∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2008年10月12日 vol.214

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

友達と毎年9月に旅にでるプランをたてます。今年はゼッケンをつけ2日間の
ウォーキングイベントに参加しました。関門海峡の人道トンネルを歩きました。

まだ仕事に不慣れなところがある娘を見て、母親はフライト・アテンダント
をしていたころを思い出します。つらいとき、逃げるのもひとつの生き方ですが
気が楽になる「変化」を見つけると、元気がでます。

──────────────────────────────────
■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7「ウォーキングイベント」 ●
●         タイプ7「楽しさもあったフライト・アテンダント」●
○編集後記                ○
──────────────────────────────────

「ウォーキングイベント」

★9月27日(土)★
待ちに待ったこの日。目覚ましが鳴る前に目覚めた。昨夜は、遠足前夜の
子どものように、ウキウキして夜更かししてしまったというのに。

毎年9月には友人Yちゃんと旅行しているのだけど、今年は旅行ではなく、
2日間のウォーキングイベントに参加することにしていたのだ。40・20・10・
5kmのコースから、自分の体力に見合ったコースを選んで参加する。もちろん、
私たちは2日間とも40km歩くつもり!

早朝の新幹線で北九州市へ。小倉城近くの出発会場で受付を済ませ、ゼッ
ケンを渡される。名前やひとことコメント等を書いて、リュックに安全ピン
で留める。Yちゃんは「楽しく完歩」とコメントを書いている。私は何と書
こう・・・。私のゼッケンを見た人がフフッと笑ってくれるようなコメント
がいいなぁ。少し考えて「月曜日は・・・筋肉痛!?」と書いた。

さぁ、いよいよスタート!小倉の街を抜け、海沿いの道路を歩く。秋のカ
ラッとしたお天気。海からの風が頬をなでる。空も海も真っ青。景色を楽し
み、時々おしゃべりしながらも、前を向いて姿勢を正して、ペースを乱さな
いように歩く。

関門海峡の下を通る「人道トンネル」を抜けて下関市へ。チェックポイン
トでスタンプをもらい、関門橋の下を船が行きかう様を眺めながら主催者か
ら配給されたバナナを頬張る。バナナってこんなに美味しかったっけ?と感
じる。スタミナ補給して再出発!

人道トンネルを戻り、今度は北九州の山側のコース。急な坂道を登らなけ
ればならない。急にペースダウン。60代・70代とおぼしき参加者に次々と追
い越されていく。「頑張れ」と声をかけられても、返せないくらいに息があ
がっている。くやしいけど、これが私の現実ね。

徐々に脚への負担を感じ、ペースダウンしつつも、8時間30分をかけて40km
完歩。ゴールではたくさんのスタッフから「おかえり!」「頑張ったね」と
拍手で迎えられ、思わず涙が滲みそうになる。なんとも言えない爽快感。

予約していた宿にチェックインし、真っ先にお風呂に入る。脚を丹念にマッ
サージ。大きな湯船に身体を沈める心地よさ。

そして食事は近くの居酒屋へ。普段は頼まないような肉料理に惹かれる。
これが美味しいこと!Yちゃんと1日を振り返りながら、お互いをたたえあ
う。「こんなにお風呂が気持ちよくって、食事が美味しく感じられるなんて、
ホントに贅沢だよね。」と。Yちゃんの表情は達成感で輝いている。きっと
私もそうなんだろうな。

今夜はゆっくり休養して、また明日も頑張って歩こう!

(笑みだるま)

——————————————————————–

「楽しさもあったフライト・アテンダント」

★9月30日(火)★
今年の春から看護師として働き始めた娘が昨晩帰ってきた。飼っている犬
の調子が悪く、歩けない状態なのを心配して急遽夜中に帰ってきたのだが、
昼近くまで寝ている娘の顔を見ていると肌の調子も悪く、気のせいか苦しそ
うな顔で寝ている。

