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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年11月6日 日常編 vol.51

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ1「飛騨のテーブル」      ●
●             「隠しても出てきた涙」    ●
◎特別ワークショップ 政治学者に聴く「リーダーシップ」  ◎
○編集後記 相互紹介                   ○
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タイプ1の人たちは、本当は豊かなやさしい気持ちの持ち主です。しかし、
どうしても足りないところに目が行ってしまう傾向があり、いつも楽しい雰
囲気でいるというわけにはいかないのです。

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★10月27日(木)★
日本一になったロッテのバレンタイン監督は、選手を決して怒らないと新
聞に書いてあった。よく褒め、細かいアドバイスはするが、その人の能力以
上のことを求めようとはしない。それが選手ひとりひとりを伸び伸びさせ、
実力を発揮させて、小粒だがまとまりの良いチームにしていると言う。いい
なあ、こういうリーダーなら楽しいだろうなと感心した。

そしてすぐ、自分のことと比較してしまう。もっとできるはず、もっと良
くなるはずと思って、自分にも他人にも厳しく批判的になりがちで、どうし
ても足りない方に目が行ってしまう。すぐれた人と比較して自分はどうかと
考えるのも、よくなりたい気持ちのあらわれではあるのだが、あこがれるだ
けではすまず、すぐに自分を鞭打ってしまう。「なぜあなたはそうではない
のか」という声が聞こえてくる。

ずっと昔の子どもの頃、よく母が言っていた言葉なのだと思い出して、苦
しかった気持ちもよみがえってくる。いやだったはずなのに、娘たちにも
「あなたはだめだ」と言ってきた、かわいそうなことをしたと、過ぎたこと
をくどくどと頭の中でくりかえし、自分で自分をみじめにする。うれしく楽
しい話を読んだり聞いたりしながらも、暗い顔になってしまう私の心のメカ
ニズム。分かってきたのだもの、いいなあと思った楽しい気分のところで立
ち止まろう。

★10月31日(日)★
飛騨の木工店主を紹介する新聞記事をなつかしい気持ちで読んだ。ショー
ルームに娘と一緒に行ったことを思い出した。そう、あのときは、結婚する
が式も披露宴もしないと宣言した娘に、せめて一つくらい家具をプレゼント
したいと私が言い、それならと紀伊国屋書店に連れて行かれたのだった。な
ぜ本屋?という疑問も今回の記事で解けた。

この人の自然の材料を手作りするという強い信念にふれて、感動し、共感
をおぼえた。「苦労した木が好きなんです。強風や寒暖差など、強いストレ
スを受けた木は繊維が複雑によじれ、独特の木目を形成する。漆を塗るとそ
こがぱっと輝く」という記述に、そうだったと、テーブルを見たときに感じ
たうれしさがよみがえったきた。木の皮の部分をのこして、漆をかけた自然
のままの曲線をもったテーブルの側面が、なんとも暖かくてなつかしい感じ
だった。

注文してから作る「あつらえ」方式で、私の考えるテーブルの値段をはる
かに超えていたのでびっくりし、買うのには覚悟がいった。娘も本当にいい
のかなと首を傾げ、それでもこれが気に入ったので他の物は欲しくないと言
い、私は結婚式にお金をかけることを思えばと注文したのだった。新居に落
ち着いたテーブルと椅子の写真が送られてきて、決心してよかったとまた喜
びを味わった。そんなうれしい気持ちを思い出し、しばらくうっとりと浸っ
ていた。

★11月1日(火)★
最近うっかりミスが多くなって困っている。2ヶ月前からオペラの切符を
買っていたのに、手帳に書き込むのを忘れ、同じ日に仕事を入れてしまった。
誰のせいでもない私のダブルブッキング。なんとかしたい、仕事の方を代わっ
てもらう可能性もあるかと、まずは両方の可能性のある人に相談した。する
と、「あなた、前にもそんなこと言っていたよ」と言われ、以前の失敗のこ
とはすっかり忘れていたことに、またショック。同じようなことをくりかえ
しているのか、情けないと気持ちが沈んでしまう。

音楽好きの友人を次々に思い出し、声をかける。大阪のオペラ好きさんに
も、遠いよなあと思いながら、おそるおそるメールを打った。すると、「私
はなんと運が良いのでしょう。実は大学のクラス会、高校の東京組みの同窓
会旅行、ついでに仕事のためずっと東京ですが、その日だけが完全に空いて
います」とすぐに返事があった。

よかった〜と、ほっと胸をなでおろす。失敗に気づいた時から、心を騒が
せ、頭を働かせ、連絡に時間を使い、大枚の切符代金をプレゼントしてしま
い、あ〜あ、いやになっちゃう。でも、お蔭で、おみやげをもらいっぱなし
でいた友人に、無理のない形でお礼できたのだからと、良いところを見るこ
とにしよう。そして同じ失敗はくりかえさないことと言い聞かせる。

