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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年5月15日 日常編 vol.27

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ4    「お茶摘み」       ●
●             「助けてくれた人たち」   ●
○編集後記○
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タイプ4は「個性的な人」というニックネームで呼ばれます。ほんとうは
他者からの愛情を激しく求めているのに、一方で拒否されているとも感じや
すい。またユニークで創造的ないちめんをもち、人には愛を注いで生きてい
きたいのです。人の個性や雰囲気の素晴らしさにはすぐ気づきます。

苦しみは内心の落胆から熟考へ導いてくれるととらえ、ときに自分を高貴
な人と思い込む単純さと滑稽さも、特徴としてもちあわせています。

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★5月1日(日)★
最近ウォーキングにはまっている。朝40〜50分、6000歩ほど歩く。1週間の
トータルが出る万歩計を手に入れてからは、平日1万5000歩、休日3万歩を目
標に歩いている。勤務先の大学まで、もよりの駅から歩いて30分ほどかかる
が、時間が無くてバスに乗ったときなどは「損した」という感じさえする。

今日も歩いた後、午前の東名高速バスで静岡県へ。連休はお茶摘みを兼ね
て、妻の実家で過ごすことが定番になっている。妻の両親が車でバス停まで
迎えに来てくれた。広大な富士霊園と富士スピードウェイまでドライブする。
高原にはわらび狩りの人がちらほら。新しくできた「道の駅おやま」で一服、
両親にソフトクリームをサービスする。

家に着くと、さっそく妻は畑仕事を手伝いに行った。長らく農協に勤めて
いた義父と義母、地元の市役所に勤務している妻の長弟が、大部分は自家消
費用に米・野菜・お茶などを作っている。娘・息子たちの家族まで食べる分
は十分にあるし減農薬なのでありがたいことだ。義母は妻に「あんたが帰っ
てくると気が抜けるよ」と言っていた。やはり嬉しいのだろう。

私にとっても居心地のいい場所。仕事用に持ってきたコンピューターのス
イッチを入れただけで、昼間から飲んだビールが効いてぐっすり眠る。その
ため万歩計は13,390歩と伸びず。夜、雨。

★5月2日(月)★
学生が録画してくれた「市場対国家 世界経済の興亡」を見る。熱心なTA
(ティーチング・アシスタント)・Kくんの顔が思い浮かぶ。折角録画して
もらってもまとまった時間が取れず、いつもすまないなと思っていたが、今
日は4回シリーズをまとめて見ることができた。

第1次世界大戦から現代のグローバル経済にいたるまで、市場経済と国家
による介入のせめぎ合いを描いたアメリカのドキュメンタリーだ。「革命の
時代」を生きていることをつくづく実感する。夜、NHK衛星放送で、気に
入っている「ER(緊急救命室)X」を見る。

★5月3日(火)★
小学校6年生になった姪の家庭教師を終日する。進学塾として有名なY教
室のテキストは、原価・損益計算や食塩水の問題などかなり難解。「ここま
でやる必要があるのかな」と思いつつ、素直な姪っ子に知恵(つまり小ズル
イやり方)をつける。終わると、今度は3年生の双子の甥っ子たちが、膝に
乗ったりお馬をしてもらったりベタベタしにやってくる。夕刻、川崎より次
弟一家が到着。

★5月4日(水)★
お茶摘み。妻の両親、私たち夫婦、妻の長弟一家、次弟一家(乳幼児の2
人は留守番)、独身の末弟(今朝藤沢から到着)、お手伝いの方3人を入れ
た総勢15人で朝7時過ぎから開始する。笊を持って、深い緑の硬くなった茶
葉を避けながら鮮やかな緑の柔らかな部分を手で摘み取っていく。

大規模な茶畑では機械で摘むそうだが、そうすると硬い葉も一緒になって
お茶が渋くなるという。今年は茶葉の生育もよく摘みやすい。毎年実感する
が、お手伝いのおばさんたち(茶摘みのプロ)のスピードと摘んだ後の葉の
きれいな揃いようは芸術的だ。都会組の私たちが摘んだ後は、へたくそなバ
リカンで刈った頭のようだ。田んぼを渡ってくる涼風であまり汗をかかずに
済んだ。

合間に姪っ子と甥っ子を連れ、隣の林の中で野生のキジを探して追いかけ
まわす(キジも迷惑なことだったろう)。「宮崎駿の世界ね」と妻。富士山
を眺め、みんなでわいわい談笑しながらお茶を摘んでいると、血はつながっ
ていないが自分もこのファミリーの一員なのだな、と実感する。一人っ子の
私には最初戸惑いもあったが、結婚17年になる今ではすっかり実の長男面し
ている。

3時には終了。169.5キロも取ることができた。一番少なかった年は70キ
ロくらいだったから、今年は大豊作だ。摘んだ茶葉は製茶工場に運び、明日
の昼過ぎには新茶になって戻ってくる。

夜は73歳の義父から生後4ヶ月の甥まで一族郎党14人揃っての大宴会。義
母は「これが大家族」と胸を張る。義父はこの日のための銘酒「久保田・万
寿」をふるまう。明日は帰京。
(ちゃんぽん)

