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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年10月30日 日常編 vol.50

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ9「独り立ちしたい」    ●
●             「それぞれの立ち位置」  ●
◎特別ワークショップ 政治学者に聴く「リーダーシップ」◎
○編集後記                      ○
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タイプ9の人は、落ち着いてゆったりとした安定感があります。内面での
静けさを保っていたいので、葛藤や不快な状況は好きでなく、その状況に遭
うと、それを解消しようとしたり、避けようとしたりします。

平和を愛し、人と争うのが嫌いなため、周囲を穏やかにします。他の人に
対する価値判断をしないので、その人たちの間で一緒にいることができます。

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★9月30日(金)★
10月1日付で出向を解かれ本社に戻ることになったので、この職場も今
日が最終日である。この1ヶ月間新たにD社から出向して来られた後任のE
さんに対し、この会社がより上手くいって欲しいとの一心で業務を引き継い
で来た。

10時からパートさんを加えて最後の朝礼の司会を務めた後、F社長、G
専務を加え、Eさん、担当のHさんと5人で最後の打ち合わせをする。私が
居なくなった後Eさんが業務を進めやすいように役割分担をより明確にする
ことが目的である。完璧とは言えないまでもほぼ初期の目標は達せられたも
のと思われる。

午後最後の書類の整理を行い、宅配便で私物を自宅に送付する。

その後、お世話になった人たちに挨拶をして回る。5時に戻って来ると思
いがけず花束の贈呈を受けることになった。ありがたかった。

満たされた気持ちで家路についた。

★10月3日(月)★
出向より戻っての初日。JR秋葉原駅で地下鉄に乗り換え八丁堀で降りる。
一寸歩くとまだ暑いが、健康のためにはもう少し距離が欲しい。明日は東京
駅から歩いてみようか。

地下の通用口からエレベータで14階へ。7時50分過ぎに出社。ドアを
押して中を覗くと、9時始業のためかまだ人影は疎らである。待ち構えたよ
うに同期入社のNさんが駆け寄って来る。「お帰りなさい。よろしくお願い
します」「ただいま。お久しぶりです。色々と手続きしていただき有り難う。
こちらこそよろしくお願いします」少し安堵する。簡単な会話を交わした後、
自分の席へ案内される。

指導担当者のAさんに挨拶をして席に着く。1年8ヶ月のブランクはいさ
さか大きく、パソコンの立ち上げ方、パスワ−ド、暗証番号等すっかり忘れ
てしまっていた。この4月施行の個人情報保護法の影響によるセキュリティ
の強化、この間に一般化したインターネット電話の使用にも戸惑った。一寸
した浦島状態で、機器を使いこなし基本的な会社のルールに慣れるためにも
数日間のリハビリ期間が必要である。

その後、上司である部長への挨拶、朝礼時の転入者紹介と挨拶、導入研修、
指導担当者からのOJTと新しい職場での一日はめまぐるしく過ぎていった。

新しい職場は、男性社員主体の総勢60名余りの大所帯で、社内各組織及
び関連会社の監査を行う部門である。私の担当は主に営業部門の監査である
が、一方私の営業の経験は入社当初のみと僅かしかない。解らないことだら
けで一寸不安もあるが、期待もある。一日も早く業務に精通し、独り立ちし
たいと思う。
(のんきや)

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★10月18日(火)★
今日は、職場で勉強会が開催される日。病院のリハビリテーション部門で
働く私は、看護職員などの他部門の職員対象に講師をさせていただくことに
なっていた。この日が来るまで多くの資料に目を通してきた。さらに日常の
業務の中で私の所属する部門と他部門の関連も考慮に入れながら、講義用の
資料は推敲を重ね、作り上げてきた。

今回は講義を聞くだけではなく、私たち講演者も含めて参加者と共に日常
の業務を再考するきっかけになるような勉強会にしたいと考えていた。講演
のテーマは『寝たきりの患者さんの安楽な体位のとり方』。

一緒に担当する同僚(後輩)と進行について最終的な協議をした。何か考
えていることがあるだろうかと同僚に問うと、日頃のやり方を参加者に提示
してもらって、私たち講師がそれの修正点を指摘するというやり方はどうか
と提案してくれた。

