∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行元：NPO法人日本エニアグラム学会　　　2009年10月18日 vol.250

エ二アグラム《自分探しの旅》
～～自己成長とコミュニケーションのための人間学～～

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

アンケートの結果を見て改善点を「指摘」されたととるか「アドバイス」が
届いたと受けるかでは、気持ちがちがっている。指摘ととれば言いわけ
をしたい衝動がでてくるが、アドバイスだと思えば感謝がうまれてくる。

父親が夜中に車で送ってくれる。思いやりだと思ったが、親の愛情だった
のだと感じる。大人になってもなおつづく親からの愛情をかんがえている。
どう受けとめてきただろうかと。

──────────────────────────────────
■目次■
●エニアグラム日記タイプ１「道程」　　　　　●
● タイプ１「思いやりと愛情」●
○編集後記　　　　　　　　　　　　　　　○
──────────────────────────────────

「道程」

★１０月２日（金）★
今日は一日、昨日の残務処理に時間を費やした。
昨日は、社内のボウリング大会第１回目。約１０００人が参加するボウリ
ング大会で、１回１００人が参加し、全１０回開催する。

私は事務局をしている。手探りで開催までの準備をし、やっとの思いで昨
日という日を迎えた。

開催の結果はというと、ハプニングはあったものの、なんとか盛会の中で
終了をすることができた（と思う）。

しかし、改善する点は多く、早速、今日朝いちばんに、ボウリング事務局
の他のメンバーに昨日のお礼とともに、次回に向けての改善点を連絡して欲
しい旨のメールを送った。ほどなくして、メンバーから改善点についてのメー
ルが返ってきた。

メールを読んでいると、なんとも言えない気持ちが湧き上がってきた。事
務局としての自分の至らなさを指摘されているような気がした。また、本当
は指摘されたようにしたかったけど、手が回らなかった。指摘されたことは、
気がついていたのだ。と説明したい衝動に駆られる。

以前だったら、すぐさま「説明」という名の「いいわけ」メールを送って
いたと思う。しかし、今日は違う。指摘されたことが「できていなかった」
自分を受け止め、「指摘」ではなく、「アドバイス」してくださったメンバー
の方に感謝し、お礼のメールを送る。

そして、改善点を踏まえ次回に向けた資料の修正、備品の準備を進めた。
第２回目の大会は１週間後だ。

作業を進めながら、まだまだ私は成長できる、と少し幸せを感じた。

★１０月３日（土）★
今日は、仲秋の名月。空を見上げると、お月さまが、静かに優し光をまとっ
てたたずんでいる。

お月さまに、暖かさと孤独を何となく感じる。

一方、私自身はそんなお月さまを見上げながら、いつもお世話になってい
る方々の顔を思い出し、もしかしたら、同じお月さまを見上げているかも・・・
と思いながら、なかなかお会いできない方との時間の共有を感じる。そんな
ことを考えながら、家路についた。

自宅に着くと、会葬御礼の品が届いていた。家族ぐるみでお付合いをして
いた方からだった。９月に奥様を病気で亡くされた。ちっちゃくて、優しい
おばちゃんだった。大好きなおばちゃんだった。おばちゃんが亡くなった連
絡があったとき、私の家族はかなりのショックを受けた。人の命は儚い。

会葬御礼の品を見ながら、お月さまを見ながら思った時間の共有について
思い出した。時間の共有は、一緒にいるからできるのではなく、相手を思う
気持ちがあるからできるのだ。だから、おばちゃんもきっと今、私がおばちゃ
んのことを思っていると感じているのではないかと思う。

そして、おばちゃんの家族も、家族の幸せを思う私の気持ちを感じてくれ
ているのではないかと思う。

(ちゃんと）

——————————————————————–

「思いやりと愛情」

★１０月２日(金)★
土日が休みで休日に仕事を持ち込みたくなかったため、自分が決めた目途
までデスクワークに没頭していた。

明日は、午前中11時から部下の結婚式に参加する予定があるため終電に間
に合う時間には帰宅したいと思っていた。しかし、夜勤勤務者の相談や研修
参加者の課題サポート及び次週の院内研修の資料チェック等を行い、困って
いるスタッフの話を途中で切ることもできず23時30分を過ぎた段階で急ぐの
はやめようと心に決めた。

