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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2010年3月21日 vol.265

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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呼ばれて振りむくと新しいテーマが待っている。スポーツの授業参観、
親も参加が求められる。父親の入院。信頼してまかせられる医師を探したず
ね歩く。家族に寄り添う姿勢に見えるのは誠実さ。

高圧的なものいいをする人の前では怖れがでてくるのか反論したくなる。
人にむきあうときの気づかいにあるやさしさ。現実の生活の中でくりひろげ
られる温かい物語。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ6「授業参観」 ●
● タイプ6「父の入院」 ●
○編集後記           ○

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「授業参観」

★2月4日(木)★
息子(5年生)が帰宅するなり、「明日の授業参観は体育館で親子競技だ
から、お母さんも絶対に参加してよ!」との一言。「えーっ、体育なの」と
思わず困惑した声を出してしまったが、意気込む息子の手前、すぐに「分かっ
た。どうにか頑張んなきゃね」と何とか取り繕った。

でも、私の気持ちは一瞬にして萎えた。この寒い時期に、何で教室で普通
の授業をしてくれないのかと・・・極度の冷え性ゆえ、冷え対策を万全に整
えていかないと後で体調を崩しかねない。

しかも、バスケ、ドッジボール、障害物競走、大縄跳びを親子で競うと聞
けば、運動の苦手な私にとっては胸がざわつくばかり。

授業参観自体は毎回楽しみで欠かしたことがないし、母親として我が子の
期待に応えたいし、考えてもどうにもならないことに気を揉むよりは、「何
とかなる」と思うことに決めた。

とは言え、ふとした拍子に、「運動なんて何年もやってないから、ちゃん
とできないかもね。ケガしそうで怖いし、お母さんがケガしたら大変でしょ
う。大縄ならまだしも、バスケは絶対無理だわ」などと、言い訳がましい言
葉が口を突いて出てしまう始末。教育上ポジティブな言葉を使わなければと
反省。

明日も寒そうだし、カイロは当然貼るとして、温かくて動きやすく、それ
なりにきちんと見える服装にするには、何を着て行けばいいだろう。

★2月5日(金)★
目覚めた瞬間、頭の中をさぐり、心配事を脇へ押しやるように、「今日は
気合を入れなきゃ」とつぶやきながらベッドから出る。参観は午後なのだけ
ど・・・出掛けの息子の一言、「今日はよろしく。早目に来てよ」が耳にこ
びり付く。

果たして、2番乗りで体育館に到着。息子の視線をひしひしと感じる。子
供たちだけで障害物競走を終えると、息子が大縄を持って私の手を引っ張り
に来た。

親しい年長のお母さんが真っ先に進み出たこともあり、私も恐る恐る後に
続き、大縄が回る中へ細心の注意を払って飛び込む。「出来た!」と内心安
堵。「な~んだ、やれば出来るわ」と体と共に心もほぐれ始める。息切れは
するものの、軽快に跳び続けることが出来、嬉しい。

気をよくしたものの、さすがにドッジボールの呼び声がかかると、尻込み
してしまう。息子に強引に背中を押され、渋々コートへ。またまた不安の波
が押し寄せてきた。が、試しにボールに触れて、恐怖が吹き飛んだ。「柔ら
かい!これなら大丈夫」

それからは、かなりワクワクしながらコートを走り回り、なんと息子にボー
ルまで当ててしまった。「スゴイ!結構できるものね」と童心に戻って、最
後は気分爽快。

夕食時、「お母さん意外と強かったんだよ」と夫に報告する息子に、私は
大満足。よい一日だったと感謝の気持ちが湧いてきて、すがすがしい。「案
ずるより産むが易し」だな。

(ゆらりん)

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「父の入院」

★3月1日(月)★
父親が胆嚢炎で入院することとなった。その際、病院を「心臓の専門病院」
→「心臓の専門病院の近くの消化器系の病院」→「自宅に一番近い総合病院」
とまわったのだが、その2軒目の病院の先生の態度が高圧的な気がして印象
に残ったので日記に書こうと思い立った。

