∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2010年7月18日 vol.277

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

大筋では受け容れているのに、内から聞こえる声がある。打ち合わせの
ときも「できるだけ正しく進めたい」この思いにこだわる。あとで柔軟な
対応へと考えは移るのだが。

頑張りすぎるから時間が不足し、疲れが残る。用意周到でどこでも完璧に
生きているわけではない。ホームと電車の間に定期券を落としてしまった。
最終電車なのに、その結果は・・・・

──────────────────────────────────

■目次■
●エニアグラム日記 タイプ1「平行線のあとで」●
● タイプ1「自問自答」 ●
○編集後記              ○

──────────────────────────────────

「平行線のあとで」

★6月29日(火)★
今日は、問い合わせ対応に翻弄させられた1日だった。

私は、会社の制度や規定に関わる業務をしているのだが、その制度に関す
る解釈について、問い合わせがあったのだ。問い合わせ内容としては、制度
を適用できるか、適用できないか判断するものであった。

過去の状況や制度の考え方を踏まえ、上司と方向性を検討していくのだが、
上司との検討の最中にどうしても納得いかない思いが頭をもたげてきた。上
司は「制度を適用してもいいのではないか」と言い、私自身は「制度は適用
すべきではない」というところで、話しは平行線をたどっていた。

正直なところ、私自身は「適用してもいいのではないか」という思いもあ
りながらの、平行線の会話であった。

では、なぜ私が納得できず、上司の意見に賛成できなかったのかというと、
賛成するに足る考え方が整理されてないように思えたからである。制度など
は、正解は無く、どこかで割り切る必要があることは承知しながらも、どう
してもできるだけ正しく進めたいという思いがあるのだ。

一旦、後日再検討として話しは終了したが、家に帰ってからもすっきりし
ないままであった。

今日の件を改めて考えてみると、制度の解釈について真剣に取り組むこと
は大切であり、また、どこかで割り切ることも必要である。それらを踏まえ
たうえで、自分自身の思いに固執し過ぎず、柔軟な対応をしていった方がい
いのだろうと考えた。

次回の打ち合わせの時は、ある程度納得できたら、結論を出そうと思う。

★7月2日(金)★
最近、生活が慌ただしく、心の余裕が少なくなっている。それは、4月か
ら夜学に通い始め、仕事と学業の両立に疲れを感じているからだと思う。

正直なところ、今の生活は私にとってかなり無理を強いている。頑張れる
自分は好きではあるが、頑張りすぎると結果的にストレスをため込み、私自
身が望んでいないにも関わらず、無意識のうちにマイナスの結果(イライラ
を周りにまき散らしたり、自分の価値観を周りに押しつけるなど)となるこ
ともある。

だからこそ、頑張りすぎる自分をうまくコントロールする必要を感じる。

そんななか、コントロールの一助となるのが、学校の友達との会話からも
らえる元気である。同じ目標に向かって机を並べている友達からの学びは多
い。半数位が社会人経験者であり、それぞれ忙しい仕事を抱えながらの通学
なのだ。仕事と学校の時間のやりくりに皆苦労している。

個人的な話しをする時間は短いからこそ、お互いを認め合いながら、共有
する時間を充実したものにし、お互いを支え合っているように感じる。

また、職場や家族の支援も大きな支えである。職場では、学校に遅れない
ように帰りやすい雰囲気を作っていただいている。家族には、家事をしても
らうなど甘えさせてもらっている。周りの理解と協力がないと、到底、両立
できることではない。

友達、職場、家族の支援を温かく感じ、感謝しながら日々過ごしている。
だからこそ、頑張り過ぎず、自分をうまくコントロールしながら仕事と学業
の両立を続けて行きたいと思う。

だけど、今週は本当に疲れた。明日はゆっくり休もう。

(ちゃんと)

——————————————————————–

「自問自答」

★6月25日(金)★
仕事帰り、今日はとっても疲れて時間も遅かったので乗り継ぎのない直通
の最終電車に座って帰りたいと思いグリーン車のチケットを購入し、25分も
先の電車をホームで待っていた。通常ならそんな時間の無駄はしないし、待ち
時間を最短にして乗り継ぎが必要でも乗車してしまう。

その間3本の電車を見送りいよいよ待っていた電車がホームに入ってきた。
私を先頭に20人以上の行列が出来ていた。さぁ乗ろうとした瞬間、小脇に抱
えていた定期が電車とホームのわずか5cm程度の隙間から線路へ落ちてしまっ
た。携帯電話を使用する際、手で持っていた定期を小脇に抱えていたことを
すっかり忘れていた。

後ろにいた男性は「すみません。お先に」と乗車していった。私は列の脇
に出て定期の行方を捜した。ちょうどまっすぐ落ちていたので目視できると
ころに定期があった。

私の横でその光景を見ていたグリーン車のキャビンアテンダントの女性が
「ホームにいる駅員を呼んできますね。私では拾うことが出来ないのでちょっ
とお待ちください」といって足早に駅員を呼んできてくれた。

私は、つまむ道具を手にやって来た駅員がすぐ拾ってくれるものと思い
「そこに見える定期です。取っていただけないですかこの電車に乗りたくて
ずっと待っていて最終電車なんです」と話したが、その駅員は「無理です。
電車が出てからでないと取れません」といわれてしまった。

