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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2009年12月20日 vol.256

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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品質の良さがわかる。30年前の着物に文化の奥ゆかしさを認める
ところから、自分の感性と向き合っている。着物に生命力があると
おどろく。人の才能にもすぐ気づく。自分にできないことは素直に
言葉にして、伝えて協力もしあう。

上質の色の着物も友情も、しっかりした目をとおして生き、現実に
つながっていきます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ3「広島からの七五三」●
● タイプ3「パソコンが苦手」 ●
○編集後記                  ○

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「広島からの七五三」

★11月29日(日)★
一週間前に、三歳になる娘の七五三を祝う式に家族で参加した。
着物までは良いだろうと思い、洋服を着せて行ったのだが、会場は着物の子
供ばかり。

さすがに、娘に申し訳なく、「今度は着物を着て写真撮ろうね」とその場
を切り抜けたつもりでいたのだが、それから毎日のように「着物!着物!」
と目を輝かせている娘を見ると、心苦しくなり、本日、写真スタジオに行き、
七五三用の着物をレンタルして撮影することにした。

実は、広島の実家の両親が、私の妹の七五三の時に購入した30年前の着
物を孫のために宅急便で送ってきていたので、あまりの年代物で現代には合
わないと思いつつも、一応スタジオに持参した。

レンタル衣装は、今時のデザインで着付けが不要であり、撮影も順調に終
わったので帰ろうかとも思ったが、せっかく両親が送ってきてくれたので、
一枚ほどは古風な方で撮ってもらおうと思い、わざわざ着付けからお願いし
て撮影に入った。

すると、時代遅れと思った古い着物が一枚一枚着付けを行っていくうちに、
何とも言えぬ彩りと華やかさを放ち始め、着物が持つ日本文化独特の奥ゆか
しさに圧倒された。結局、レンタル衣装の写真は一枚のみで、残りの四枚は
全て30年前の着物で撮影した。長い年月を経ても、失うことのない着物の
生命力と日本文化の誇りを七五三を通して、娘から教わった一日であった。

★12月2日(水)★
結婚して家庭を持つと、子供の誕生日は気になるものの、どうしても自分
や妻の誕生日などは意識しなくなる。今日は、自分の35歳の誕生日であり、
35という年齢に少し反応した。

というのも、確か学生時代の先生に、「男は35歳までに、天職を勝ち取
れ」と言われたことがあった。当時、20歳前半の自分にとって、35歳の
自分像なんてものは想像しにくかったが、現実に、今ここに、その自分がい
ることで、反対に20歳前半の自分と今、会話をしてみたい気になった。

学生時代に思い描いていた夢が、東南アジアを舞台にする実業家であった
が、何故そう思い、具体的に何をしたかったのか、など学生時代の過去の自
分に問いかけてみた。

当然ながら、当時の自分は、社会経験もない学生であり、明確な方針など
持っていなかったが、しかし、ハートのあたりに熱くなるような言語化しに
くい情熱たるものは感じることが出来た。

この熱い気持ちを思い出せたことが、何よりの自分自身へのプレゼントに
なり、今後の経営ビジョンを考える上で大いに役立つであろう。

そんなことを今日一日、仕事をしながら思いふけって帰宅してみると、我
が家では、バースデーケーキが用意されていた。ケーキが食べたい一身で、
僕の機嫌を取りつつも確実に目の前のケーキを狙っている娘、自分の誕生日
だと思い込み満面の笑みを浮かべている息子、そして、一家和楽の姿を見て
満足している妻がいる舞台も素敵だなと思った。

(必殺仕事人)

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「パソコンが苦手」

★12月1日(火)★
私はパソコンでの細かい作業が苦手だ。パソコン自体が嫌いなわけではな
いし、苦手なものがあると思いたくないのだが、時々困ることがある。

娘の幼稚園のクラスでクリスマス会をすることになった。先生や園はノー
タッチ。母親達が集まって企画する。私はクラスの役員補佐をしているので、
中心になって有志を募り、話し合いを重ねてきた。

出席人数の最終確認をするため、全員にアンケートを配ることになった。
そのプリントを作らねばならなくなってしまった。いつもは元IT企業にお
勤めだった役員さんがささっと作ってくれる。ところが、今回は他の仕事や
個人的な理由で作る時間がなさそうだった。

「上手く出来るか自信ないけど私がやろうか?」口をついて出たものの、
すぐさま後悔した。人の作った文章や資料をチェックしたり、アレンジする
のは大好きだ。誤字や脱字もすぐに見つけられる。ところが、何も無いとこ
ろから、自分なりに作り出すのは不安でたまらない。

何か見本が欲しい。オリジナリティーを出したいが、どうしても真似にな
ってしまう。いつも役員さんが作るプリントと同じように可愛く出来そうに
ない・・・。私一人では無理だ!そうだ、主人に手伝ってもらおう。

こんな風に、私には何かと人の手を借りたがる傾向があるようだ。誰かに
協力してもらって、もっと良い物が出来るなら結果的にそのほうが良いでは
ないか。と思ってしまう。そして、力を貸してくれた人には、お礼や私が得
意なことでお返しをすればよいのではないか・・・ギブアンドテイクだ。そ
れが効率的だと。

主人は、いつも資料を作るときに手伝わされるので、またかという感じだ
が、私の困った顔を見ると、助けてくれる。でも、いつも同じ事で行き詰る
のが不思議なようだ。「本を見て少し勉強すれば出来るようになるよ。何で
やろうとしないの?」私は考えたこともなかった。解らなければ、詳しい人
に聞けば良い。苦手なことを勉強するお金と時間があれば、そのお金を払っ
て得意な人にやってもらえば良い。ついそう思ってしまうのだ。

小さい頃からそうだった。夏休みの宿題で、物語を作る時も、気に入った
本のあらすじをちょっと変えて書いた。音楽の作曲も記憶にあるフレーズを
いくつかつなげて作った。入選した時に罪悪感を覚えたものだ。今考えたら
盗作だ。

私には「私」らしさがないのではないか?いつも何かを御手本(目標)に
してそれに近づく事ばかり考えていた。

空しくて悲しくなったが、プリントの締め切りが迫っていた。もう一息の
所まで来たが、体裁が整わない。頼みの主人は飲み会で午前様の予定だ。
どうしよう・・・。やっぱり出来ないなんて恥ずかしくて言えないが、仕方
がない。役員さんに困っていることを打ち明けた。すると、そこまで出来て
いるなら・・・とあっという間に見事に仕上げてくれた。私の苦悩の二日間
は何だったのだろう。

その後、私は苦手を克服するためにパソコン教室へ行くことを決心し・・・
と言いたいところだが、その後私が思ったことは、
「やっぱり、持つべきものは友達だ!」だった。成長への道は遠い。

(おしゃべりママ)

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○ 編集後記 ○

インフルエンザが流行っていますね。私の周りでも、「かかった」との声
が増えてきています。みなさまは、いかがでしょうか。寒さが厳しくなって
きますし、どうぞご自愛くださいませ。

ところで、このエニアグラム日記の号は、この号が本年最後となります。
本年もたくさんの方に読んでいただき感謝しています。ありがとうござい
ました。

来年もよろしくお願いいたします。

追伸:「ミニまぐ」もスタートしました。こちらは、タイプの特徴をクイ
ズ形式で学べます。

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★エニアグラム日記の次号は、タイプ4。 1月24日配信予定です★

(本永)
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