もちろん犬を心配してのこともあるが、このところ仕事がうまくいかず心
身ともに落ち込んでいるのでそのこともあって家に帰ってきたのかもしれな
い。

「なんだか吹き出物ができちゃったね」
「うん、もうぼろぼろ。自分の顔じゃないみたい」
そういうだけでもう娘は涙目になってしまう。
こちらも思わず娘を抱きしめ、「きついんだね」と二人で泣きっ面だ。

「みんなよくしてくれるのにできなくて迷惑をかけてしまう」
「同時にいくつものことができない」

話を聞いてみると、彼女自身気づいてはいるのだが、少し完璧主義なとこ
ろが苦しめているようだ。「新人だから出来なくて当たり前」「お母さんも
失敗だらけだった」と慰めるがどうも自分が悪いという結論に持っていきた
いらしい。

いつも目をはらし辛そうにしている娘をみていると「仕事はそういうもの」
「3年は踏ん張りなさい」と言い続けるのが苦痛になる。事実大変忙しく難
しい患者が多いところに配置されている。あまり器用ではない娘には身の丈
以上のところなのかもしれない。

「心身ともに壊れる前に自分を生かせる道を考えるのも一つの生き方だと思
うけど」と言ってみるが、今の職場で「できる人」になりたい娘には届かな
い。

ならば「腹をくくり踏ん張るしかないではないか、泣き言を言うな」と言
いたいところだが、今の状態ではそうも言えない。

「どうせできない」と自分を痛めつけているのなら資格を生かし資質も生か
した違う選択肢もあるのではないか、と私は考えてしまう。

しかし娘の人生、彼女自身で解決するしかない。親は羽を休ませるのみ。

★10月1日(水)★
娘から電話が来る。娘の精神状態を心配した師長さんが時間をとってくれ
プライベートに相談にのってもらったという。師長さんも娘が辞めたがって
いるわけではないことがわかり、安心されたらしい。夜勤が大変なら日勤だ
けにしようかなど、いろいろな条件を提示された、とその心遣いに娘も喜ん
でいた。

娘ももう一度初心にもどり今の職場で頑張りたいと申し出た。

そう報告を受け、私も一安心。

そういえば客室乗務員になりたての頃、やはり大変だった、と思い出した。
毎回行き先が違うフライトではサービス内容も異なるし、自分が行ったこと
もない国について聞かれてもわからないしいつも自己嫌悪、でも不思議と、
次のフライトには引きずらなかった。

「仕方ないよ。私は田舎者だし経験もないもの」とある意味開き直っていた
ように思う。嫌味に注意されると「よし!負けるものか」と思っていたし、
毎回違うメンバーと違う行き先で違うお客様だから前の失敗を誰も知らない
し、と気が楽だった。

「一期一会」と訓練所で叩き込まれたが私には合っていたようだ。毎回新し
い出来事がおき、それをてきぱきとこなしていき、きちっと収まるととても
気分が良い。それに乗務員ともお客様ともその場限りなので表向きの社交性
で十分だった。

それでも早く辞めたい、と思っていたことも事実だし、よく体調を崩し点
滴を受けていたからやはり大変な仕事だったのだろう。時差がない国内線な
らもう一度やってみたい気もするがやはりせっかくなら海外のほうがいいか
・・・。とあれだけ時差に悩まされたのにまた欲を出す。

どちらでも今ならよりよいサービスができそうだ。あの時はそれでいい気
になっていたけれど、ずいぶん迷惑をかけていたに違いない。

(ひさきょん)

──────────────────────────────────
○ 編集後記 ○

歯の治療をしています。お医者さんが、あまりにも一生懸命説明してくれ
るので、元気よく「はい」と返事したのですが、まだお医者さんの手が口の
中にありました。

「痛っ」と聞こえました。何もないと思うのですが、次回行くのがちょっ
と怖いです。

★エニアグラム日記の次号は、タイプ8。11月16日配信予定です★

(本永)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

このメールマガジンは『まぐまぐ!』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
マガジンID:0000116983
メールマガジン名:エニアグラム《自分探しの旅》
発行者:日本エニアグラム学会

e-mail:info@enneagram.ne.jp
URL:http://www.enneagram.ne.jp/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000116983.htm

【本メール・マガジンの無断転載、複写は禁止します】

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