私は、今回の勉強会を私たち講師も含めて、参加者が共に学びあうものに
できたらと考えていた。先ほどの同僚のアイディアに対して、共に考えあう
題材を提示してもらい、明らかにする意味ではいいが、そのやり方では他の
参加者の中で修正点を指摘されることになる、せっかく提示をしてくれた参
加者はどんな気持ちになるだろうかと問い返した。

もう一度今回の勉強会のスタンスを同僚に話して、参加者が日頃うまくい
かないと考えている実体験の中から出てくる疑問を拾い上げて、共に協議す
るかたちにしてみないかと提案した。

参加人数は50名を超え、講演は何とか無事終わった。一仕事終えたという
安堵感ともに、同僚とのやりとりが私の考えの押し付けにならなかっただろ
うか、講演は私たちが構想していたように共に学びあえるものになったのだ
ろうか、いくつかの問いが自分の中に浮かび上がってきた。

今回の講演の経験から、共に何かに向かうとき、互いがどんな立ち位置に
立って取り組んでいくのかということの大切さなど私が学ぶことも多かった。
自分への点数は60点くらいにしておこう。

★10月20日(木)★
時間があると、趣味や仕事に関連したおもしろいサイトはないかとインター
ネットを巡っている。興味があるものを見つけると、目を留めて読みこんだ
り、ブックマークをつけてサイトを保存している。

今回は同業者が個人で開設しているホームページに巡り合った。私は最近
自分自身の仕事に対する姿勢を問い直し、何か具体的な行動を起こさなけれ
ばならないという思いに駆られることがあった。巡りあったホームページの
文章からは、その同業者がどういう姿勢で仕事に向き合っているかが随所に
滲み出ているようなものだった。

仕事の中で関わっている人たちと真摯に向き合い、その中で共に体験して
いることの中から苦悩や喜びを汲み上げて、また歩みを止めずに進んでいく
姿勢。

一生懸命やっているけど、まじめに取り組んでいるけど、それなりにはやっ
ているけど・・・・。私のこれらのけどの中に自らの姿勢を問い直したくな
るものが潜んでいる。

今のところの自分が持てるものを精一杯使いながら(このくらいでいいだ
ろうという私が顔を出す)、自分には見えていなかったものに気づかされた
ときに素直に自分を開いていけるか(今のままでいいと引き止めようとする
私が姿を現す)、そこから新たな歩みを始めることができるか(自分には無
理なことと諦める私がつぶやく)。

括弧の中の私に流されそうになったときには、この同業者の文章を読み返
そうとブックマークに保存した。
(ゆったりといこう)

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◎特別ワークショップのご案内◎

11月20日(日)に特別ワークショップとして、
政治学者に聴く「リーダーシップ」 を開催します。

エニアグラムはすばらしい知恵です。
「神様からの贈り物」でもあり、また使い方によっては「悪魔の道具」に
もなります。リーダーと言われる人たちは、エニアグラムを意識していたか
どうかは別にして、善と悪の両面から人の心を動かす道具を身につけていま
した。
エニアグラムを舞台に、ビジネスや政治の場で、また家庭や教育でのリー
ダーシップを考えます。ワークショップ形式で、実際に体験していただきき
ながら、この「神と悪魔の政治学」を扱います。

講 師: 甲斐 信好 拓殖大学 国際開発学部 助教授

どなたでも、ご参加いただけます。
詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/ まで。

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○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。だいぶ寒くなっ
てきましたね。体調を崩しやすい時期ですね、お気をつけくださいませ。

10月27日に小学館より、『やりたい仕事がある!』(監修 池上彰)が発
売されました。
741職種が紹介されています。その本の最初に自分の適性を知るためにと、
日本エニアグラム学会として、エニアグラムを紹介しています。本当にいろ
いろな仕事があるものだと、読むだけでの面白いですし、ぜひ、ご覧くださ
いませ。

メルマガを読んだ感想はいかがだったでしょうか?
みなさんからの感想などお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

☆メルマガには2種類あります☆
★毎週のメルマガ:エニアグラム日記として、タイプごとの日記を紹介。
★毎月末:ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ○」です。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●
(本永)
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