まだまだ加齢による記憶力減退などとは言いたくないのだけれど、よほど
注意してメモしておくこと、手帳をこまめに見ることをしないと危ない。
94歳の現役医、日野原重明氏と85歳の主演女優、森光子さんとの対談を
読んだばかり。年齢のことなど考えたこともなく、仕事に励んでいると二人
は声を揃えて言っていた。

こんなすごい人たちを目標にすると、また自分との大きな差を感じてがっ
くりすることになりかねないけれど、いいなあ、かくありたいなあと、高い
理想を追い求める気持ちは止まらない。二人揃っての文化勲章受賞のニュー
ス、おめでとう。
(上を向いてあゆむ)

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★10月18日(火)★
今日は夜友達と食事に行った。楽しく夕食を食べながら話していたら、友
達の何気ない冗談で、私の中に隠れていた不安がはじけて、涙となって溢れ
出してきた。

仕事のこと、家のこと、いろいろな不安が積もっていた。積もっていたこ
とに気付かないふりをして、「私は大丈夫」と言う顔をして頑張っていたの
だが、限界点に達してしまったのだ。

友達の言葉に、不安を抱える「無力な駄目な私」を突きつけられた気がし
た。「駄目な私」なんて情けなくて、認めたくなくて、涙が止まらなくなっ
た。友達はびっくりしていた。なぜ泣かせてしまったのか戸惑っていた。日
頃なら笑って終わるような他愛の無いことなのだ。

「友達はなぜ泣くの」と聞いてきた。私は弱さを見せたくなかったから、
涙の理由を適当な冗談にしてしまおうとした。それで、終わらせたかった。
しかし、友達は軽く流してはくれなかった。私が不安に思っていることを、
言葉に出して説明させた。

聞くだけ聞いてコメントは無かった。優しい言葉を期待していただけに、
ちょっとがっかりした。話を聞いてどう感じたか、聞きたかった。無言が続
く中、いつの間にか涙は止まっていた。すっきりした気持ちの私がいた。自
分の弱さを言葉にするのは、人に甘えているようで好きではなかった。悪い
ことのような気がしていた。

が、言葉にすることによって、自分自身認めなければいけない事実(自分
の許容)があることを理解した。そして、それに気付くことが、自分を知る
ひとつの方法であることを知った。弱さをひけらかす必要も無いが、弱さを
かくす必要もない。ありのままの自分でいいのだ。

それを無言で教えてくれた友達に心から感謝した。

★10月19日(水)
ロッテが優勝した!ロッテファンではないものの、31年ぶりの優勝に嬉
しくなった。嬉しさが体の中で湧き上がって、どう言葉で表していいのかわ
からない。熱烈なファンでもないのに何故こんなに嬉しいのだろう?思いつ
つも、幸せな気持ちになった。

画面から溢れ出る選手達の喜びが伝わってくる。一生懸命取り組んで結果
を出した選手の姿が、私を幸せな気持ちにさせているのかもしれない。目標
に向かって一歩一歩進んでいる姿をみると応援したくなる。

地元ホークスの選手には申し訳ないが、今回はロッテが優勝できて良かっ
たと思った。きっとホークスが勝っていても、嬉しかった。でも、これほど
強く嬉しさを感じなかっただろうと思う。

とは思いつつも、来年こそはプレーオフを征してホークスに日本一になっ
てもらいたいなぁ。
(ちゃんと)

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◎特別ワークショップのご案内◎

11月20日(日)に特別ワークショップとして、
政治学者に聴く「リーダーシップ」 を開催します。

エニアグラムはすばらしい知恵です。
「神様からの贈り物」でもあり、また使い方によっては「悪魔の道具」に
もなります。リーダーと言われる人たちは、エニアグラムを意識していたか
どうかは別にして、善と悪の両面から人の心を動かす道具を身につけていま
した。
エニアグラムを舞台に、ビジネスや政治の場で、また家庭や教育でのリー
ダーシップを考えます。ワークショップ形式で、実際に体験していただきき
ながら、この「神と悪魔の政治学」を扱います。

講 師: 甲斐 信好 拓殖大学 国際開発学部 助教授

どなたでも、ご参加いただけます。
詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/ まで。
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○編集後記○
今年は、クールビズが流行しましたが、いまだに私はノーネクタイです。
ワイシャツの一番上のボタンもネクタイもしないでいるのは、肩こりがせず
とても楽です。しかし、さすがに寒くなってきて、ちょっと困っています。

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みなさんからの感想などお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

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(本永)

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