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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会　　 2005年6月5日 日常編 vol.30

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記　タイプ７　　　　「仙台　青葉祭り」 ●
●　　　 　　　　　　 　 「デザート」　　　 ●
○編集後記○
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このタイプの人は、人生を楽しく、明るく過ごしたいという人です。熱中
した陶酔感を大切にします。色々のことをやり、人生には多様性があって欲
しいと望んでいます。

聡明で、明るく、ざっくばらんで、くつろいだ感じを好み、未来について
計画したり、夢を追うのが大好きです。反面で、苦しみや辛さを出来る限り
回避しようとします。深刻な場面、嫌なことも何となく楽しいものにしてし
まいます。何時も明るく陽気に振舞います。

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★５月１６日（月）★
今日の河北新報朝刊の一面に、きのうの青葉祭りの写真が大きく出ている。
青葉繁れる仙台の定禅寺通に勇壮な山車、そしてそれを囲む雀（踊り手）達
昨日は仙台の三大祭の一つ、「青葉祭り」だった。

夫と買い物を兼ね見物に行く。

ぴーひゃら、ぴ−ひゃら、どん、どん。この音を聞くだけで私は、わくわ
くしてしまう。すごい人出、みんなの頭の向こうを背伸びして、見たい、見
たい。しかし夫はどこ吹く風、そんなことはおかまいなし、ひたすらデパー
トめがけまっしぐら。「ちょっと、みようよぉ」、袖をひっぱると、「そう
か、つい３番は目的地だけを目指すんだよな」とエニア的解説をする。

私は途中も楽しみたい。旅行に行く時は特に、途中が大切である。高速に
乗って、目的地、というのはなんだか損をしている気がする。だからデパー
トに行く途中でもどこの山車だろう、とつい気になってしまう。

偶然にも、夫の教え子が就職した「仙台水産」の山車だった。マサゾーく
んが一生懸命すずめ踊りを踊っている。「せんだい、すいさん！さかながう
まい！」なかなかイキがよさそうである。10年前なら「マサゾー君、頑張っ
て！」と叫んでいるところだが、さすがに華麗に加齢を重ねた今は、声をだ
すことははばかられた。

★５月２１日（土）★
我輩は犬である。名前は「ちょこら」。今日も素晴らしい天気、きっとお
母さんは「さっ、ちょこらいくよ！」と散歩に連れて行ってくれるだろう。

案の定、予想通りのセリフで公園に行く。雑木林もあって、僕好み、お母
さんは「ほら、見て、ちょこら、お空が青いねえ。緑が太陽さんにきらきら
してるよ」。お母さんは青空と、泉が岳を眺め、ご満悦である。

なんだかお母さん、今日は元気ないなあ、と思っても少し歩き出すと「い
い気持ち」なんて言い始めるから気持ちの切り替えが早いのかもしれない。

一見いつもニコニコしていて、何にも悩みなんてなさそうにしてるけど、
そうでもないらしい。時々、「ちょこら、また言い過ぎちゃった」って僕に
ほっぺたくっつけて落ち込んでる。

タイプ３のお父さんは、歩くことが目的、僕の興味と関心は関係なし、ど
んどん歩く。タイプ５のお兄ちゃんは、僕の行動に厳しいから、決してお兄
ちゃんの前を歩くことはしない。タイプ２のお姉ちゃんは、「散歩！」って
言ってから日焼け止め塗ったり、出かけるまでに時間がかかる。

お母さんは、適当に甘く、適当に厳しい。そのテキトーさに時々混乱させ
られるけど僕との散歩を純粋に楽しんでる。その日の状況に一番ふさわしい
コースを選んで、芽が出たといって喜び、ほおの木に感激し、てんとう虫を
発見し、僕の好きなレディーちゃんのところに連れていってくれる。それは
雨でも雪でも変わらないからきっとお外が好きなんだろう。
(ひさきょん)

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★５月２２日（日）★
特別ワークの「コラージュ」に参加した。模造紙の中央に子供達の写真を
貼ると他には何もいらないような気がした。父母達がいて私達がいてこの子
供達がいる。人生に行き詰まった時に、どれほどの人達の愛に助けられてき
ただろう。

子供達を私が守らなければならないという気持ちを起こさせてもらい、子
供達から守られてきた私もいた。

これで全て表現できたと思っていたのに、雑誌をパラパラとめくっている
と「もっと・もっと」貼りたくなり、色々の文字を切り抜いた。元気という
文字は二つも切り抜いてしまい、疲れているのだなぁと感じた。

欲しいと思ったものは手に入りありがたいと思うとともに、何故か申し訳
ないような気持ちも湧き、人のために何かを返したいと思い続けてきた。そ
れなのにここのところエネルギーが湧かない。

元気が出ないのはユートピア幻想が壊れている苛立ちかなぁ、それとも自
分の今まで手にしてきたものを手放す怖れかなぁ…自分の作品をみてこんな
ことを考えた。それでも皆からの温かい感想や優しいメッセージをもらいワー
クが終わる頃には楽しかったぁ！とホカホカした。

家に帰り、作品をしばらく眺めて見ると「ごちゃごちゃ言うたらあかんで、
人生は一回きりの一発勝負や！」「夢は必ずかなう！」「楽しまなもったい
ないで！」「良かった、ありがとう！」切り抜いた文字の中から沢山のメッ
セージが私に語りかける。

忙しい時こそ自分を振り返る時間を持つためにもワークに出るのも悪くな
いなぁ、ウフフと思った。

★５月２３日（月）★
麻布の中国飯店でボランティアのメンバーと会食をした。３０年以上も前
からの付き合いだから、お互いに知り尽くしている。昔の青年・少女も、、
あちこちに故障が出る年齢となり会話の内容も変わってきたが、泣いたり笑っ
たり苦労して一つのことを作り上げた体験を共有するので会話は弾む。

毒舌家として知られているボスの言葉に皆が苦笑しながら、いつものよう
に一番年下の私が言い返すのを皆が楽しんでくれているのが分かり私も嬉し
くなる。

フルコースを食べた後なのに、欲張りな私が杏仁豆腐とマンゴープリンの
選択で迷っていると、ボスが「両方食べていいよ」と言ってくれ女性陣は二
つのデザート付きになりラッキーだった。

食後、店の好意で中国琵琶と二胡の奏者が部屋に演奏にきてくれた。大好
きな弦楽器の音色に癒され、ニコニコ顔になったならば「お前だけは昔とちっ
とも変わらず元気だな」と言われた。「そうでもないわよ」と答えたが、確
かに楽しくなっていた。人に元気を戴く私もいるし視点が変われば落ち込み
とは無縁だ。

安心できる友人と一緒の時を過ごすと、心が満たされ穏やかな気持ちになっ
てもいく。良い人達に巡り会えるという幸運に活かされてきた私がいた。
あっ！！あの人の顔が浮かんだ…ありがとう！。
（ナルシス）

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○編集後記○
執筆者が２名になって、面白くなったとの声をいただきました。ありがと
うございます。自分と似ているなぁとか、ぜんぜん違うなぁであるとか、そ
れぞれに楽しんで読んでいただけば、大変うれしいです。

読んだ感想はいかがだったでしょうか？みなさんからの感想などお待ちし
ています。npo_jea@yahoo.co.jp　まで。

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（本永）
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