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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年9月12日 日常編 vol.43

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ2「最高のおかあちゃん日和」 ●
●           「誰かとつながりたい」   ●
○編集後記○
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タイプ2の人は、何か困っている人がいると、直ぐにその人のそばに行っ
て手を貸そうとします。親切で、暖かく、心細やかなので、困ったり悩んだ
りしている人には救いの手を差し伸べないではいられません。

心が通じ合うこと、コミュニケーションが上手くいくことが、人間関係で
とても大切だと考えています。世の中のためになろうとする点では、他のタ
イプの人よりも個人的で、それを人と人との間でやろうとします。

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★8月23日(火)★
認知症の母は、ここ数ヶ月でかなり症状が進み1日の大半を妄想の世界で
過ごしている。こちらの話すことを正しく理解できないのはもちろん、母が
話すことも文字コードが違っていて、なかなか理解できないばかりか、全く
現実的でない。

ちょっと大きな声の独り言のようであるが、人に聞いてもらいたいらしく、
私は頭から「はぁ?」の吹き出しを出しながら、「うん、うん」と返事だけ
している。先日とうとう文字化けした母の話が頭の中をぐるぐる駆け巡り、
「ほんで、そんな話して、何になるン?」と言ってしまった。母はすかさず
「笑わしたろう、思うて、言うたってんねんや」ときた。私はすっかり頭の
ネジが外れてしまい、笑いが止まらなくなった。突っ込まれたらボケる、大
阪の人間は何処までいっても大阪の人間なんや。やれやれ。

とは言え、この調子では母もどんどん悪化のスピードが上がるばかりだし、
介護するほうも精神的にかなりきつくなってきたので、あれほどいやがって
いたデイケア−に行ってもらうことになった。今日はお世話になる予定のデ
イケアーセンターに見学に行ってきた。鍼灸の先生がマッサージとかもして
くれ、職員の方もやさしそうで、なかなか良かった。

ケアマネージャーさんや介護支援センターの方に、協力してもらって気長
に母を説得してもらっている。「難しいおばあちゃんやぁ」と言いながらも、
「明日につながるかたちで」と、協力して下さっている。行けばきっとお話
友達もできるし、なんと言っても痛い背中や足腰が楽になるのになあ。秋か
らは通おうね。

★8月25日(木)★
夢を見た。夢の中で私はものすごく奥行きの深い二間のマンションに住
んでいた。右側の部屋は明るくて綺麗で、左側の部屋は汚れていて暗かった。
暗いほうの部屋には鳩が沢山いた。その部屋で私は明るい部屋に暗い部屋の
汚れが入ってこないように、二つの部屋の間にある扉と言う扉を閉めて回っ
ていた。

これは当に私の心の中だ。しかも、ついこの間まで暗いほうの部屋がある
なんて知らなかった。「いやぁ,私なら大丈夫。で、何か手伝いましょか?」
となってしまう。「悲壮感なく介護されているので、こちらもほっとします」
と、介護支援センターの方は言ってくださる。まさか「それは私のプライド
でして、ホンマは毎日の介護に辟易して悲壮そのもんですわ。アホ、ボケ、
カスゥ〜と何べん心の中で叫んでるか、分れしません」とも言えず、「これ
で結構精神的につらくて、公的資源を活用しようと思いまして・・・」とか
言って、手助けをお願いした。

夢の中の私のように扉を閉めてしまわずに、扉を開ければ、風も通るし明
るくなるし、鳩さんも綺麗な部屋に入れてあげれば何か手伝ってくれるかも
しれない。いつかきっと、暗いほうの部屋のこともよく観て上手く人に伝え
ることができるようになりたい。

★8月27日(土)★
今日は、クラブの試合に行くと言う娘を早朝車で送って行った。マイペー
スマイタイムの娘と時間制限のある行動を一緒にすることは、私にはとても
大変だ。去年は、たまの休みなのに早朝からおにぎりを作り、朝の家事を済
ませ身支度も整えて待っているのに、なかなか起きない娘を布団から引きず
り出して、怒りに燃えながら車を運転した。今年は、ぎりぎりに起きてちょ
いちょいとおにぎりを作って、後はほっぽり出して娘を送って出ることにし
た。

そしたらなんと、マイペースマイタイムの娘が、さっさと起き出してシャ
ワーまでして、遅刻しないタイミングで出発することになった。おまけに、
「朝早くからしんどいのにおにぎりも作ってくれて、送ってくれてありがと
う」なぁ〜んて、言ってくれた。うっれしいなぁ〜(馬鹿親と言われてもか
まわない)朝もやの生駒山脈が輝いて見えた。最高のおかあちゃん日和だ。
(魔法使い)

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★7月16日(土)★
本日より3日間、プライマリー集中コースに参加する。今回は、5〜6人
の仲間を引き連れて・・・と意気込みつつも、結局、2人の仲間を伴って参
加することになった。一人は、私のコンサル先の人事部の新入社員でOさん。
もう一人は、ここ3年にわたりお付き合いをいただいている、カウンセリン
グ等の勉強仲間で、企業の健康管理室の看護師のNさん。

