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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会　　 2005年5月1日 日常編 vol.26

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

いつも読んでいただきありがとうございます。先回から毎週、二名の日記
をお送りします。どうぞお楽しみください。

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■目次■
●エニアグラム日記　タイプ３　 一時間も・・・ ●
●　　　 　　　　　　 　 お出かけ　　　　　　　　 ●
○編集後記○
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タイプ３の人は人生に成功を求め、目標を達成するために効率よく努力し
ます。人から評価を得るために、つねに最高の自分を出し切ろうとします。
現実的で野心的です。

自分が役立つ人間であり、有能で魅力的といった肯定的な自己イメージに
合わせて行動します。人を鼓舞し、やる気にさせるところがあります。

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★４月２８日（木）★
私の職場は公共機関。先日、そこでこんな出来事があった。
お客様が立て込んだ時間があった。受付担当者のＡさんがあるお客様に「
少しお待ちください」とイスを勧めてお待ちいただいた。そのまま忙しさに
かまけてその事をすっかり忘れてしまった。

約一時間後イスに座っている人に同僚の一人が気づき声をかけると「待っ
ているように言われたので」と答えたらしい。その件を聞き私がそこに行っ
た時はＢさんが慌てて受け付け業務を処理し、Ａさんはその方に言い訳して
いる様子。

それからが大変。私は前を歩いていたので知らなかったが同僚Ｃさんが帰
り道、駅まで一緒に行く仲間にＡさんのことを散々非難した様子。それを黙っ
て聴いていたらしいＢさんがホームでいきなり、Ｃさんに向かって怒り出す。
「Ａさんだって悪気があったわけではない。待っているお客さんにも非があ
る。そんなに待たされたらどうなっているか声をかけてくるのが常識だろう。
それをこちらから声をかけるまでただ待っているほうがおかしい」と。

そして勢いづいて「大体あなた（Ｃさん）はＡさんを非難する資格がある
のか、日頃黙っているが俺だってあなたに言いたいことはいっぱいある」と
Ｃさんの降車駅まで５〜６分電車の中でこちらも散々こき下ろす。電車を降
りる時Ｃさんは「スミマセン」と謝る。

それを最後まで聞いていた私は心の中でこうつぶやいていた。
最初：「Ｃさんは待たされたお客様の気持ちを強く反映してAさんを非難し
たのだろう。その気持ちは良く分るな。待たされる身になったらよく分るよ」

Ｂさんが怒り出した時：「悪いのは一時間も待たせたＡさんであって、そ
れを非難したＣさんではないよ、それに一声掛けない人も悪いというのは責
任転嫁もはなはだしい。聞いてる私はとても不愉快だ」

ＢさんがＣさんの欠点を指摘した時：「話をそらすな、Ｃさんを攻撃する
のとＡさんの過ちを大目に見るのとは次元の違う話だろう。過ちは正して再
発防止を考えるのが大事ではないのか」

欠点を指摘されたＣさんがスミマセンと誤った時：「人の過ちを正すには
その人に向かって言うべきで他人にしゃべることではないな、まして人の陰
口をたたくと、とんでもないことになるな」

その日偶然私はＣさんと同じ駅でおり急行に乗り換えることになった。二
人だけになった時のＣさんの言葉は「あの場面ではスミマセンと言っておけ
ばその場は収まるから」。
それを聞いた時：「なんだ、反省したのではなかったのか。でも自分もＣ
さんと同じ行動をとったかもしれない、そしてＢさんを怨んでいたかもしれ
ない」と思った。

次の日の朝ＢさんとＣさんの二人がどんな会話を交わすのだろうかと気に
なっていたのだが、何のことはない、いつも通りの朝の挨拶。何事もなかっ
たかのよう。しかし自分がＣさんの立場だったらここまでポーカーフェイス
はとれない。Ｂさんのいわれの無い非難によって受けた心の傷はとても大き
く一夜で彼を許すことは無理だから。事実当夜の晩酌は美味しくなかった。
あたかも自分が非難されたようたな気分で。これはおそらく私もＡさんを非
難していたかも知れないからだろう。

本日そのお客様がどのように感じたのか聞く機会があった。彼曰く「あ〜
たいした事ないですよ。公共機関ではよくこんなことありますから」これを
聞いたとき、お客様が怒っていなかったことにホットしたと同時に、お客様
の立場を考えた結果の要らざる口論とその影響でなぜ自分が心を騒がせられ
たのか考えてみた。