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★5月2日(月)★
連休に入りやっと二人の休みが合ったので富士山麓へやって来た。ミツバ
ツツジ、雪やなぎ、水仙が満開で待っていた。この小屋は二十年前に求めた
が、ここ十年は、毎年どこかが壊れている。また、故障がないといいねと家
人と話しながら半年ぶりに鍵をあける。

掃除をして四時近くなり冷えてきたのでストーブをつけようとしても、点
火しない。灯油は昨秋入れ、以来来ていないが、どうなったのだろう。外へ
出て家人がメーターをのぞき「空っぽだよ」という。地元の給油所へ注文す
ると、日暮れ前に道幅すれすれにタンクローリーが重そうな図体を引きずっ
て入ってきた。

「漏れてるなあ、ほら壁がぬれてる。おっ、栓が開いている。だれか通っ
て栓が動いて空いたかな」玄関までの板が腐って工事を頼んでいた。「その
ときだ、山までいたずらに来る人間はいないからなあ」顔見知りの人は給油
を終え壁にぴったり取り付けてある灯油タンクの栓を締め、オイルコックの
栓ももう一度締める。「これでもやっとくか」と、先端を赤いビニールテー
プで巻きつけてくれた。この親切で大丈夫かなあ。

それにしても、空き家では何が起こってもわからない。灯油が空になって
も連絡はない。いつから流れていたのか。庭で乾いた野うさぎの糞を見つけ
る。鹿の糞とは量が違うから見分けがつく。

★5月3日(火)★
朝もストーブをつける。外へ出てドレンバルブ(タンク)を点検すると、ま
だ漏れている。給油所のしっかり者のオネエさん電話口で「部品が壊れてい
るかもしれない。F社へ連絡してみなさい。うまくいかなかったら、業者を
送るから連絡してね。山は寒いから気をつけてください」。いつも困ったと
きは、この人に電話をする。タイヤのパンクでもすぐ青年を送ってくれて助
けられた。その代金は千円。ふしぎな人脈をもっている経営者だといっても
いい。

F社の技術者が点検にやってきた。ブルーの制服を着た人は気を遣いなが
ら現状の説明をしている。「取り付けて20年もたてば、どこも錆びてくるわ
ね」と話かけると、ホッとした表情になり「本当はここから取り替えたほう
が」と管を指す。やってくださいと頼む。小指ほどの管を1メートル半ほど
取り替えるのに、かれはこちらに気を遣いすぎる。夕方も来て、部品を取替
えて帰った。

帰り際に「油が流れた土はろうそくの芯と同じですから、水を流しておい
てください」という。油が水で薄まるという意味 ? それで安全かしら。うっ
かりして誰かが火を落としませんようにと、お祈りをして眠る。

★5月4日(水)★
午後サロン音楽会を聴きに管理事務所のホールまで行く。アメリカ在住の
脳外科の医師で、フルート奏者でもある人とヒッシュのレッスンを受けたこ
ともあるという現役歌手の夫人のシューマンなどを聴く。終わってアメリカ
での生活について夫人から聞く。旧知の人たちにあいさつ。

『森の生活』を残したソーローは「自然はすべて私の花嫁」と日記に残し
た。庭の片隅に延齢草が咲いている。昨日は見えなかったのにヒトリシズカ
が小さな顔をのぞかせている。まるで花嫁の衣装のように庭は装いはじめて
いる。山しゃくなげの蕾もたくさんついた。コゴミ、たらの芽は夕食用に採
る。ソーローの伝記も書いたバーナード・マラマッドの小説を読む。「美を
知るものの心には美がある」という言葉にであう。

夕方またタンクローリーが止まる。「どうしたかな」と見にきた。やさし
い人である。ティシュを一箱くれた。

★5月5日(木)★
朝9時すぎに軽トラックがきて、F社の制服を着たはじめて見る男が2人庭
に入ってきた。念のため灯油漏れの様子を見にきたとのこと。手ぶらで「大
丈夫でしょう。あっ」バルブの先に手を触れて声をだす。工具箱を取りに車
へ。「新しいビスだから軽く締めたのか」「ねじの巻き方がゆるい」ともう
ひとりの男。「締め方の具合は、人によって違うんですね」私は発見でもし
たように笑う。

ミスの原因が一人ならわからず、二人によって発見された。背をかがめ、
ベランダ下に頭をつっこみ「もう、ひと締め」と片方が声をかける。JR西日
本の大事故の後だ。「念のため」の巡回は、かなり気合いが入っていた。
みなさまどうもありがとう。
(ふつうじん)

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○編集後記○

みなさんGWは、いかがだったでしょうか?最大10日の連休だったかたも
いらっしゃるでしょうか?私は、3連休どまりでした。

先回のメルマガ配信は、GWにつき休みとさせていただきましたが、何の
予告もなく休んでしまい大変失礼しました。今週からまた、毎週お送りしま
す。ご期待ください。

メルマガへの感想などは、npo_jea@yahoo.co.jp へお願いします。
お待ちしています。

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(本永)
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