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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2010年10月24日 vol.286

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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いまアフリカで何が起きているか。アフリカ行きの機内には毎日のように
中国人労働者が搭乗している。中国大使館は4階建ての建物が3棟、優秀な
人が働く。日本はビルのフロアを借りている。学生を引率して行くたびに考
える日本の位置。
タイ東北部では、お坊さんから「悩みは雑草のようなもの」「自分の中か
ら学ぶことのほうが難しい」と聞く。

学生の海外研修も、幼子に手をたたく運動会も、お見合いの世話をするの
も、内からでてくる自然な喜び。佐賀県からの自己洞察を含む報告。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ4「アフリカ、タイへ」●
● タイプ4「お見合い立会人」 ●
○編集後記             ○

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「アフリカ、タイへ」

★7月某日★
3回目のタイ短期海外研修引率(約1ヶ月)に出発する。前夜は緊張。
集合時間の8時には全員がそろう。10時発のタイ国際航空でバンコクへ。
隣の席の女子学生がアテンダントの男性から、絵葉書に書いた熱烈なラブレ
ターをもらう。「こんな狭いスペースでは書ききれない。あなたは私の8年
間の乗務員生活で、出会った一番キュートな乗客だ」。タイに入国する前か
ら、全くもう・・・(笑)。

★8月某日★
タイ東北部の大学での語学研修最終日。明日からは農村でホームステイだ。
「今日で大学での研修も終わりです。いろいろ友達も出来たでしょう。今日
を最後に一生会わないタイの友達も居ると思います。一つ一つを大切に、笑
顔で過ごしましょう」と伝える。

引き続きタイ東北部の農村に滞在する。途中立ち寄ったお寺で、お坊さん
が「悩みは雑草と同じ。無くなったと思ったらまた出てくる」(だからいつ
も瞑想が必要)、「外からでなく自分の中から学ぶことのほうが非常に難し
い」とお話してくださる。

★9月某日★
今度は、6回目のアフリカスタディツアー(約10日間)に別の学生らと
出発。またもや緊張して胃が重い。何の因果か、再びタイ航空利用、バンコ
クでナイロビ行きに乗り継ぐ予定だ。

バンコクでトランジットカウンターにたどり着いてびっくり。ケニア航空
が12時間以上遅れて、用意されたホテルに泊まることとなる。2週間前に
帰ってきたばかりなのだけどなぁ、と思いつつバンコク市内のホテルへ。

翌朝9時20分に突然部屋に電話あり、「9時半に集合せよ」と。10時
にホテルを大型バスで出て、空港に向かう。約12時間遅れでタイを離陸。

機内に入ってまたビックリ。この飛行機は広州(中国)~バンコク~ナイ
ロビ(ケニア)と飛ぶのだが、乗客の半分はアフリカ人、残りの半分は中国
人だ。毎日そのような乗客で満杯だという。今更ながら中国とアフリカ諸国
の強い結びつきを感じる。

中国人の乗客には英語は通じない。中国語のわかる学生の話だとアフリカ
の工事現場に働きに行くのだという。大声で話す、つばを吐く、機内食のビー
ルはアテンダントの制止を無視してカートから勝手に取っていく・・・お世
辞にもお行儀がよいとは言えない。機内は騒然。「これが現実の国際社会だ
よ」と学生に話す。約9時間のフライトは長かった。

★9月某日★
ルワンダの首都キガリ。2期目を迎えたルワンダのポール・カガメ大統領
の就任式に立ち会うことができる。アフリカの現職大統領が11人も参加、
もちろんスクリーンを通じてだが、生身のアフリカ現代史を見て興奮する。

もっとも気持ちの半分は、「今、手榴弾が飛んできたら、どちらに学生を
逃がそうか」と神経が張り詰めていたのだが。それだけの「悪人」(=大統
領)が集まっている。いい悪いは別にして、日本の政治家には悪人がいなく
なった。ルワンダTVのインタビューを受ける。

就任式終了後、アフリカにおける中国の外交政策をヒアリングするため、
在ルワンダ中国大使館を訪問する。ビルのフロアを借りた日本大使館に比べ
て、4階建ての建物が3棟以上ある中国大使館のたたずまいに圧倒される。
ここでもアフリカにおける中国と日本の存在の違いを痛感。

説明してくれた若い女性アタッシェ(外交官)の優秀なこと優秀なこと。
同行のジャーナリストが「できる奴は早い」とつぶやくほど、仕事の手際が
よい。中国企業(香港)のホテル建設現場も見せてもらう。ちなみにルワン
ダに進出している日本の企業は1社だけ。