すべてが終了したのは、深夜１時過ぎであった。相手を優先してしまうと
どうしても時間管理ができなくなってしまう。いつも自己反省するがなかな
か改善できない。

自宅より実家のほうが職場に近いため、タクシーで実家へ帰った。父親の
部屋の電気がついていたため、消しに入ると起こしてしまった。「こんな遅
くにどうした。明日は休みか」と問いかけられ、「起こしちゃったね。ごめ
ん。色々仕事をしていたら遅くなっちゃったからこっちに来たの。明日は、
休みだけど早い時間帯の結婚式があって洋服とかみんな自宅だから朝５時起
きして帰るから」と伝えた。

そうすると父親が「今から車で送っていくよ。明日は、○ちゃん（孫）の
運動会予定の日だったから仕事は調整して休めるようにしたけど雨で１０月
４日に延期になったから大丈夫だよ。お母さんもあっち（妹宅）に行ってる
し。明日、結婚式場まで車で行けば時間短縮できる。寝る時間も少し取れる
から」と言いながら私に断る隙を与えないくらいのスピードであっという間
に出かける支度をして「さぁ行くよ」と促されるように深夜２時に家を出た。

自宅に向かっている道中、閑散とした高速道路を飛ばしながら珍しく父親
が仕事やこれから先について考えていることなどの話をしてきた。私もこん
なに帰宅が遅くなってしまった訳とか・・・最近気になっていることなど短
い時間であったが思いがけないほど会話が進み心地よいひと時に包まれた。

自宅には２時40分頃に到着し、３時過ぎには就寝できた。深夜の移動は、
父親の身体を考えると大変疲労することだったと思う。しかし、時間の綱渡
りをしている私の状況を言わずも理解している父親の思いやりに触れ、心が
温まり１日の疲れがとても癒された。

●１０月３日（土）●
寝過ごさないようかけていた目覚ましを頼りに朝７時に起床した。千葉県
の結婚式場まで電車だと２時間30分は所用する距離であった。道路の混雑を
考え、８時に出発したが思いのほか道が空いていて結婚式場に予定より約１
時間早く到着してしまった。

私にとっては、披露宴でスピーチを行うことになっていたので受付までの
１時間の間はとても貴重であった。前日にスピーチ内容の構成や見直しも全
くできていなかったため心と頭の準備をする時間が持てた。

結婚式が終了し、いよいよ披露宴とセレモニーは移っていった。無事にス
ピーチは終了した。その後、新婦（部下）のご両親が挨拶に来られた時に幼
少のことやどのような思いで娘を育ててきたかなどの話を伺いご両親の娘を
思う温もりを感じた。

昨晩の父親の行動や今日の新婦のご両親の話を聞き、子供が大人になって
もなお無条件に注ぐ静かな親の愛情をしみじみと感じ考えさせられた。

結婚式の帰り道、愛情をどのように私は受け止めてきただろう・・・など
ということを考えながら電車に揺られた。私は昨晩、父親の思いやりに触れ
たと思っていたが、もしかしたら愛情だったのではないか・・・と考え始め
た。

愛情の感じ方は、人それぞれだと思う。

私は、語らずとも相手が自分のことを思い大切に考えてくれる心に触れた
瞬間やその心からとられる行動・声かけから感じる相手の気持ちを愛情とし
て心に納めている。思いやりも愛情の一部なんだと思った。

（つくし）

──────────────────────────────────
○ 編集後記 ○

申し込んでいた東京マラソンの抽選結果が届きました。落選でした。

マラソン当日（来年２月）は、自分が走っていたらと思いながらテレビを
見られそうで、落選はしましたが楽しみです。

３月に、荒川市民マラソンがあります。フルマラソンの部に申し込みまし
た。こちらは、抽選はなく先着順ですので、参加できます。

実際の走りは、荒川でがんばろうと思っています。

追伸：「ミニまぐ」もスタートしました。こちらは、タイプの特徴をクイ
ズ形式で学べます。

携帯用登録・解除URL　です。 http://m.mag2.jp/M0091131

★エニアグラム日記の次号は、タイプ２。１１月２２日配信予定です★

（本永）
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

このメールマガジンは『まぐまぐ！』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
マガジンＩＤ：0000116983
メールマガジン名：エニアグラム《自分探しの旅》
発行者：日本エニアグラム学会

e-mail：ennea-jp@live.jp
URL：http://www.enneagram.ne.jp/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000116983.htm

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