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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2009年7月19日 vol.241

エ二アグラム《自分探しの旅》
~~自己成長とコミュニケーションのための人間学~~

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習慣にとらわれない、そのときの発想で十分たのしく動く。午前3時
に目が覚めても「アロマを焚いて」出勤まで、始業までと時間をデザイ
ンしていく。外は大雨。やがて小雨、また大雨とつづく。その中を、
こんなにおもしろく出社できるだろうか。

転居、借家探し、子どもの独立、また同居、つぎはマンション購入と
短期間にやってのけた。どんな機会も楽しく、切り替えては前へ進む人
たちの発想力。その早い活かし方に思わず乾杯したくなる。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7「九州の雨」   ●
● タイプ7「7回の引っ越し」●
○編集後記                 ○
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「九州の雨」

★7月1日(水)★

午前3時に目が覚めた。いつもなら、またすぐ寝入ってしまうところだけ
ど、なぜか今日はパッチリと冴えている。困ったなぁ。まだ週の半ばなのに、
睡眠時間4時間じゃ体力もたないかも・・・なんて思いながら、そのまま横
になっていたけれど、再び睡魔は来てくれない。

4時、新聞配達の気配を感じ、起き上がることにした。クラッシックをか
け、アロマを焚いてみる。朝からゆっくりと過ごすのもいいな。天気予報で
は、今日は大雨らしい。

まだまだ時間はたっぷりあるけれど、身支度に取り掛かることにした。

だって、普段通りに家を出て、駅から職場に歩く時間に土砂降りが重なっ
たら嫌だもん。今日は、例え濡れたとしても乾きやすいスカートやビニール
のバッグにしよう。もちろん、足元はレインブーツで。

6時、いつもより1時間早いが出発することに。バス、電車に乗り換えて
の通勤。バスを降り、駅に着いた途端にドーッと降り出す。以前は強い雨を
表す擬音語は“ザーザー”とか“ザーッ”だったけど、最近の九州地方の雨
の降り方は、擬音語も変化させないといけない気がする。

電車に乗っている間に、少しだけ小降りになった。改札を出て、急ぎ足で
歩く。レインコートも念のため持ってきたけれど、できれば朝の通勤で濡ら
したくない。

それでも5分も歩かないうちに、また雨足が強まってきた。いかんいかん、
これじゃ濡れてしまう・・・と、コンビニに入る。ついでに公共料金の払込
みをし、雑誌コーナーで立ち読み。朝から私はいったい何やってんだ?って
気もするけれど、濡れないためには仕方ない。興味ある雑誌を見つけ、購入
しているうちに、また雨は小降りに。

急いで、職場へ向かう。職場の隣のコーヒー店で1時間以上もゆっくり出
来るかも・・・手帳を整理したり、ゆったり気分で朝のコーヒーを楽しもう。

しかし、あと300mってところで、また雨が強くなってきた。今度のはひど
い。まさしく“ゲリラ豪雨”って言葉を連想させる。広い軒がある場所で、
再度雨宿り。この近くに住んでいるサラリーマン達も、この軒下に駆け込み、
雨宿りしている。この人達は、これから電車に乗って、更に会社まで行かな
きゃいけないんだなぁ。

私は、あと3分位歩けば職場に着くことを考えると、かなり気が楽だ。携
帯プレーヤーで音楽を聴きながら、さっきの雑誌をパラパラとめくる。サラ
リーマン達は、降りやまない雨に業を煮やし、強い雨の中を駅に向かって駆
けだした。電車の時間が気になるんだろう。

雨宿りすること約20分。ようやく、少しだけ雨足が弱まった。今のうち!
と歩き始める。

職場の隣のコーヒー店に入る。24時間年中無休のはずなのに、何故か店
の中は暗い。奥から店員が「すいません、今日と明日は改装のためテイクア
ウトだけなんですよ。」・・・絶句する私。

「でも、この大雨の中来てくださったので、コーヒー、サービスしましょ
う」と、アイスコーヒーを持たせてくれた。それでは心苦しいので、レジ近
くにあったマフィンを買う。「ありがと。また来るわね」と微笑み、店を出
る。