★9月某日★
帰りにもバンコクに立ち寄る。アジアのスマイルに癒される。ここには日
本人が生きて行けるスペースがある。タイ研修に行ったときは「タイは遠い
なぁ」と思っていたが、アフリカの帰りに立ち寄ると「タイは近いなぁ」と
感じる。

アフリカから見ると、中国はよく見えるが、日本は全く見えない。「これ
から日本がどう生き延びていくのか」。学生の顔が出発時とは全く違って引
き締まっている。彼らの力に期待する。

(ちゃんぽん)

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「お見合い立会人」

★9月12日(日)★
今日は、1歳と2歳の娘の運動会。
9月とは思えない暑さが続いていることから、熱中症対策として例年より
1時間早い8時半開始となった。

それにも関らず、孫の頑張りを見るために1時間かけて福岡から我々の住
む佐賀まで足を運んでくれた。涼しい風が吹くなか、暑い眼差しに包まれて
運動会が始まった。

私は自分の運動会が好きではなかった。

ほぼ毎日を想像の中に閉じこもり過ごしていた私にとって「運動会」とは、
現実とつながる作業であり、みんなと行進したりするなど「みんなと一緒の
行動をすること、「同化」すること、つまり「平凡」へ陥ることだったのだ。

「平凡」とは私にとっては「生きる」に値しないと思える状態だから本当に
嫌だった。

自分が成長し大人になってから、12歳年下の従弟の運動会に足を運ぶ機
会が増えた。その時に見る子どもたちが、ただまっすぐの気持ちでもってか
けっこをしてみたり、演技をする姿に接した時に、その「生きる」美しさに
感動を覚えるようになった。

自分が主人公ではない運動会は、目の前の子が自分と血のつながりがある
かないかは全く別問題として毎回、同様の感動が押し寄せてきて一つの感動
的なドラマを見るような楽しい時間となった。

今母親になり、自分の子どもと一緒に参加する運動会は、どうだろう。

自分が子どもの頃と同様に「平凡」へ陥るはずのダンスをしたりするがあ
のころのような「嫌」な気持ちは薄れてきた。

子どもそれぞれが同じ行動をさせられていても、その子の個性が輝いてい
ることをしっており、また表現されていることが分かったからだろうか。

今となってはビデオを回したり、子どもに声をかけたりと忙しい運動会。
自分の気持ちはどうだろう、と考えることもあまりしない。

34歳になってようやく、現実につながっていることを「意識せずに」で
きるようになったのかもしれない。

★9月23日(木)★
ひょんなことからお見合いのお世話をすることになった。
知り合いのおばちゃんが気立てのよい男性がいるので、紹介できる女性がい
ないかどうか尋ねられたことがきっかけだった。

結婚願望のある女性がいたので、お互いに写真や履歴書の交換をしてお見
合いをする運びとなった。

本当は知り合いのおばちゃんが世話人となるはずだったのだが、日程の都
合がつかず私に話が回ってきたのだ。私は「新しいこと」に考えなしにチャ
レンジする習性が出て、その話を快諾した。

男性側女性側共お母様同伴でホテルでお見合いをすることになった。人生
最初のお見合いのお世話だったが、準備も楽しくまた順調に進んだ。

準備万端で、お見合いのホテルに急いで着くと、上座下座をチェックして
から時間までのんびりしていた。私にしては確認に確認を重ねたり抜かりは
ないと確信した、その時・・・。

こんにちは。と女性がやって来た。

「こんにちは。元気?お母さんはお手洗いに行っているの?」
「え?母は家だよ。来ないと行けなかった?」
「・・・。」

こんな大切な席に私の「抜かり」が出て血の気が引いていった。
あの時に確認しておけばよかった、とかメールのやり取りが走馬灯のよう
に頭を廻った。

最初の話ではお母様も同伴で来ることになっていたが、女性側の同伴はお
母さんではなく私になったと勘違いさせていたようだった。

あと、10分程でお見合いの時間だったので、お詫びして許していただく
ほかなかった。残念ながらお詫びからお見合いを始めることになってしまっ
た。

お詫びから始まったお見合いであったが、男性側が許してくださり、終始
和やかに話は進み互いに好印象であったというから、本当に救われた。

「やらかしてしまった」お見合いを通してもなお、考えなく新しいことに
チャレンジする、この性格変わらないと思う。

次回からは少しは現実的に考えてからチャレンジしたいものだ。

(さくら)

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○ 編集後記 ○

来年の東京マラソンに応募していました。

抽選結果がきました、落選でした。本年も・・・、残念です。

でも、いつか当ることを祈り、来年も応募しょうと思っています。

追伸
「ミニまぐ」もスタートしました。タイプの特徴をクイズ形式で学べます。
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★エニアグラム日記の次号は、タイプ5。 11月21日配信予定です★

(本永)
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