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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年2月20日 日常編 vol.16

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。みな
さまの人間関係がより豊かに、満たされるように、応援させていただきたい
とねがっています。

「自分の感じ方と同じ!」、「ほかのタイプへの理解が深まった!」、「
自分を知るヒントになった!」、「自分の内面の動きに目を向けられるよう
になった!」などなどと好評を得ていた、「日記」を毎週発行させていただ
くこととなりました。

本年より毎週タイプがかわります。
スケジュールの案内などがある毎月のメルマガは、毎月末日に発行です。

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■目次■
○「エニアグラム日記 タイプ2」○
○編集後記○
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○「エニアグラム日記 タイプ2」○
執筆者は、タイプ2です。

タイプ2の人は親切で、暖かく、心細やかな優しい人です。困ったり悩ん
でいる人に救いの手を差し伸べないではいられません。

「人の役に立つことで愛を得たい」という動機を持ち、いつも人を助けて
あげたい、必要を満たしてあげたいという気持ちで行動しています。
自分に良い感情をもってもらうために、自分の欲求や欲望は犠牲にして、
他人のめんどうを見ようとします。他の人に愛を注ぎ、その代償として自分
を愛してもらおうとするのです。

心が通じ合うこと、コミュニケーションが上手くいくことが、人間関係で
とても大切だと考えています。理屈よりも感情を大事に思っています。

★2月9日(水)★
今日は朝から頭がひどく痛くて、仕事を休んで寝ていた。

午後郵便局から荷物が届いた。パジャマにガウン、ぼさぼさの髪で玄関に
はうように出て行くと、配達に来たのは小太りの愛想のよいオバサン。
届いたのは、注文してあったいつも飲んでるサプリメント。
来週の月曜の午後着の指定でお願いしてあったはず。

オバサン 「すみません。月曜指定のものを間違えて今日持ってきてしまっ
たのですが、よろしかったでしょうか?」
私   (よろしかない、と言ったら持って帰るのかよ!)と内心思ったが
笑顔で「たまたま今日は家にいたので大丈夫ですよ」

あとは送り主に今日受け取った旨をメールするだけだった。
まだ頭が痛い。もう一度ベッドに行こうと思っていたら電話。
さっきのオバサン配達人からだった。

オバサン 「先ほどは失礼しました。局に帰ったら怒られましてね。お客さ
んが送り主にこのことを伝えられるのか、と思いまして。する
と送り主から郵便局へお叱りの電話があるでしょうし・・・」
私    「ええ、注文の品を受け取ったことを今から送り主にメールしよ
うと思ってました」
オバサン 「そうなんですか。でもね・・・困るんですよね・・・」
私    「郵便局の間違いで今日届きましたけど問題なしです、ではまず
いの?」
オバサン 「それが・・・ごにょごにょ・・・」
私    「じゃあ、予定通り月曜になってから、今日受け取りました、と
メールを送ればいいの?」
オバサン 「でも、郵便局のコードを調べれば、いつ配達したかがわかりま
すし・・・」

オバサンの気持ちは分かる。上司に怒られたうえ、送り主から苦情がある
とまた怒られるだろうから、それを怖れているのだろう、たぶん。
でも、どう考えているのか、どうしてほしいのか、がちっとも分からない。

私   (イライラしながら)「じゃあ、私に一体どうして欲しい、って言
うの?」
オバサン 「ですから、お客さんが送り主に郵便局が今日配達したと言うと
・・・」
私    「事実じゃないですか。そのことで私は迷惑したとは言ってませ
んよ!」
オバサン 「はあ・・・ごにょごにょ」
私  (自分のミスだもの、ごめんなさいしかないでしょ!と思いながら)
「郵便局を非難するようなことはメールしませんから!それより
何も問題ないと言ってるのにごちゃごちゃ言ってこられて不愉
快でした、と上司にお伝え下さい!」ガチャン!!

まったく、さっきの私の格好見たでしょう?どう見ても病人に見えなかっ
た?気のきかない人ね!
と電話に向かって一発怒鳴ってから、さらに痛くなった頭を抱えてベッドに
入った。

寝ながら考えた。気持ちは伝わってくるけれど、他には何も伝わらない。
これって私と同じ言い方だ・・・。怖れや不安があると率直に言えなくて、
まわりくどく言ったり、気持ちで訴えようとするから、相手にちっとも通じ
ない(らしい)。
そして再度怒られるのを避けたいがために、お客さんに電話をしてまで予
防線を張る。これも私がついしたくなること。(でも私はしない。悪いのは
私だから怒られたら謝るもん!)

よくよく考えてみたら、配達指定の日ではないのだから、受け取りを断る
こともできたはずだ。でも、私はせっかく配達に来た人をむげに帰すことは
できない。
どんなに重病であろうと、はってでも受け取りに出るべき。
それが人への気遣いであり、優しさだと思っているから。

今日は「自分を見る」きっかけをくれたオバサンに感謝・・・
(シナケレバナラナイ)。まだ頭痛。

(フローレンス)

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○編集後記○

日記にあったような場面で、オバサン配達人から改めて電話がきたら、み
なさんならどのような対応をされるでしょうか?私なら、相手の気持ちに、
思いをはせることなく、電話をしてきた理由は聞くものの、もう、いいじゃ
ないですかと一方的に切ると思いました。

今週も楽しく読んでいただいたなら、とてもうれしいです。ありがとうご
ざいました。

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(本永)
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