まず、父親が1軒目の医者での診断を話そうとしたところ、2軒目の医者
は「ここでは、私が診断するんだから、黙ってなさい」と言われたあたりか
ら、違和感がはじまった。

医者 「何故、こんなになるまで放置しておいた」
私  「痛いと言い出したのが昨日なので・・・」
医者 「こんなになるには、前から症状があったはずだ。お酒の飲み過ぎ
に決まっている」
私  「父は下戸なので、お酒は飲まないのですが・・・」

反抗する気はなかったが、ついつい反射的に反論が口から出てしまう。私
にとっては、話の内容より、話し方が気に入らなかったのだと思う。普段、
穏和な自己イメージを持っているのだが、そうでもないのかもしれない。

入院を勧められたが、立地を理由に他の病院で入院させたい旨を説明し、
紹介状を書いてもらった。

3軒目の病院の先生は、若くても丁寧に説明してくれた。さらに何故、急
に父が痛がりはじめたのかという推測と、お酒ではなく甘いものの食べ過ぎ
も要因になりうるという説明を受けた時、「ありがとうございます。前の先
生の説明では納得できなかったことが納得できました」と言葉が出てしまっ
た。私は、よほど、2軒目の先生の態度が嫌だったのかもしれない。

父の体調を気遣うべき時で不謹慎とは思いながらも、そんな時でも自分が
高圧的なものの言い方をする人に反応することを実感した出来事だった。

★3月5日(金)★
私は、経営コンサルタントの仕事をしているので複数の企業との関わりを
持っている。そこで、いつも悩むのがスケジュール。月末はいろいろな企業
の日程の要望を満たすため、調整に苦労するのが常だ。

中でも特に困るのがスケジュールの変更の依頼。ひとつの日程がずれると、
玉突きでいくつもの日程を変更する必要が出てくるので、本当に困る。それ
に右往左往することは本当に苦痛だ。

今回も月初に、いきなりの変更依頼があった。非常勤の取締役をしている
会社の社長秘書から「社長が今月の取締役会の日程を10日か11日に変更した
いと言っています。ご都合は如何ですか?」と連絡があった。

手帳を見る。空いている日程はない。困った・・・と思いながら私の口か
ら出てくるのが「じゃ11日にしましょう。今は空いていないけど、なんとか
してみます」という一言だった。

「なんとかします」と言って、後で困るのが本当に私の悪い癖だ。「安請
け合いしてはいけない」と思いながらも、こういう台詞(セリフ)を言って
しまうのが、自分の特徴だと思っている。

タイプ6以外の人であれば、こういった返事はしないかもしれない。相手
が余程、失礼なものの言い方をしてくれば、対抗して断りやすいのだが、困っ
た声で相談されると、なんとかしなくてはと思い、あいまいな返事になり、
結果的に損な役回りを引き受けてしまう。

また、変更の依頼を別の会社に連絡することが頭痛の種だ。どの会社も自
社の変更はあっさりと言ってくるのに、他社の事情による変更を依頼すると
「困る」と言ってごねられてしまう。板挟みになるのは本意ではないのに、
結果的に悩んでいるのは自分ひとりという状況になる。

実際、どうするのかは現段階では決着はついていない。不安な気持ちを抱
えながら「なんとかしなきゃ」と思い続ける優柔不断な自分が情けなく、か
わいそうに感じた。

(油売り)

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○ 編集後記 ○

ゆらりんさんの日記は、今回からです。いかがだったでしょうか。

この日記は、当学会で学んでいるそれぞれのタイプの方に執筆いただいて
います。自分のタイプをより知ったり、他のタイプをより知るヒントにして
いただければ幸いです。

追伸
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★エニアグラム日記の次号は、タイプ7。 4月18日配信予定です★

(本永)
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