私は「そこに見えるんですよ。とれませんか」といっても駅員は「規則で
すから」と私の言い分をばっさり切り捨てた。

キャビンアテンダントの女性は、「お役に立てなくてすみません」と声を
かけ足早に電車に乗っていった。

乗るはずだった電車を見送りながら予想外のタイムロスをしてしまった後
悔と自己の不注意やあまりにも情のない駅員の応対に憤りをずっしりと感じ、
閑散としたホームの中で身動きがとれず呆然と立ったまま自問自答の心の渦
に引き込まれた。

間もなく隣のホームのけたたましいアナウンスが耳に飛び込んできた瞬間、
意識を現実に戻しすぐに時刻表のチェックをはじめ結局、乗り継ぎの悪い終
電をリレーしながら2時間所要してやっと帰宅することができた。少しでも
体を休めながら帰宅するつもりが心も体もハードワークな帰宅となった。

あてどころのない思いを帰宅途中、妹にこんなことがあったと思いのまま
メールをしていたら返信がちょうど家に着くや否や届いた。その中に綴られ
ていた“線路に落ちたのがお姉ちゃんじゃなくって定期でよかったよ。安心
した。お姉ちゃん本当に疲れてたんだね。いつもだったらこんなおっちょこ
ちょいしちゃったよ~って流しちゃうのにね。”という言葉にホッと胸が撫
で下ろされ後悔や憤りの念がスーっと消えていき「ありがとう」という感謝
の思いに満たされ心の疲労が一気に癒された。

★6月27日(日)★
今日は、本当だったら甥っ子達を連れて山形までさくらんぼ狩りに連れて
行く予定だった。しかし、仕事の忙しさを理由になかなか申し込み窓口に足
を向けることが出来ず、やっとの思いで行ったらすでに満員となり受付終了
となりましたと言われ、別の代替プランの調整も行ったが、新幹線の席がバ
ラバラになってしまうとの事で断念した。

先日の帰宅時のタイムロス行動の後悔とは異なるが、もっと早めに行動を
取って休みの調整が取れる取れないに関わらず申し込みをして休みが取れな
かったらキャンセルするくらいの予約行動をとっていたら甥っ子達をがっか
りさせることはなかったのに・・・と自己の行動パターンについて朝から思
いをめぐらせていた。

久しぶりにのんびり過ごせる休みだったが予定を失った虚しさを感じる休
みでもあった。

今からでは遅いかもしれないが、夏休みに甥っ子達を海か山に連れて行こ
うと思い妹に電話をして学校行事と当たらない日程を確認しながら色々話を
していた。

妹がふと「お姉ちゃん、お姉ちゃんが勤務表を作成しているんでしょ。ス
タッフの希望を優先するのも大事だと思うけど自分の休みも同じに考えない
と。いっつも厳しい勤務の穴埋めをしていてたまには自分のことも優先しな
よ。お姉ちゃんがそんなに頑張らなくっても場は回っていくもんだよ」とつ
ぶやいてきた。

妹の言うとおり。そんな風にできたらどんなに良いかと思うけど、私は自
分のことを二の次にしてしまう癖が染みついてしまっていてできない。相手
の満足が自己満足につながっているのだろう。だから、相手優先になってし
まう。

自分を主張することは、いけない事・わがままと無意識に自己ブレーキを
かけながら過ごしてきた。それは、場と人を如何に繋ぎ調和を取っていくか、
そのために費やす時間と労力を惜しむ気はさらさらない。逆にそれを実現す
るには自己の心と体をどう動かしたらいいかという視点で物事を考えてしま
うからだ。

自分が軸ではなく周りの人々を軸に考え行動してしまっている。そこから
心の奥底の内面にいつも満たされない、消そうとしても消えない葛藤を抱き
かかえている自分、表面的な満足の取り繕いに身を動かしている自分に気づ
いた。自己犠牲的に見えるかもしれないが実は、そうして得ている自己満足
で抱えている葛藤を相殺し、心に沈め自己のバランスを維持している自分が
いる。

妹と話していてもう少し自分を中心に考えた行動をとってもいいのかなと
感じたが、私にとってそれはとても勇気のいることと思いながら電話を置い
た。

ここ数日、妹の何気ない問いかけから自分では気づけない事を自問自答す
る機会をもらい、凝り固まっていた心がほぐされ明日に向けて元気をもらっ
た休日となった。

(つくし)

──────────────────────────────────
○ 編集後記 ○

新しいテキストができました。

タイトルは、「わたしの仕事に出あうエニアグラム適職さがし」です。

自分の適職を、エニアグラムのタイプを手掛かりに見ていくことができま
す。キャリア相談にもご利用いただけます。

詳細は、
http://www.enneagram.ne.jp/pdf/tekishoku.pdf

ご購入は、
http://www.enneagram.ne.jp/cgi-bin/mailform/pgdmailform.cgi?type=purch

追伸
「ミニまぐ」もスタートしました。タイプの特徴をクイズ形式で学べます。
パソコンから
↓ ↓ ↓
http://www.mag2.com/m/M0091131.html

携帯では
↓ ↓ ↓
メルマガ登録用アドレス aM0091131@mobile.mag2.com

登録画面 http://mobile.mag2.com/mm/M0091131.html

★エニアグラム日記の次号は、タイプ2。 8月22日配信予定です★

(本永)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

このメールマガジンは『まぐまぐ!』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
マガジンID:0000116983
メールマガジン名:エニアグラム《自分探しの旅》
発行者:日本エニアグラム学会

e-mail:ennea-jp@live.jp
URL:http://www.enneagram.ne.jp/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000116983.htm

【本メール・マガジンの無断転載、複写は禁止します】

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