む。たくさん研究テーマがありそ
うだ。そう思うだけで楽しい。読み進む。

「人間は自分の置かれている状況で自分に最も合った行動の可能性を自分
で選ぶことができるのです。それだけではありません。人間は自分の選択す
ることのできる行動の中から、『どの可能性の中に最も大きな意味があり、
深い価値があるか』を感じ取ることもできるのです」

一気にトーンが下がった。

私は選んでいないのだ。だいたいは、反撃するのも逃げるのも動きが鈍く、
耐えながら状況を観察し分析し精査し、法則性などを発見している。
だから、論文なら書ける。また、分析をもとに善後策も考える。じっくり考
えて自分の納得できる反応ができれば、一時的に損をしてもあまり気になら
ない。

私一人なら損をしても、自業自得だから構わない。しかし、誰かを道連れ
にしてしまうこともある。これは、いけないことだ。

必要に応じて、自分のいつものパターンから自由になり、いくつかの可能
性をもつとともに、そこから適正に選択しなければならないこともある。

直ぐ反撃したり逃げたりすることも必要だ。

自由に選ぶというのは、とても難しいことだ。

外に出かけて何かをしたり、誰かと話したりするのもよし、家で読書する
のもよし、刺激があるから色々なことを考えられる。

引用:勝田茅生、「教育のロゴセラピー」、
(株)システムパブリカ、(2009)、P.12

(ロジカル進(しん)ちゃん)

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○ 編集後記 ○

10月末に小学館から、『新版 やりたい仕事がある!』池上彰監修が
発売されました。

5年前に出されたものの、情報が新しくなった版です。

この本は、自分にあった仕事を見つけるヒントにと、たくさんの職業が
紹介されています。(今回は、768の仕事が紹介されています)

どのような種類の仕事が向いているか、まずは、自分の適性を知るため
書籍の冒頭で「エニアグラム」を使われています。

追伸
「ミニまぐ」もスタートしました。タイプの特徴をクイズ形式で学べます。
パソコンから
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http://www.mag2.com/m/M0091131.html

携帯では
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★エニアグラム日記の次号は、タイプ6。 12月19日配信予定です★

(本永)
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