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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2005年12月11日 日常編 vol.56
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
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このメールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれ
ばさいわいと、日常の視点からスケッチした文章を、性格タイプの違う人
たちが週ごとに変わって担当しています。
いつも読んでいただきありがとうございます。
──────────────────────────────────
■目次■
●エニアグラム日記 タイプ６「３時間半の出張先での商談」●
● 「気にしないでください」 ●
○編集後記 ○
──────────────────────────────────
★１１月２５日（金）★
今日は九州、宮崎県の小林というところに来ている。よほど花に詳しい人
でないと知らないとは思うが、ポリアンという花の育種で有名な松永さんと
いう人の所へお邪魔している。お会いする前から人が良くて元気でとてもい
い人だと聞いていたがまさにそのとおりの人だった。
今回は花の品種を持っている種苗メーカーの人と、ホームセンターの花の
仕入れ担当者の人と、それから私という、いわゆる業界の川上から川下まで
の関係者が一緒にお邪魔したということもあって、松永さんはとても熱心に
花への思いを語ってくれ、自ら後継者と認める地元の生産者の人たちも紹介
してくれて、いかに世の中の園芸愛好家に花の品種の特徴や育て方のコツな
どを伝えていくかということについて、みんなで熱く語り合うことができた。
みんなで語り合って、みんなで理解しあって、みんなで何かについて取り
組んでいく。人と話して人を理解して、そうしている自分のことも認められ
る。こういう気持ちのつながりがとっても大好きだ。有意義な九州行きだっ
たと思う。
★１１月２８日（月）★
九州から帰ってきて週が明けて今日は月曜日、週末の連絡やトラブルの対
応、明日からの出張の準備、商談用資料の発送等々、朝からてんてこ舞いし
ていた。そこへ総務のおばさまがやってきて、「この会社の住所や連絡先、
銀行口座なんかがわからないんだけど、先方に連絡してこの用紙に書いても
らって？」、私「それぐらい直接連絡してもらえませんかねぇ」、総務のお
ばさん「あら、だってそれは営業の仕事でしょ？」忙しかったこともあって
ブツッときてしまった。
「そんなこともできないんですか。一言連絡して用紙に記入して送り返し
てもらうだけのことでしょ？そんなことも営業がいちいちやらなきゃダメな
んですか！いい加減にしてくださいよっ。こんなに忙しいんだからそれぐら
いのこと自分でやってくれたっていいでしょっ！！」自分にしては珍しくま
くし立ててしまった。
まわりの空気が重たくなってしまったのが分かる。感情をむき出しにして
怒ることが良くないとは分かっているが、気持ちに余裕がなくついやってし
まった。ただ、どんなに衝突してもそれを機会に仲が悪くなったりというこ
とは意外になく、むしろお互いの気持ちが分かって前よりは仲良くなったり
することが多いと思うことだ。人付き合いってむずかしいと思う。
★１１月２９日（火）★
今日は千葉県の生産者回りだ。上司と一緒に来ている。今回の主な目的は、
生産者に来年春の花の生産を委託するということだ。いつ頃、どの花を、い
くつ、いつごろまでに、いくらでということを決めるのだ。自分がどちらか
というと印象の薄い人間で、花の知識も持っていないからあまり相手にされ
ていないんじゃないか、重要な人物と思われていないのではないかと以前思っ
ていたことがあったが、今回生産者を回ってみてそれは自分の思い過ごしだ
と思えるようになった。
自分はどんなにがんばっても、一生懸命やっても、心のどこかにいつも「
人から重要に思われていないのではないか」とか、「認められていないので
はないか」と思っているようなところがあって、この思いが逆に人に対して
ちょっと遠慮がちだったり、自分の思いをちゃんと伝えられず誤解をさせて
しまったりということがよくある。もっと自分に自信を持って、自分を信じ
てことにあたったり人と接したりすればいいのだが、なかなかうまくいかな
いと感じる。
★１２月２日（金）★
