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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年10月9日 日常編 vol.47

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ6「不安という感情」  ●
○編集後記○
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タイプ6の人は、何事によらず、誤ったことをしてしまうのではないかと
いう不安の感情をもち、不安の感情に対処するために自分の外側にあるもの
に頼ろうとします。規則や規範を尊び、何かのグループに属していようとし、
権威ある人物に従順で、組織から命じられたことは忠実に実行しようとしま
す。

そのため、自分から積極的に物事を決めることはしようとせず、ずるずる
と結論を引き延ばす傾向が見られます。豊かな感情の持ち主なので、タイプ
2ではないかと見誤られることがあります。
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★9月27日(火)★
最近、徹夜仕事が続いている。9月末ともなると、いろいろな会社が中間
決算の為、昼から夜にかけては、会議や話し合いが続き、資料作りがどうし
ても深夜になる。もっと事前に準備をしておけばよいものの、考えがまとま
らないことを理由にぎりぎりまで作成に取り掛からない・・・。
本当に悪い癖だと思いつつ、今回も同じ目にあっている。

朝方も4時を過ぎると本当に辛くなってくる・・・。「このまま寝て、明
日の朝早くやろうか(って、既に朝だけど・・・)」「資料はこの程度にし
ておいて、後は口頭で説明してごまかそうか・・・」さまざまな誘惑の言葉
が頭をよぎる。

そんな中でも、やっと作業が終わった。終了は朝の5時半。資料に何度も
何度も目を通すが、それなりに満足できる出来だ。おそらく、クライアント
も納得するだろう。作業が終わってから寝るまでの15分間は自分を振り返
る心地よい時間になった。

「この資料作りが間に合わなかったら、仕事(契約)を失うんじゃないか
・・・」精神的に追い詰められると、すぐそんな考えが頭に浮かんでくるの
が、私のクセだったが、そういったこともエニアグラムを学んだお陰で上手
に対処できるようになった。不安という感情に流されるままにならないこと
が、時によってできるようになったと感じられる。そういった満足感ととも
に、あとは無理な仕事を頼まれた時にNo!と言える自分をもう少し増やした
い(でも、無理かも・・・という自分もいるけど・・・)と感じながら床に
入った。

★9月30日(金)★
私が苦手だと思っている仕事関係のAさんから突然、会社を辞めたいとの
連絡があった。個人的には、「馬が合わない」と感じている人だ。
意見が異なると圧力的な態度に出られるので、普段はその会社へ行ってもで
きるだけ避けている。

私は社長からは事前に「コミュニケーションがうまく取れないので担当を
はずしたい・・・」と相談を受けていた。通常なら、その段階で社長に「も
う一度考えてみて欲しい」と言うのが私らしい反応のはずだが、それをする
気持ちになれなかった。「担当をはずされて自分のコミュニケーションのひ
どさを思い知ればいい・・・」そんな気持ちが確かに自分の中にある。そん
な中でのAさんからの電話だった。

電話をもらって、不安がよぎった。今、Aさんが辞めることになると、他
の社員の負担が増え、それは同時に私の業務負荷も増すことになる。ただで
さえ、仕事に追われる毎日なのに、これ以上、負担が増えるのは絶対に避け
たい・・・。それをなんとかしたい気持ちがすごくあふれてきた。Aさんが
担当ははずれても会社は辞めないように説得するつもりで事務所を出た。

Aさんのオフィスの近所のインド料理屋で話を聴いた。Aさんは、いつもの
いらいらした感じとは違いかなり、しゅんとした感じだ。「社長から信頼さ
れていないのだから・・・」「私は人間が出来ていないので相手がどう思う
かは考えずに正しいことは言わずにはいれないから・・・」普段のAさんか
らは、全く考えられない弱気な言葉が続き、驚いた。

自分の中で「辞めて皆に迷惑をかけないで・・・」と言いたい気持ちが小
さくなった。この人も自分で抑えられない感情を持て余して困っているんだ。
Aさんの立場にたって物事を考えようと感じている自分が不思議だった。「A
さんの辞めたいと思う気持ちも、社長の怒りも一次的なものかもしれない。
結論をださずに少し時間をかけたらどうだろう・・・」どう応えてあげてよ
いのか、わからないまま出た私からの言葉にAさんは今までになく神妙に聞
いていたのが印象に残った。

自分の普段のAさんに対する感情についても考えさせられる出来事だった。
(油売り)
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○編集後記○
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(本永)
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