駅から普段ならば10分で着くところ、今日は40分もかかったなぁ・・・。

職場には鍵当番の後輩だけが来ていた。「笑みだるまさん、早いっすね」
と声をかけられ、ふふふと笑って返した。

早起きは三文の得になったかしら。
(笑みだるま)

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「7回の引っ越し」

★7月1日(水)★

このマンションに引っ越してきてから半年余が過ぎた。ようやく生活も軌
道に乗りやれやれだ。

昨年3月仙台から東京に引っ越してきてから一年と3カ月、この一年と3
カ月に実に7回も引っ越しにかかわった。まず家族全員で仙台から多摩市の
賃貸住宅へ、一週間後には娘が看護師の国家試験の合格を機に寮に入る。

膨大な書籍、資料でうめつくされていた夫の研究室の引っ越し、さらにこ
ちらの大学での研究室の移動、そして念願の一人暮らしのため息子がでてい
く。

ここまでで5回の引っ越し。これでいったん落ち着いたかのようにみえた
のだが、私の「もっと、もっと」の虫がうずきだした。もちろん借りていた
賃貸の家はそれなりに便利で暮らしやすかったが、いかんせん、古いので使
い勝手が悪い。

仙台から何回か来て探しただけの家なのでもっといい家があるのでは・・・。
それに東京は家賃が高いしこのまま払い続けるのはもったいない。なにより
万が一の時には私には家賃を払えない、と私は自分の家でないことが不安で
たまらなくなってきた。

夫は「このままでいいではないか。仙台に家はあるのだから」という思い
が強かったと思う。しかし仙台の家にはもう帰らないだろうし、子どもたち
がずっと住むであろう東京に自分の家がほしい!という思いがだんだん強く
なってくる。

私は熱心に折り込みチラシやネットでより良い家を探し始めた。義母との
同居の話もでてきて「どんな間どりならやっていけるか」等、もう私は必死
になって探しまくる。本当は時間と体力が許せば一駅づつ降りて自分の目で
全部確かめたかったくらいだ。

今落ち着いて振り返るとなんだかおかしいぐらい無我夢中になっていたよ
うだ。当時は実家の両親の介護問題もあったし精神的にもきつく、冷静さを
欠いていたように思う。

しかしこれまで何度も不動産の売り買いをしてきた我が家なので家探しは
趣味のようなもの、苦しさと楽しさ半分、暇があるたびに実際に見に行き始
めた。

そして息子に言わせると「なんて短絡的で軽率なんだ」という決断により
今のマンションを購入する。息子がこんな風に思うのも無理がない。単に通
りすがりにふらっと寄っただけの販売センターで決めたのだから。

私はあれこれ言うのは得意だけれど臆病者なので大きな決断はできない。
あらゆる情報を夫に提示し、最終決断は夫がする。私は怖くてとてもできな
い。

何度も「私が騒いでいるからだけじゃないよね」と夫に聞くと「君の不安
材料を消すため」と言われ少し不便ではあるが今の緑豊かな部屋を購入した。

その6回目の引っ越しが昨年末、よし、家が落ち着いた、次は息子の就職、
これも何とか道筋ができた。一人暮らしはたった10カ月ほどだったが、生
活全般と経済的な理由により息子が再び戻ってきた。

以上全部で7回の引っ越し、今は満足して暮らしている。

しかし、いろいろな疲れが取れ元気になってきたら、「さて終の住処はど
こにしようかな、でもしばらくは引っ越しはもういいよね」と夫に言ったら
「え、まだ引っ越すつもりなの?勘弁してくれよ」と言われた。

(ひさきょん)

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○ 編集後記 ○

日経ビジネス アソシエ(7/21号)に「勉強会に行こう!」との特集記事
が載っていました。

たくさんの勉強会があることやたくさんの人が参加していることに驚きま
した。

私も、数年前に、エニアグラムを学ぶ会に参加しました。最初は軽い気持
ちだったのですが、学ぶほどにエニアグラムの面白さにひかれました。

性格タイプの違いを知るほどに、人との価値観の違いを以前よりも認めら
れるようにもなったと思います。

追伸:「ミニまぐ」もスタートしました。こちらは、タイプの特徴をクイ
ズ形式で学べます。

携帯用登録・解除URL です。 http://m.mag2.jp/M0091131

★エニアグラム日記の次号は、タイプ8。8月23日配信予定です★

(本永)
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