今日は広島県の東の外れ、福山というところに来ている。午後一番から得
意先のホームセンターの花の担当者と商談の予定だ。この得意先は以前から
うちの会社や自分のこと買ってくれていて、先日も「午後いっぱい時間をと
りました」とメールをくれた。だから商談をするに当たってもとっても気が
楽だと思う反面、以前東京に来てもらった後しばらく連絡できず義理を欠い
たという思いもちょっとはあり、やや複雑な思いで先方の事務所へ向かった。
商談が始まったがいきなりハプニング！なんと、重いからと思って前日に
宅配で送っておいた商談用の資料が届いてないのだ。「そんなはずは・・・」
一瞬頭が真っ白になった。「やばい。こんなことなら余裕を持って、二日前
に送っておくんだった」後の祭りだ。何度もわびを言ってから、仕方がない
ので手持ちの資料でなんとかしのいだ。十分な資料がなかったにもかかわら
ず、結局３時間半も喋っていた。得意先の人が自分のためにこれだけ時間を
割いてくれることがうれしいし、正直、とっても優越感や達成感、充実感を
感じた。
商談が終わって外に出た。建物の中にいて気が付かなかったが夕方になっ
て外はとても寒くなっていた。車が走り抜けて行く音、ヒヨドリの鳴き声、
頬をなでる冷たい風、冬の匂い、全てが、全てのものが静寂に包まれて自分
に冬を感じさせる。
この季節になると遠い昔にあったことを思い出す。思い出すというより体
で感じたこの寒さの感覚が、遠い昔の寒い中で感じた記憶を甦らせるという
感じだ。季節や自然を感じることは、すなわち自分を感じること。自分を保
つためにとっても大切なことなんだと思う。そういえば今週末は、この冬初
めての寒波が来てるらしい。今朝そのニュースを聞いた時、なぜかうれしく
感じた。空気がピンと張り詰めて街がとっても静かになるこの時期が大好き
だ。
（忠犬ハチ公）
——————————————————————–
★１１月３０日（水）★
加入した光電話の設定が上手くいかず、電話が繋がらない・・・。
既にNTTの工事も済んで二週間が経っているが、その時NTTの人から、私が
しなければならない設定を教えてもらい、その通りにしたつもりなのに、繋
がらなかった。でも、固定電話が繋がらなくても、携帯もメールも繋がるの
で、あまり日常生活に支障をきたさず、対応を先延ばしにして、その状態を
放置したままの二週間・・・。そんな状況の中で、急に明日、仕事で遠方の
人との長時間、電話しなければならない事情が出来て、慌てたのだ。
まず、設定手順書を探すのに手間取って焦る・・・。やっと、設定手順書
が見つかると、今度は何度手順書通りに設定しても、繋がらないので、また
焦る・・・。仕方なく、NTTの対応センターに連絡しようとすると、今度は
携帯では繋がらない番号なので、さらに焦る・・・。何年ぶりかに公衆電話
まで行くはめになり、寒空の中を出かけた・・・。
公衆電話までの道すがら、いろいろな事が思い出される。工事の時、NTT
の担当の人が「簡単ですから〜」と言って、時間がないことを理由に私に設
定を任せたことへの怒りやうらみ、「わかりましたぁ〜、いいですよ。やっ
ておきますから・・・」と自分が安請け合いしたことへの後悔、繋がらなかっ
た時「忙しいから光電話の設定はそのうちでいいや！」と甘く考え、放置し
ていたことへの後悔、NTTの対応連絡先が携帯では繋がらないことへの怒り
・・・。
いろいろな後悔や怒りが、頭の中をぐるぐる廻る・・・。身体には、後頭
部に意識が集中し、胸が空いたような感覚が拡がる・・・。次の瞬間、泣き
たいような気持ちになった。
その気持ちを引きずりながら、公衆電話についた。でも、意外にもフリー
ダイヤルは無料・・・。手に握り締めていた１０円玉は1枚も使うことはな
かった。NTTの窓口の女性は丁寧に対応してくれ、携帯でかかる連絡先を教
えてくれた上、調査して連絡をくれることを約束してくれた。その瞬間、自
分の中で後悔や怒りや泣きたい感覚が急速に萎んでいくことが感じられた。
問題は解決していないのに、何故こんなに落ち着きはじめるのだろう・・・。
次の日連絡があり、繋がらない原因は設定の問題ではなく、NTT側に問題
があったことが判明。すぐに解決して、仕事の電話は無事することが出来た。
NTTの担当者には、恐縮され、何度も何度も詫びられたが、繋がってしま
えば、NTTに対する怒りは全く感じられない。「気にしないでください。繋
がったんだから、もう大丈夫です」力づよく、NTTの担当者を励ましてしま
う自分がいた・・・。
★１２月２日（金）★
仕事で慌しく、移動する一日・・・。昼食を取る余裕もなく、次の場所へ
