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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年11月13日 日常編 vol.52

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ2「車窓から見た虹」     ●
●             「三度目のインターンシップ」●
◎特別ワークショップ 政治学者に聴く「リーダーシップ」 ◎
○編集後記○
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タイプ2の人は、心が通じ合うこと、コミュニケーションが上手くいくこ
とが、人間関係でとても大切だと考えています。世の中のためになろうとす
る点では、他のタイプの人よりも個人的で、それを人と人との間でやろうと
します。

何か困っている人がいると、直ぐにその人のそばに行って手を貸そうとし
ます。親切で、温かく、心細やかなので、困ったり悩んだりしている人には
救いの手を差し伸べないではいられません。

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★11月1日(火)★
ガブリエル。私は自分の車に聖書に出てくる大天使と同じ名前をつけてい
る。世の中には車の塗装面がまるで自分の皮膚のように、車と一体化した素
晴らしい運転をする人がいるが、私はそうはいかない。だからもっぱら運転
は、ガブリエルちゃんに任せている。「おはよう今日もお願いね」って1日
が始まって、今日もありがとうね」で終わる。

今日は、ガブリエルちゃんに乗って三重県まで出張に行ってきた。片道約
1時間半の行程だ。普段は街中ばかり走っているので高速でエンジンフル回
転で走るのも気持ちよくて、ガブリエルちゃんの運動不足解消にもなった。
運転する時はもっぱら大好きなピアニストのウォン・ウィン・ツァンのCD
を聴いている。とてもゆったりした気持ちになれる。

「小さい時に一回行ったきりやのに、一人で行かすのはかわいそうや」と
言って、認知症の母が一緒に行きたがったので、「はぁ?」の大きな吹き出
しを出しながらも一緒に行ってきた。東海道五十三次の江戸から数えて47番
目の宿場町、関宿を2時間ほど観光して美味しいおそばとおこわを頂いて、
お土産に栗とたまごを買って、3時間ほどで仕事を済ませて帰途についた。

昼から降り続いた雨が、帰りには止んで大きな二重の虹が出た。車窓から
見た虹はとても美しくて、母はまるで少女のように虹の色を数えていた。

虹が消えてしまったら寂しくなったのか、母は急に妄想の世界に落ちて行っ
てしまった。さっきとは形相も違う。それでも夜「今日は付き合ってくれて
ありがとうね。お疲れさんやったね」って言ったら、よほど嬉かったのか虹
のことをとてもよく覚えていた。今日はなかなか泣かせるお母ちゃんだった
よ、お母さん。

★11月2日(水)★
今日、息子の通う高校で文系か理系かを決める個人面談があったそうだ。
息子は、一応文系と言うことにしておいたが、大学進学は考えていないそう
である。やりたい職業があって、その勉強がしたいそうだ。(何になりたい
のか私には教えてくれているが、今のところは内緒と言うことだそうだ。)

半年ほど前、夜間の専門学校を調べてきて願書まで取り寄せた時には、正
直とても驚いた。それでも、新学期には緊張から、吐きながら登校するのが
常であった彼が、この専門学校だけは意気揚々と出かけて行く。高校生活も
それまでより目に見えて楽しんでいるようだ。新学期に吐くこともなくなっ
た。自分の好きなことに打ち込むと言うことは、これほどまでに人を変える
のだ。

「オンリーワン」「ゆとり」なんて言いながら、やっぱり学歴がモノを言う
日本の社会。少しでも楽で沢山の選択肢のある道を歩ませたくて、遊びたい
盛りの小学校時代に猛勉強させて、私立の進学校に入学させた。(そう、彼
の意思ではなかったのかもしれない。)私の彼への愛情だと思っていたもの
は一体なんだったのだろうか。申し訳ない気持ちでいっぱいである。

お母さんが一生懸命勉強させてくれたから、お兄ちゃんは「やりたい事」
が見つかったのかもよ。なんて、娘は泣かせることを言ってくれる。立派に
成長した子供達。つらいことも、悲しいことも、悔しいことも、そして大声
で笑う楽しいこともいっぱい経験してみたいと言う。

お遍路さんの背中の「南無大師遍照金剛同行二人」と言う文字が心に浮か
んだ。これからは神さんが彼らの人生に同行してくださるのだろう。お母さ
んは大いなる力を信じて、子供達をただ見つめつづけることにしよう。
(魔法使い)

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★9月10日(土)★
今年で3年目となる、M社のインターンシップが始まる。今日は、その募
集説明会が行われた。このインターンシップは、これから就職期を迎える大
学3年生を対象にした、非実務型のちょっと変わったインターンシップだ。

10月の頭から12月の中旬までの約3ヶ月間、ほぼ毎土曜日の朝から晩
までビッチリと行われる、学生にとっては、プレビジネス体験となる。

私の役割は、総合プランニングと、各回の全体及び毎回午前中に実施する、
自己探求セッションのファシリテーターである。午後はビジネス講座となり、
M社の社員が講義を行った後、講義で取り上げたテーマに沿ってグループディ
スカッションを行う。さらに、夕方から晩にかけての第3部では、3ヶ月間
の活動のベースとなるチームに分かれて、12月の最終発表を目指して、ビ
ジネスプランを練る。毎年、募集説明会を迎えると、ワクワクする。

