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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2008年1月13日 vol.185

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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東北と九州から、さわやかなあいさつでスタートです。見知らぬ両者が
似たタッチで日記を描くのは、性格の基本が同じだから。いずれも雪が降り、
犬を連れての散歩だったと報告しています。

家族が顔をそろえて、親の回復を祝う、新しい門出にむけて希望を語る
年明けです。自分の立場と役割のなかで落ち着き、個人としての生き方を
見つめていく決意も。文中から伝わるのは、わくわくしている、それも
大人のうれしい顔です。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7 「願いは、家族の健康」 ●
●         タイプ7 「思いは、東京移転」  ●
○編集後記                  ○
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「願いは、家族の健康」

★1月1日(火)★
タロー(シーズー)のワンッ!ワンッ!という声で目覚めた。まだ外は薄
暗いのに、タローにとっては散歩の時間が待ち遠しくて仕方ないらしい。両
親はまだゆっくりとしている。私だって、せっかく実家に帰っているんだか
ら少しはゆっくりと寝かせて欲しいところだけど、あんまり吠えると近所に
も迷惑だし、母が起き出すじゃないか。

仕方なくジャージに着替えてウインドブレーカーを羽織りながら階段を下
りていくと、既にタローは玄関のタタキに飛び降りて尻尾をブンブン振って
いる。よっぽど散歩の時間が待ち遠しかったのだろう。それとも私が帰省し
てることを知ってて、わざと朝早くから吠えたり飛び降りたりしたのだろう
か?悪知恵だけは働くヤツ。

リードをつけてやり玄関を開けると、待ちきれないように飛び出していく。
「う〜〜っ。寒っ!」うっすら雪が積もっているじゃないか。タローは電柱
や塀際のにおいをクンクン嗅いでいるけど、それに付き合ってちゃこちらの
身体が冷えてしまう。「タロッ!走ろ!」と私が小走りになると、タローも
嬉しそうに全力で走り出した。と言っても、もう年齢も年齢なんだから、そ
う早くは走れないんだけど。

途中で柴犬を連れたおじさんと出会う。犬同士は鼻をくっつけてクンクン
あいさつ。おじさんに年齢を聞かれ「14歳です」と答えると「元気です
ね〜!」と驚かれる。毛もツヤツヤしているので14歳にはとても見えない。
年齢を答えたときの相手の驚いた顔を見るのがタローとの散歩の楽しみの一
つだ。30分ほど散歩すると身体も温まってきた。

正月の朝は、父の挨拶で食事が始まる。「去年はみんなに心配かけたけど、
今年は健康に留意して」と少し照れたような父。去年は父にガンが見つかっ
たけれど、手術で今は随分回復してきた。とても心配もしたし不安だったけ
れども、家族の気持ちが一つになった年でもあったと思う。家族全員がそろっ
て正月を迎えられるって幸せだなぁとしみじみ感じる。

今年の初詣では、あれこれお願いごとを欲張らずに「家族が健康でありま
すように」ってお願いするようにしよう。

今年もいい年でありますように。
(笑みだるま)

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「思いは、東京移転」

★1月1日(火)★
2008年になった。明け方4時ごろ目がさめてしまい、「さて、今年の
抱負は何にしようかな」とまださめきっていない頭で考え始める。それとい
うのも必ず新年の乾杯をする前に一言ずつ今年の抱負を述べるのが我が家の
慣わしだからである。

起きてきた夫に「初日の出を見に行こう」と愛犬ちょこらを連れて裏の公
園へ、高台に上り昇ってくる太陽に手を合わせ、我が家の東京進出がうまく
いきますようにと、お願いする。きのうからの雪で木々が真っ白にお化粧し
実に美しい。裸のどうだんつつじも綿帽子をかぶり、枝にとまったすずめが
雪の切片を落とす様子にも心惹かれる。

3月末、我が家は東京へ引っ越す。夫が仕事の場を東京に移すことになり
11年間住んだ仙台を離れることになった。時を同じくして4月から娘は東
京の病院に就職、寮に入る。息子も音楽塾に通うため東京で一人暮らしを始
める。だからこの仙台の家で家族4人と愛犬ちょこらがそろうお正月は今年
が最後になるに違いない。

きのうから雪が降っていることもあり、落ち着いたお正月である。娘は2
月末に控えた看護師の国家試験の勉強中、息子はあさってが締め切りの卒論
の執筆に追われている。いつもなら九州の義母も来ているのだが今年は横浜
の弟のところでお正月を迎えている。

年末年始に家族が家に居て毎食食べさせ、みんなで会話ができるこんな静
かな日々はかつてなかった。娘からは医療のことを、息子からは難しい卒論
の内容を教えてもらいながら「美味しい」と言って食べてくれる家族の顔を
見られること、仙台最後の年にこんな風に当たり前に静かに過ぎる時間を共
有できたことに大きな幸せを感じる。

子ども二人は試験と卒論締め切りに意識があるが、私は初めて子どもたち
と離れるので感慨深いものがある。淋しいような気もするが、今まで一緒に
暮らせてありがたかった。今年が我が家の新しいスタート、ひとつ階段を上
がったということであろう。

いよいよ子育てを終え、夫と二人の生活、そして自分がまた自分に帰って
いく年でもある。仙台の方々とも繋がりながら、かつて横浜、佐倉に住んで
いた時の友人ともまた繋がりを復活させ、旅も今度は関東、西日本を楽しも
うと、今からわくわくしている。

いよいよ今年の抱負を述べる時、娘は「国家試験に受かること、初めての
社会人をしっかりと頑張りたい」という。息子も「自分が持っている原石を
磨きつづけ、光る石にかえていきたい」と殊勝なことをいう。

「じゃあ、お母さんは」と夫に促され、私がにこにことしているので「待っ
てました!でしょう?」と娘に冷やかされ、「仙台から東京へと無事にスラ
イドできるようジェネラルマネージャーとしてみんなをサポートします。そ
して夏あたりからは母自身も大いに東京生活をエンジョイしたいです!」と
述べる。

夫の総括を最後に乾杯し、和気あいあいとおせちを食べる。

私はちょこらを抱っこしても大丈夫なように普段着の着物に着替え、静か
で穏やかな仙台最後のお正月を味わっている。
(ひさきょん)

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○ 編集後記 ○

今回の日記にもあるように、「今年は・・・」と決められたことが、
みなさまにもあるのではないかと思います。

新しい年になり約2週間たちましたが、その後いかがでしょうか。
私は・・・、改めてがんばりたいと思っています。

みなさまにとって良い年でありますように。

★エニアグラム日記の次号は、タイプ8 2月10日配信予定です★

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☆ 相互紹介、随時受付中 ☆
(本永)
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