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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年6月19日 日常編 vol.32

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ9「退職の申し出」   ●
●           「ホタルが飛ぶ季節」 ●
○編集後記○
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タイプ9の人は、落ち着いてゆったりとした安定感があります。内面での
静けさを保っていたいので、葛藤や不快な状況は好きでなく、その状況に遭
うと、それを解消しようとしたり、避けようとしたりします。

平和を愛し、人と争うのが嫌いなため、周囲を穏やかにします。他の人に
対する価値判断をしないので、その人たちの間で一緒にいることができます。
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★6月8日(月)★
出勤前にJR田町駅近くの喫茶店に立ち寄る。

ホットミルクを飲みながら、会社の自分のメールアドレス宛に携帯から今
日の課題をメールする。昨日の帰りの電車の中から送ったメールを見直して
修正するだけであるが、これだけで出社直後からスムーズに仕事が始められ
る。安心感を覚える。

7時50分会社到着。メールをチェックし、携帯から送ったメールをコピー
しスケジュールソフトのメモ欄に貼り付ける。

出社してきたBさんが突然会社を辞めることにしたと言い出した。それを
匂わす言葉は何回か聞いている。いつかはそうなるのではと懸念してはいた
もののとてもショックだった。この半年彼は孤立していた。そんな中で、こ
の数ヶ月間いろいろと悩んだ末の結論であることは明らかだ。それを思うと
引き止めることはできなかった。でも残念だ。

欠点は有るかもしれないが、私にとっては一番の心の通い合う先輩である。
社内ではいろいろ言われているが、よく気がつき、フットワークが軽い、気
さくに声を掛けてくれたり、手を貸してくれる人である。彼の存在で、私自
身何度も救われた様な気がする。

「今日専務に話をする。」ポツリと彼は言った。私は頷くしかなかった。

★6月7日(火)★
今日は仕事を6時半で切り上げスポーツクラブに行く。週3回6週間の生
活習慣病予防のプログラムに今週から申し込んで、今日が初日である。

私は余程目標を明確にして、環境の中に自分を放り込んで縛らないと流さ
れてしまいがちである。昨年の10月から2月末迄5ヶ月間取り組んで11
キロの減量に成功したものの、一旦仕事に流されると、この3ヶ月間全く余
裕を持つことが出来ず、一度も通わず仕舞いとなってしまった。最近やっと
自分の中で考えを転換し、また始めることにした。当面の目標は、8月末迄
に5キロ減量して60キロを切ることである。

とはいえ、中断の誘惑は強い。今日も部下の仕事が終わらずキャンセルを
入れようか迷ってしまった。葛藤しながら何とか割り切ってタクシーに飛び
乗った。

スタッフの人たちが次々に声を掛けてくれるのが嬉しい。最初の20分は
マシンジムをやる。3ヶ月間のブランクで結構大きい。全く感覚を忘れてい
る。負荷が適当なのかわからない。地に足がついてない感じで不安である。
最初こそ戸惑っていたが、まあそのうち戻るだろうと思ってあきらめる。

後半は30分のバイク。物足りなくて負荷をどんどん上げていく。こんな
に汗をかくのは本当に久しぶりだ。とても気持ちがいい。割り切って来て良
かったと思う。

満たされた気分で家路についた。
(のんきや)

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★6月4日(土)★
今日は母方の祖母の17回忌。就職して数年後に祖母が他界、あれから17年
がたったのかと改めて思う。骨折をして入院、自宅に戻れてもまだ十分動け
なかった祖母を私が皆のいるところに抱えていき、うれしそうにしていたこ
とも思い出した。

実家を離れての学生生活の中では、実家に帰る途中で祖母のところに遊び
に寄ることが楽しみだった。自分が好きなのと祖母も好きな和菓子を買って、
祖母がだしてくれるインスタントのコーヒーを一緒に飲みながら、ぽつりぽ
つりと話しをする。時には眠くなった祖母がこっくりこっくりしだして、私
は一人テレビを見ていたりすることもあったが、祖母と過ごす時間はそれだ
けでよかった。

今回の法事では久しぶりに会う親族も多く、従兄弟の子供たちは皆大人び
て、学生から社会人になった子もいてビールを飲んだりしている。その子に
ビールをついでいる自分、自分はそれほど変っていないつもりでも自分も年
をとり、時は流れていることに気づかされる。

いつもにぎやかな伯父さん達はにぎやかさは変らないけれど、髪の毛は白
髪になっていたりして、自分にとって一番思い出深かったりする時代の面影
や風景が薄らいでしまったようで、少しの寂しさを感じた。

★6月7日(火)★
職場の自転車置き場の横を小さい川が流れている。仕事を終えて自転車置
き場に向かうとき、まだ日が暮れていないといつもここをのぞき見ることが
お決まり。たぶん琵琶湖から遡上してきた小鮎だろうか魚が飛び跳ねること
があって、それが春を感じさせてくれたりする。

勤務が終っていつもの自転車置き場に向かった。今日は残っていた仕事を
片づけていて少し遅くなったので外は暗く、いつもの川面は薄明かりのなか
に見えている。小さな光がゆらゆらと浮んだ。ホタル、今年もホタルが飛ぶ
季節になった。

数年前にこの時期にここでホタルが飛ぶことがわかったとき、驚きと感激
と懐かしさが入り交じった。驚きは街中のきれいとはいえない小さな川にホ
タルが育つこと、感激と懐かしさは小さい頃育った田舎の家で、夜に父親や
弟とホタルを捕りに行ったことが蘇ったから。もう何年も眼にしたことがな
かったホタルにまた出会えたから。捕ってきたホタルは、ナイロン袋に夜露
のついた草を入れ、その中に入れて自宅の冷蔵庫に保管していた。なぜそう
いうふうにするのかは今だわからないが、寿命の短いホタルがそうして数日
生きていたように記憶している。

ときどき、何かをきっかけに子供の頃の記憶や田舎で暮らしていたときの
ことが蘇る。そのきっけになる多くは、自然の何気ない景色や季節にまつわ
る動物や植物であったりする。故郷の山河の恵みや家族の想い出が支えや慰
めとなってくれている。そのことの有難さがやっと最近少しわかるようになっ
てきた。
(ゆったりといこう)

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○編集後記○
いつもメルマガを読んでいただきありがとうございます。それぞれのタイ
プの違いを感じていただければとてもうれしいです。

日本エニアグラム学会では、いくつかのコースを開催していますが、コー
スに参加して、タイプの違いを実感をもって知ることができた、とても面白
かったといった声をたくさんいただいています。

はじめての方に参加いただける、「プライマリー・コース(集中)」を7月
16日(土)〜18日(月・祝)に開催します。ぜひ、参加いただきタイプの違
いを実感してみてくださいませ。(お申し込みの詳細は、WEBまたは、事務局
TEL/FAX 03−5777−1130 月〜金の13:00〜18:00まで)

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ています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

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(本永)
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