★9月17日(土)★
M社のインターンシップのオーディションが始まる。今年で3年目となり、
学生間でも認知度が上がり、応募動機に、「先輩から勧められて・・・」な
どとあると、私の想いの糸のつながりが拡がっていくように感じ、思わず、
ニンマリとしてしまう。

本番の内容は、かなり高度なものなので、ある程度の能力が必要になる。
残念ながら、人柄とヤル気だけでは招待できないのだが、「どうしても参加
したい」と熱心にアピールしてくる学生には弱く、また、この子は、参加さ
せて私の手元においておけば、伸ばしてあがられるのになあ・・・などと、
つい、親心を起こしてしまう。

★10月8日(土)★
いよいよM社インターンシップの始まりである。朝、会場に集合した30
名の顔をみて、これからの3ヶ月間が、とても楽しみになる。毎回、最終日
の発表後、参加学生全員で、相互の検討を讃え合う<握手の輪>をするのだ
が、涙涙の感動のフィナーレとなる。

私も、期間中は大変しんどいものの、これが見たくてやっているようなも
のだ。若い学生達が、真剣に一つのことをやり遂げると、たとえ3ヶ月間で
も、驚くほど成長するもので、それもまた、楽しみの一つであり、最後のパー
ティーもまた、今から、待ち遠しい。

★10月15日(土)★
M社インターンシップの3回目。この3回の間に、30名の参加者が、お
互いをよく観察し合い、6名単位のグループを作る。このグループが、最後
まで付き合う仲間となる。例年そうだが、グループが打ち解け、真剣に活動
するようになり、時には、仲間のアパートにみんなで押しかけ、泊り込みで
も活動をするようになる。こうした報告を聞くと、ますます、うれしくなっ
てくる。

この日は、終わった後、全体の懇親会も開く。緊張がとれ、居酒屋で大騒
ぎをしている彼ら彼女らをみると、これまた、微笑ましく感じてしまう。3
回目ともなると、私との間の壁も徐々に取り払われはじめ、いろいろ質問し
に、近寄ってくる。私の気持ちは、ニヤニヤとしている。

★10月29日(土)★
今回の企画の4回目。学生達も、そろそろなれて来る頃で、学生らしいルー
ズさ(笑)も顔を出す。時間にルーズになりはじめるなどは典型だが、良く
したもので、必ず学生の中から誰かが言いだしっぺになり、引き締めを図ろ
うとする。

これもまた、ニンマリの一場面だ。このインターンは、3年目になり、過
去の卒業生が、さまざまな形で、現役生を応援するのも、その特長の一つ。
すでに社会人となった1期生が顔を出したり、現4年生が、先輩として、さ
まざまなアドバイスを行う。これがまた、私の、「人とつながり心」をくす
ぐる。そして、この頃になると、毎年、カップルが誕生し始めるが、みんな
で冷やかし、そして、温かく見守るところも、楽しみの一つである。

★11月5日(土)★
企画の5回目。過去2年は、一人も脱落者を出さずに済んで来たが、今年
は、初めての脱落者が出た。ちょっと心配はしていた子だった。予想が外れ
て欲しかったので、ガッカリしている。

理由の詮索よりも、心情として、追いかけるべきか、放っておくべきか迷
うところだ。張り巡らしてきた糸が、ある一箇所だけほつれてしまった感じ
がする。「去るもの追わず来るもの拒まず」である。去るもの追わずを実践
しよう・・・ちょっと、辛い・・・。
(人寄せパンダ)
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◎特別ワークショップのご案内◎

11月20日(日)に特別ワークショップとして、
政治学者に聴く「リーダーシップ」 を開催します。

エニアグラムはすばらしい知恵です。
「神様からの贈り物」でもあり、また使い方によっては「悪魔の道具」に
もなります。リーダーと言われる人たちは、エニアグラムを意識していたか
どうかは別にして、善と悪の両面から人の心を動かす道具を身につけていま
した。
エニアグラムを舞台に、ビジネスや政治の場で、また家庭や教育でのリー
ダーシップを考えます。ワークショップ形式で、実際に体験していただきき
ながら、この「神と悪魔の政治学」を扱います。

講 師: 甲斐 信好 拓殖大学 国際開発学部 助教授

どなたでも、ご参加いただけます。
詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/ まで。

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○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。

いかがだったでしょうか?人へ関わっていく感覚は、かなりタイプによっ
て違います。タイプ2の人は、特に人間関係を大切にしています。ワークに
参加するとタイプの違いを本当に実感できます。ぜひ、一度参加くださいま
せ。

エニアグラムをはじめて学ぶ方にご参加いただける、次回の「プライマリー
・コース」は、12月3,4日に開催します。ご参加お待ちしています。

お申し込みの詳細は、WEBまたは、事務局
TEL/FAX 03−5777−1130 月〜金の13:00〜18:00まで

感想をお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

☆メルマガには2種類あります☆
★毎週のメルマガ:エニアグラム日記として、タイプごとの日記を紹介。
★毎月末:ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ○」です。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●
(本永)
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