おそらく他人からの批判、非難がとても気になるからだろう。それにして
も町の飲み屋ではこの類の話があちこちでされているかもしれないな。
(玉すだれ)

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★４月２１日（木）★
今日は仕事が休み。もう数年続けている市のボランティア活動は昼からだ
から、ゆっくり起きる。

わたしは「だんどりさん」だ。何かする予定があるときは、頭の中で予定
を組み立てて、段取りする。もたもたすることは許されない。その中でも中
心は服装計画。結果は別にたいしたことはないのだけれど、服装を考えない
と出かけられない。

木曜日の「お出かけ」は毎週の決まりなので、装いは考える必要は特にな
いが、雨が降るとラジオが言っているのでインターネットで確認する。自転
車で出かける。傘をさして自転車に乗ることができないので、出かけるとき
から降っていれば歩き。帰りに降っていそうだったら帽子と防水のジャケッ
トを用意しないといけない。雨のための帽子をかばんに入れて、紺のセーター
とジーパンで出かけるのにこれだけの手順が必要。

わたしのこの「お出かけ」前の「儀式」について、他人に説明すると大抵
『何でそんなことをするの』と訊かれる。習慣になっているし、ほかの人も
やっていると思っていたので、どうしてと訊かれると困る。でも時々仲間を
発見することがあるので安心する。

明日も雨かしら。雨か晴れかはわたしには重要。なぜなら雨が降っていれ
ばはいていく靴が限られるから。靴に制限があれば、服も制限がある。朝出
かけるときにあわててアイロンをかけなければならないことになる。

★４月２３日（土）★
冷え性なので世間のみんなよりかなり着込んでいる。今日は午後から暖か
くなって、中に一枚余分に着込んできたから、不愉快に暑い。

暑い、暑いと文句を言いながら仕事をしていると、そのスカーフをはずせ
ばいいのに、と同僚。それはわかっているけど、これをとれば全体のバラン
スが崩れて台無しなのよ。

★４月２５日（月）★
今日は出かけない日。ゆっくり起きて、ゆっくりお風呂に入ってゆっくり
お茶を飲む。出かけないから髪もとかさない。顔も洗ったまま。掃除をした
り、片づけをしたり、アイロンをかけたりしていたら、友達から電話。夕方、
家の近くで食事をすることになる。

あ〜！！　めんどくさい！！準備をしていないから何を着て出て行くか考
えがまとまらない。電車にも乗らないのだから、気張った格好をする必要は
ないのだけれど、普通の服を着るのにも考えがまとまらないのだ。結局時間
切れ、１歩家を出たとたん、いやーな気分。

以前にもスーパーへ油断だらけの格好で出て、知り合いに会った。どうし
たの、いつもと違うね、と言われて自己嫌悪。こんなことがきっと嫌で、出
かける前にあれこれ考えるのだろうと思う。人のわたしを見る目が気になる。
どう思われているのか、どんな風に見えるのか知りたいし、知りたくない。
わたしをどこか別の場所からいつもモニターする装置があればいいのになあ。

★４月２６日（火）★
今日着ると決めていた、白のセーターがあったはずのところにない。どう
したんだろう。確かにしまったはずなのに・・・。あのセーターに合わせて
ブローチも決めていたのに、あれが出てこなかったら、全部やり直しだ。

結局出てこずに違うものになる。引越しの時にもって動く衣類の多さにう
んざりして、かなり捨てた。あれも捨てたんだったかな。１０年前の地震の
時は数週間ジーパンと同じセーター、コートで過ごした。あの時は、自分は
もちろん他人のことも今まで見えていなかったことが見えたような気になっ
た。外から見ていたときには、わからなかったことばかりだった。ちょっと
全体を離れたところから見ることができた、というのかな。

自分に関していえば、少し内側を考えるようになって、外側に時間をとら
れることを反省した。だから地震の前よりは服は買わなくなったし、昨日と
同じ格好というのも平気になった。でも長年の習慣は簡単に終わらない。今
日もベッドでうとうとしながら明日着ていくものを頭の中で用意する。
(星の子)

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○編集後記○

今週は、いかがだったでしょうか。

「このごろメルマガおもしろい。リアルだからでしょうか。生活が見えて、
人が正直にでているからかしら、笑ってしまいます」

と感想をいただきました。ありがとうございます。

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（本永）
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