移動しようとしたとき、お腹がすいていることに気づいた。次の約束まで余
裕はない・・・。焦る気持ちを持ちながら、仕方なく、駅の売店でカレーパ
ンとミックスジュースを食べることにした。
料金は３５０円。小銭入れを見ると、５００円玉が１枚と１００円玉が４
枚、１０円玉が４枚、５円玉が１枚、１円玉が４枚。仕方なく、５００円玉
を出して、お釣りをもらうことにした。忙しくジューサーをかける売店のお
ばさんが横目で５００円玉を見ながら、何気なく言った。
おばさん 「細かいお金はない？？？」
私 「残念だけど、３４９円しかなくって・・・」
おばさん 「じゃー３４９円でいいよ。１円はおばさんが奢ってあげる♪」
私 「えっ、いいの？」
おばさん 「また、買ってねぇ〜」
笑いながら、おばさんは自分の財布を鞄から財布を取り出すと、その中か
ら1円をレジに軽やかにいれた。
私 「ありがと・・・」
おばさんの軽やかが動きを見つめながら、カレーパンに食いつき、ジュー
スを飲み干した。たった、１円の話なのに、妙にうれしい・・・。焦って次
の場所へ移動して、心の余裕のないまま、仕事に行くことは避けられそうな
気がした。また、忙しいときは、きっとこのお店でパンとジュースを飲もう！
と心に誓う。そして、義理堅い私は必ず食べることになるだろう・・・。
（油売り）
──────────────────────────────────
○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。
お風呂に入っていると急に電気が消えることが、何日か続きました。恐怖
映画の１シーンのように、真っ暗になります。さすがに消えると困るので、
洗面所の電気もつけて、入るようにしていましたが、お風呂の電球がただゆ
るんでいたことが原因とやっとわかりました。安心してお風呂に入れるよう
になりました。
各タイプの特徴は http://www.enneagram.ne.jp/index.htmへ
感想をお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。
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★毎週のメルマガ：エニアグラム日記として、タイプごとの日記を紹介。
★毎月末：ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き！・・・タイプ○」です。
（本永）
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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ６「３時間半の出張先での商談」●
● 「気にしないでください」 ●
○編集後記 ○
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★１１月２５日（金）★
今日は九州、宮崎県の小林というところに来ている。よほど花に詳しい人
でないと知らないとは思うが、ポリアンという花の育種で有名な松永さんと
いう人の所へお邪魔している。お会いする前から人が良くて元気でとてもい
い人だと聞いていたがまさにそのとおりの人だった。
今回は花の品種を持っている種苗メーカーの人と、ホームセンターの花の
仕入れ担当者の人と、それから私という、いわゆる業界の川上から川下まで
の関係者が一緒にお邪魔したということもあって、松永さんはとても熱心に
花への思いを語ってくれ、自ら後継者と認める地元の生産者の人たちも紹介
してくれて、いかに世の中の園芸愛好家に花の品種の特徴や育て方のコツな
どを伝えていくかということについて、みんなで熱く語り合うことができた。
みんなで語り合って、みんなで理解しあって、みんなで何かについて取り
組んでいく。人と話して人を理解して、そうしている自分のことも認められ
る。こういう気持ちのつながりがとっても大好きだ。有意義な九州行きだっ
たと思う。
★１１月２８日（月）★
九州から帰ってきて週が明けて今日は月曜日、週末の連絡やトラブルの対
応、明日からの出張の準備、商談用資料の発送等々、朝からてんてこ舞いし
ていた。そこへ総務のおばさまがやってきて、「この会社の住所や連絡先、
銀行口座なんかがわからないんだけど、先方に連絡してこの用紙に書いても
らって？」、私「それぐらい直接連絡してもらえませんかねぇ」、総務のお
ばさん「あら、だってそれは営業の仕事でしょ？」忙しかったこともあって
