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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年4月3日 日常編 vol.22

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。

早いもので、タイプ順の日記も2周目となりました。応援のメッセージを
いただいています。紹介させていただきます。「エニアグラム日記を読ませ
ていただいています。同じ事象でも、それを受けとる人によって、これだけ
違うのかと価値観の多様性と、人というもののすばらしさを実感しておりま
す」メッセージありがとうございます。

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■目次■
○「エニアグラム日記 タイプ8」○
○編集後記○
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○「エニアグラム日記 タイプ8」○
執筆者は、タイプ8です。このタイプの人は、自己主張が強い面がありま
す。自分には活火山のような力があるという感じをもっていて、他人には頼
らず、正しいと思ったことをどんどん推し進めて行きます。

力によって周りに影響を与え、人を動かすことを好みます。自分の弱さを
見せたがらず、自然に備わった力で人を引きつけ、場を盛り上げます。本能
的な直感が鋭く、簡潔、明快、率直です。不正は断固として許さず、好き嫌
いがはっきりしています。

物事を決定する力があり、自信が自然に周囲で感じられます。弱い者、自
分を頼ってくる人を助けようとする反面、対立する人、自分に挑んでくる人
を排除しようとします。

★3月22日(火)★
うちの係長は、体が大きい。背も高くて、ムーミンのお父さんが、日に焼
けて真っ黒になったような感じだ。

今日、発注しておいたハサミが、納品された。購入希望者のリストの中に、
係長の名前があったので、なるべく持ち手のリングが大きいハサミを、私が
カタログの中から選んで、注文したものだ。おしゃれな形で、リングが小さ
いものもあったが、そんなハサミでは、係長の指が、入らないかもしれない。

「お、新しいハサミだ。いいねぇ」
係長が、ビニールから出して、ためしにシャカシャカ動かした。
「よかった! 入らないんじゃないかと思って、心配しました(^^)」
「…………」

係長は、だいたい、私が何を言っても、ぼよよんと受けとめてくれる。
「くっそぉ〜」と言いつつも、顔は笑っている。

私が、こんなふうにものを言っているときは、その相手が好きな場合であ
る。相手が「あ〜」とか、「ひ〜」とか言いながら、それでも私の言うこと
を受けとめてくれるとき、うれしくなる。言いたいことを言わせてくれるか
ら好きなのか、それとも大好きだから、ずけずけ言いたくなるのか、どちら
が先かは、よく分からない。

日焼けしたムーミンパパは、こう言ってはなんだが、ゴリラにも似ている。
先月は、バレンタインだった。もしも、私がゴリラの形のチョコレートを、
「うわぁ、そっくり!!(^^)」
と言って渡しても、うちの係長は、多分、とほほと言って受けとってくれた
だろう。(もっとも、ゴリラチョコが売っていなくて、本当に渡すのは、断
念した……残念!)

これだけ失礼なことを平気で言っているのだから、気分を害されたって仕
方がない。それなのに、怒らないでいてくれるのは、係長のふところの深さ
だ。感謝しています、ハイ。

★3月24日(木)★
会社でもめごとがあって、つい怒ってしまった。あとで人から、「あのと
き、怒っていたでしょう?」と言われて、とてもいたたまれない気持ちがし
た。

日頃、あまり怒らないようにしている。
怒ったときの自分は、本当に恐い。その昔、うちの家族は、私をけっして
怒らせないようにしようという、秘密の約束をしていたぐらいだ。

基本的に、自分は他人よりも強いという感覚がどこかにある。本気で怒っ
ている自分と、怒られている相手とでは、どんなに相手が悪かったとしても、
怒られている相手の方がかわいそうだ。だから自分の怒りを直接人にぶつけ
るのは、正直ためらいがある。

怒りを表出するということは、エネルギーの放出でもあり、それ自体は気
持ちがいい。でも、だからこそ、注意を払わなければ、自分は他人に怒りを
ぶつけやすくなってしまう。

自分のことで怒るより、むしろ他人のため(たとえば、だれかをかばった
り、守ったり)という大義名分があるほうが、よほどやりやすい。
私が自分のために怒るときは、ごく親しい人間関係の中でか、あるいは我
慢の限界を、よほど超えたときだ。

そう思っているにもかかわらず、今日、ほんのわずかな一言の中に、自分
の怒気が露わになってしまった。だから、抑えが足りなかったように感じて、
恥ずかしい気持ちがした。いや、それだけではない。怒りによって、人間関
係をこわしてしまうのではないか、それによって、自分が傷つくのではない
かという怖れが、同時に顔を出していた。
(ここほれわんわん)

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○編集後記○
4月になりましたね。新しい年度のはじまりですが、日本エニアグラム学
会でも、今年度のワークショップや認定試験の日程が発表されています。

ぜひ、一度ワークショップにご参加いただき、本だけでは、なかなかわか
らないタイプの違いを実感していただければうれしいです。

今週も楽しく読んでいただいたなら、とてもうれしいです。ありがとうご
ざいました。

メルマガへのコメントなどは、npo_jea@yahoo.co.jp へお願いします。
いただいたコメントの中から選ばさせていただいたものを、この中で、紹
介をさせていただければと思っています。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
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(本永)
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