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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2007年10月7日 vol.174

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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ワークショップで絵を描くとき性格タイプが同じ人は、どことなく絵の
傾向が似ています。文章の内容もしかりです。性格の温かさを生かして、
人を育てる、いたわる。

人のお世話をしたい。そう強く望む自分に誇りをもって、社会と連携を
もとうとします。今回はその記録です。

エニアグラムというツールで自分を見つめ、向き合い、自信をもちました。
ここで生きる姿勢を変えて、進みはじめました。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ2 「新しい家族を迎えました」●
●         タイプ2 「大学院へ行きます」   ●
○編集後記                    ○
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「新しい家族を迎えました」

★9月26日(水)★
子どものいない私は、※里親というものをやっている。前回の日記にも書
いた里子のI君の話の続きを書く。おかげさまで予定通り7月下旬に彼を我
が家に迎えることができた。今日はI君が「うちの子」になってちょうど2
ヶ月たった日。

住み慣れた施設を退所する日、寂しそうにしていたI君だったが、子ども
の適応力は本当にすごい。我が家に到着後1週間で私を「ママ」と呼んでく
れるようになり、2ヶ月たった今ではすっかりうちの「家族」になった。

うれしかったのは2年前からわずらっていたI君の吃音が、ほとんど目立
たなくなったことだ。子どもは施設で集団生活するより、家庭で暮らすほう
が心身の発達の面からもいいと言われている。施設から里親家庭にひきとら
れた子どもたちは、みんなみちがえるように元気になっていく。もっと里親
が増えて保護された子どもたちが、施設ではなく家庭で暮らせるようになれ
ばいいと思った。

★9月27日(木)★
今日は里親の研修が午前中にあった。場所はうちの近所のS児童養護施設
だ。里親は孤独な子育てにならないよう里親同士のネットワークを持ち、常
に研修を受けることになっている。今回はS施設の施設長から今年度の子ど
もたちの受け入れ状況などの話を聞いた。

児童相談所に保護された子どもはまず一時保護所という場所に入る。そこ
で職員がその子の状態を見ながら里親に出すか施設に入所させるかを決定す
るのだが、虐待などの増加で都市の一時保護所はどこもパンク状態だ。うち
の市もご多分にもれず、20名定員だったところを今年度に入って30名定員
に増設したが、それもすでに超過してしまったという。

S施設では今入所している子どものうち、5割が虐待経験者、3割が何らか
の障害をおった子どもたちで、対応の難しい子どもが増えていると言ってい
た。

※里親・・・事情があって親元で暮らせない乳児院や児童養護施設の子ども
を引き取って育てる人のこと。

(お月さま)

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「大学院へ行きます」

★9月27日(木)★
この秋、大学院を二校受験した。一校は合格通知をいただいた。そして今
日、二校目の二次試験が終わった。

去年のリソ&ハドソンのトレーニングプログラムでは、各タイプの丁寧な
解説があった。私のタイプの解説を聴きながら、私は自分の半世紀に渡る人
生を振り返った。そして、私のそれまでの人生が意味のあるものであったこ
とを確信した。だから、もう人生時計はとうに正午を回ってしまったけれど、
残りの命を自分の足で自分が主役で歩こうと決めた。

家族の誰かが母のような病気になっても、介護する家族にとっても介護さ
れる人にとっても、介護が価値のあるものになるような援助のあり方を考え
てみたい。臨床心理士養成第一種指定大学院で臨床心理士になれるぐらい勉
強したい。一大決心をして受験勉強をした。

私はどうしても人の傍にいないと落ち着かない。自分の都合で繋がりや連
絡を絶つのは、怖くてしょうがない。だけど、人に関わるあまり自分が何を
必要にしているのか、どうしたいのか分からなくなってしまう。だから勉強
に集中するために友達の誘いも全部断った。勇気をだして、最後の3ヶ月は
関西支部の先輩方にもご迷惑を承知でお休みをいただいた。

勉強量の多さと出願の煩雑さに追い詰められた時、一人ではどうして良い
のか分からず必死で誰かに頼ろうとしている私に気がついた。「幽霊の正体
見たり出前持ち」自信もないし、嫌われるんじゃないかといつもビクビクし
ているくせに、なぜ人に威圧的になったり押し付けがましくなったりするん
だろうかと、自分でもよく分からなかった。

きっと、こころに大きな穴が開いているのかドラゴンみたいなのが棲んで
いるのに違いないと思っていた。正体は子どもの私だった。人の中にこの子
どもの私を映して世話を焼いていたんだ。鏡に映った子どもにどんなに世話
を焼いても、本来の子どもは満たされるはずは無い。鏡の国のアリスのよう
に、前に進むのではなく自分に帰って自分の内の子どもの私を抱っこしてあ
げないといけなかったんだ。

アルツハイマー型認知症要介護5入院中の母が、認知症の診断を受けた頃、
2度私のことで泣いたことがあった。1度目は、私に十分な勉強環境を提供
しなかったと言って泣いた。2度目は、私が病気で泣いている時に妹の育児
疲れで抱っこしたかったのに抱っこしてやれなかったと言って泣いた。

「お母さん、私自分で勉強できる環境を作って勉強して、来年から大学院
に通うんだよ。泣いている私を自分で抱っこするコツも掴めたよ。私幸せだ
よ。だから、もう罪悪感を持って自分を責めなくていいんだよ。」って、も
う人が話すことを理解できなくなった母にこころの中で話しかけた。

本当に沢山の方々の祈りに支えていただいて、新しいスタート点に立った。
これから先もいろんなことがあるだろうけれど、エニアグラムと言う地図を
片手に感謝して歩いていこうと思う。本当に感謝の気持ちで一杯だ。

(魔法使い)

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○ 編集後記 ○

急に涼しくなりましたね。
どうぞ、みなさま体調を崩されませんように。

さて、9月に続いて10月にも特別ワークを開催します。

タイトルは、「「親業」 〜心のかけ橋を築くメソード〜」です。
子どもと心が通じ合うあたたかい親子関係を築くことを目標としています。
「聞くこと」・「語ること」・「対立を解くこと」など体験を通して学び
ます。

詳細は
↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓
http://www.enneagram.ne.jp/ws-annai/5-special2.htm

多くの方のご参加をお待ちしています。

★ 相互紹介、随時受付中 ★

☆ 毎週日曜日配信 ☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
(本永)
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