ブツッときてしまった。
「そんなこともできないんですか。一言連絡して用紙に記入して送り返し
てもらうだけのことでしょ？そんなことも営業がいちいちやらなきゃダメな
んですか！いい加減にしてくださいよっ。こんなに忙しいんだからそれぐら
いのこと自分でやってくれたっていいでしょっ！！」自分にしては珍しくま
くし立ててしまった。
まわりの空気が重たくなってしまったのが分かる。感情をむき出しにして
怒ることが良くないとは分かっているが、気持ちに余裕がなくついやってし
まった。ただ、どんなに衝突してもそれを機会に仲が悪くなったりというこ
とは意外になく、むしろお互いの気持ちが分かって前よりは仲良くなったり
することが多いと思うことだ。人付き合いってむずかしいと思う。
★１１月２９日（火）★
今日は千葉県の生産者回りだ。上司と一緒に来ている。今回の主な目的は、
生産者に来年春の花の生産を委託するということだ。いつ頃、どの花を、い
くつ、いつごろまでに、いくらでということを決めるのだ。自分がどちらか
というと印象の薄い人間で、花の知識も持っていないからあまり相手にされ
ていないんじゃないか、重要な人物と思われていないのではないかと以前思っ
ていたことがあったが、今回生産者を回ってみてそれは自分の思い過ごしだ
と思えるようになった。
自分はどんなにがんばっても、一生懸命やっても、心のどこかにいつも「
人から重要に思われていないのではないか」とか、「認められていないので
はないか」と思っているようなところがあって、この思いが逆に人に対して
ちょっと遠慮がちだったり、自分の思いをちゃんと伝えられず誤解をさせて
しまったりということがよくある。もっと自分に自信を持って、自分を信じ
てことにあたったり人と接したりすればいいのだが、なかなかうまくいかな
いと感じる。
★１２月２日（金）★
今日は広島県の東の外れ、福山というところに来ている。午後一番から得
意先のホームセンターの花の担当者と商談の予定だ。この得意先は以前から
うちの会社や自分のこと買ってくれていて、先日も「午後いっぱい時間をと
りました」とメールをくれた。だから商談をするに当たってもとっても気が
楽だと思う反面、以前東京に来てもらった後しばらく連絡できず義理を欠い
たという思いもちょっとはあり、やや複雑な思いで先方の事務所へ向かった。
商談が始まったがいきなりハプニング！なんと、重いからと思って前日に
宅配で送っておいた商談用の資料が届いてないのだ。「そんなはずは・・・」
一瞬頭が真っ白になった。「やばい。こんなことなら余裕を持って、二日前
に送っておくんだった」後の祭りだ。何度もわびを言ってから、仕方がない
ので手持ちの資料でなんとかしのいだ。十分な資料がなかったにもかかわら
ず、結局３時間半も喋っていた。得意先の人が自分のためにこれだけ時間を
割いてくれることがうれしいし、正直、とっても優越感や達成感、充実感を
感じた。
商談が終わって外に出た。建物の中にいて気が付かなかったが夕方になっ
て外はとても寒くなっていた。車が走り抜けて行く音、ヒヨドリの鳴き声、
頬をなでる冷たい風、冬の匂い、全てが、全てのものが静寂に包まれて自分
に冬を感じさせる。
この季節になると遠い昔にあったことを思い出す。思い出すというより体
で感じたこの寒さの感覚が、遠い昔の寒い中で感じた記憶を甦らせるという
感じだ。季節や自然を感じることは、すなわち自分を感じること。自分を保
つためにとっても大切なことなんだと思う。そういえば今週末は、この冬初
めての寒波が来てるらしい。今朝そのニュースを聞いた時、なぜかうれしく
感じた。空気がピンと張り詰めて街がとっても静かになるこの時期が大好き
だ。
（忠犬ハチ公）
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★１１月３０日（水）★
加入した光電話の設定が上手くいかず、電話が繋がらない・・・。
既にNTTの工事も済んで二週間が経っているが、その時NTTの人から、私が
しなければならない設定を教えてもらい、その通りにしたつもりなのに、繋
がらなかった。でも、固定電話が繋がらなくても、携帯もメールも繋がるの
で、あまり日常生活に支障をきたさず、対応を先延ばしにして、その状態を
放置したままの二週間・・・。そんな状況の中で、急に明日、仕事で遠方の
人との長時間、電話しなければならない事情が出来て、慌てたのだ。
まず、設定手順書を探すのに手間取って焦る・・・。やっと、設定手順書
が見つかると、今度は何度手順書通りに設定しても、繋がらないので、また