Oさんは、もともと時間厳守タイプで、私の方が先輩ということもあり、
待ち合わせの時間については心配する必要はなかったが、いつも怪しいのが
Nさん。案の定、10時になっても現れず、1〜2分経過して携帯が鳴る。
想定の範囲(笑)のこととは言え、私の気持ちは、<今、ここにあらあず>
で、東陽町駅周辺に分身を飛ばして、ウロウロと落ち着かなかった。教室に
入ってくるNさんの顔を見て、ホッと一安心。

ワークショップが始まり質問紙に取り組み・・・。その間、私の気持ちは、
上の空。連れてきた二人のことが、何となく気になり、重心が軽くなり、フ
ワフワとした気分に。二人の席に分身を飛ばして、心配げに眺めている自分
がいる。

珍しく、タイプ2の席にお二人いて盛り上がるはずが、申し訳ないことに、
仲間のことが気になってしまう。エニアのエの字も知らないときだったら、
きっと仲間のいる他のグループに出かけていって、アレヤコレヤお節介をやっ
ていたに違いない。これも、タイプ2の習性の一つと言えるのだろうか。

★7月18日(月)★
3日連続のワークも終わり、「お疲れさまあ〜・・・」の声が響く中、な
んとなく、教室の前の廊下で手持ち無沙汰な私。誰かに声をかけたい、誰か
から声をかけられたい、誰かとつながりたい・・・、でも、誰ともつながれ
ていない。

・・・こんな状態は、何となく寂しい。二人の仲間と食事と打ち上げの飲
みを兼ねて、駅近くの居酒屋に出向く。本当なら、「カンパ〜イ、お疲れさ
までした〜!」に力が入るはずが、私は、いまひとつ、乗っていない感じに。
それもそのはず、自分の気持ちは、まだ、江東文化センターの教室の中にい
る。

これて、私の特長の一つだ。つながっていた仲間から離れる時、仲間とつ
ながっていた空間から離れる時、いつもこんな感じになる。昔話をすると、
小学校を卒業して中学に進学した時も、一年近く小学校の思い出を引きずっ
ていたし、中学時代への思いに至っては、卒業してから、高校大学と、その
思いを相当長く引きずっていた。

逆に言うと、これは、私の<つながりのバロメーター>ともいえる。引き
ずることなく、あっさりと離れられるのは、つながっていない証拠。また、
違う捉え方をすると、何でもかんでも、年がら年中引きずるのが嫌なので、
<つながりのバロメーター>を使いながら、人との距離を適度に取る知恵が、
最近は、少しはついたように思う。

★7月24日(日)★
本日は、セカンダリーの2日目。ファシリテーターのTさんに、何と言っ
て提案したのか忘れてしまったが(笑)、自分で提案した宿題の発表を朝一
にすことになる。タイプ1の方がいなかったので、提案した自分から発表す
ることに。私の発表の場面で、私からするとシャシャリ出てこられたと思わ
せられる、同じ受講生からの介入があり、思わず「ムッ!」とする。

この「ムッ!」は、いったい何だろう?・・・。もちろん、その方に悪気
があった訳ではない。しかし、誰だって、ああいう場面では、大なり小なり
「ムッ!」とは来るに違いない。でも、私と他の人が「ムッ!」とくる理由
は違うのかもしれない。私が感じた「ムッ!」は、承認を得られる機会を奪
うなア!・・・だろうと思う。「さすが〜」と言われたい、「とてもわかっ
た〜」と言われたい、「ユニークなアプローチ〜」と感心されたい。でも、
その場面に人が入ってくることで、そのチャンスを取られる。だから「ムッ
!」とする。

そういえば、以前、それぞれのタイプの情動について質問、確認された時、
私は「震えが来る感じ・・・」と答えたが、まさに、あの瞬間は、そうだっ
たと思い出される。これは、タイプ2が持つ情動、プライドなのだろうか?

★8月10日(土)★
夜、月例会があった。今日はタイプ2の順番で、ゲストスピーカーとして、
参加をさせていただいた。タイプ2をわかっていただけたらと、約2時間の
独演会に。ご参加の皆さん、ありがとうございました。でも皆さん、私がタ
イプ2の代表選手ではありませんので、どうぞご理解を。
(人寄せパンダ)

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○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。少しずつ秋を感
じることが増えてきました。みなさんは何の秋でしょうか?食欲の秋、読書
の秋・・・。秋から、エニアグラムを学ぶのはいかがでしょうか?

エニアグラムをはじめて学ぶ方にご参加いただける、次回の「プライマリー
・コース」は、9月17-18日に開催します。ぜひ、参加してタイプの違いを実
感してくださいませ。お申し込みの詳細は、WEBまたは、事務局
TEL/FAX 03−5777−1130 月〜金の13:00〜18:00まで

読んだ感想はいかがだったでしょうか?みなさんからの感想などお待ちし
ています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

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(本永)
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