焦る・・・。仕方なく、NTTの対応センターに連絡しようとすると、今度は
携帯では繋がらない番号なので、さらに焦る・・・。何年ぶりかに公衆電話
まで行くはめになり、寒空の中を出かけた・・・。
公衆電話までの道すがら、いろいろな事が思い出される。工事の時、NTT
の担当の人が「簡単ですから〜」と言って、時間がないことを理由に私に設
定を任せたことへの怒りやうらみ、「わかりましたぁ〜、いいですよ。やっ
ておきますから・・・」と自分が安請け合いしたことへの後悔、繋がらなかっ
た時「忙しいから光電話の設定はそのうちでいいや！」と甘く考え、放置し
ていたことへの後悔、NTTの対応連絡先が携帯では繋がらないことへの怒り
・・・。
いろいろな後悔や怒りが、頭の中をぐるぐる廻る・・・。身体には、後頭
部に意識が集中し、胸が空いたような感覚が拡がる・・・。次の瞬間、泣き
たいような気持ちになった。
その気持ちを引きずりながら、公衆電話についた。でも、意外にもフリー
ダイヤルは無料・・・。手に握り締めていた１０円玉は1枚も使うことはな
かった。NTTの窓口の女性は丁寧に対応してくれ、携帯でかかる連絡先を教
えてくれた上、調査して連絡をくれることを約束してくれた。その瞬間、自
分の中で後悔や怒りや泣きたい感覚が急速に萎んでいくことが感じられた。
問題は解決していないのに、何故こんなに落ち着きはじめるのだろう・・・。
次の日連絡があり、繋がらない原因は設定の問題ではなく、NTT側に問題
があったことが判明。すぐに解決して、仕事の電話は無事することが出来た。
NTTの担当者には、恐縮され、何度も何度も詫びられたが、繋がってしま
えば、NTTに対する怒りは全く感じられない。「気にしないでください。繋
がったんだから、もう大丈夫です」力づよく、NTTの担当者を励ましてしま
う自分がいた・・・。
★１２月２日（金）★
仕事で慌しく、移動する一日・・・。昼食を取る余裕もなく、次の場所へ
移動しようとしたとき、お腹がすいていることに気づいた。次の約束まで余
裕はない・・・。焦る気持ちを持ちながら、仕方なく、駅の売店でカレーパ
ンとミックスジュースを食べることにした。
料金は３５０円。小銭入れを見ると、５００円玉が１枚と１００円玉が４
枚、１０円玉が４枚、５円玉が１枚、１円玉が４枚。仕方なく、５００円玉
を出して、お釣りをもらうことにした。忙しくジューサーをかける売店のお
ばさんが横目で５００円玉を見ながら、何気なく言った。
おばさん 「細かいお金はない？？？」
私 「残念だけど、３４９円しかなくって・・・」
おばさん 「じゃー３４９円でいいよ。１円はおばさんが奢ってあげる♪」
私 「えっ、いいの？」
おばさん 「また、買ってねぇ〜」
笑いながら、おばさんは自分の財布を鞄から財布を取り出すと、その中か
ら1円をレジに軽やかにいれた。
私 「ありがと・・・」
おばさんの軽やかが動きを見つめながら、カレーパンに食いつき、ジュー
スを飲み干した。たった、１円の話なのに、妙にうれしい・・・。焦って次
の場所へ移動して、心の余裕のないまま、仕事に行くことは避けられそうな
気がした。また、忙しいときは、きっとこのお店でパンとジュースを飲もう！
と心に誓う。そして、義理堅い私は必ず食べることになるだろう・・・。
（油売り）
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○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。
お風呂に入っていると急に電気が消えることが、何日か続きました。恐怖
映画の１シーンのように、真っ暗になります。さすがに消えると困るので、
洗面所の電気もつけて、入るようにしていましたが、お風呂の電球がただゆ
るんでいたことが原因とやっとわかりました。安心してお風呂に入れるよう
になりました。
各タイプの特徴は http://www.enneagram.ne.jp/index.htmへ
感想をお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。
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★毎週のメルマガ：エニアグラム日記として、タイプごとの日記を紹介。
★毎月末：ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き！・・・タイプ○」です。
（本永）
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