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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2005年1月30日 日常編 vol.13
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。みな
さまの人間関係がより豊かに、満たされるように、応援させていただきたい
とねがっています。
「自分の感じ方と同じ！」、「ほかのタイプへの理解が深まった！」、「
自分を知るヒントになった！」、「自分の内面の動きに目を向けられるよう
になった！」などなどと好評を得ていた、「日記」を毎週発行させていただ
くこととなりました。
本年より毎週タイプがかわります。
スケジュールの案内などがある毎月のメルマガは、毎月末日に発行です。
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■目次■
○「エニアグラム日記 タイプ８」○
○編集後記○
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○「エニアグラム日記 タイプ８」○
執筆者は、タイプ８です。
このタイプの人は、力があり、自己を主張します。力とは、生きていく力
（生命力）であり、また、人を愛する力でもあります。
他人の気持ちが分からないという傾向のために、率直で、腹を割った人間
関係を好みます。強引で、自分の影響力を行使しようとしますが、一方で、
他者のために、自己を抑える強さもあります。
★１月２３日（日）★
灯油がきれたので、近所の米屋へ行った。この米屋は、灯油を扱っている。
配達もしてくれるので、車のない私には、ありがたい。
ただ、私の家はアパートの２階なのに、前回は、１階の階段の上り口に置
いていかれてしまった。そこは１階に住んでいる人の玄関口にもあたる。で
きれば、２階まで持ってきて欲しい。
だいたい、ガソリンスタンドより少し割高なのだから、その分を配達料と
思えば、２階のうちの玄関まで持ってきてもらっても、いいような気がする。
ちょっと頼んでみよう。
「明日、２階のうちの玄関口まで運んでもらいたいんですけれど」
「うちは、だいだい、上まで配達しないからねぇ」
「でも、帰りも遅いし、階段下は、下の家の玄関口になるんですよね」
「配達するのはあたしじゃないから、一応言ってはみますけどね……」
おばちゃんが、もにょもにょ言うのを尻目に、
「じゃ、すみませんが、お願いしまぁす！」
と元気よく言って、店を出た。
割高といっても、わずか２００円くらいのことだ。それでも、自分に少し
でも権利があると思えば、ついそれを主張する。
ダメなら断られるのだろうから、言うだけは言ってみよう。そう。ダメな
らきっと、相手は自分にＮＯと言うだろう。相手に対して、そういう無条件
の信頼がある。それに、言ってみなければ、なにも始まらない。もしかした
ら、気安くＯＫしてくれるかもしれない。どうなるかなんて、言ってみなけ
れば、分からない。
けれども、あとから気がついた。おばちゃんは、たしかにはっきりＮＯと
は言わなかった。だから、私は、持ってきてくれるように手配してくれるん
だと勝手に思っていた。けれど、ＹＥＳとも言っていなかったのだ。
ひょっとしたら、本当はＮＯと言いたかったけれど、言えなかっただけな
のかもしれない。おばちゃんの性格でそうなのか、あるいは、お店の立場上
で、はっきり断れなかっただけなのか。そういえば、最後にもにょもにょ言っ
ていた。無理を通すつもりでは、なかったんだけどな。
新年早々、米屋のおばちゃんに、明るく元気にごり押しをした日。
★１月２４日（月）★
午後１０時すぎ、家に帰る。玄関前に、灯油が置いてあった。（＾Ｏ＾）/
★１月２７日（木）★
あけちゃんから、リースをもらった。
今日の高齢者の機能訓練の教室で、いっしょに作ったそうだ。あけちゃん
ちには、もう別のものがあるから、私にくれると言う。
正直、いらないな、と思った。そういうものを飾るのが似合うような部屋
じゃない。それに、木のつるや木の実を組み合わせたそのリースは、私の趣
味とは、微妙に異なった。
もし、あけちゃんが、「持って帰るの大変だから、だれかに押し付けちゃ
え」と思っていたとして、それが少しでも見えたら、即座に断っていた。
でも、「このへんとか、けっこう気に入ってるんだけどな」というあけちゃ
んに、「いらない」とは、言えなかった。かわりに、「ありがとう」と言っ
て、受け取った。
自分の言いっぷりが、相手にとって、どうやらきつくて強いということ、
そのことが、なんとなく分かっている。だから、こんなとき、かえって断れ
ないことがある。リースではなく、あけちゃんの気持ちをもらおうと思った。
（ここほれわんわん）
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-お願い-
日記の中に、自分とは違うタイプの人の話が出てくることがあります。そ
れは、書いている人が、そのように見ているだけと思って読んでいただけれ
ばと思っています。本当にその性格タイプなのかどうかは、本人にしか分か
らないものなのです。
エニアグラムでは、「人の性格は行動だけを見ていては分からない。その
ように行動するのはなぜかという、動機に違いがある」と考えます。有名人
にしても、身の回りにいる親しい人にしても、心の奥深くにある動機は本人
でなければ分かりません。いいえ、本人さえ気がつかないことが多いのです。
なぜ自分はいつもこんなことをするのだろうと、自分の心をのぞいてみない
ことには。
まして、他の人に心の奥が分かる筈がありません。推測しているだけです。
ただ、こういうことは言えます。エニアグラムの勉強を続け、自分の心の動
きが分かってくると、そして、９つのタイプの人それぞれから、心の動きを
聞かせてもらう経験を積んでくると、表にあらわれた行動から推しはかって、
タイプの特徴を読み取ることができるようになります。
どういうところから、そのタイプと考えるのかという、ひとつのヒント、
書いている人の見方を示すことはできます。ですから、他の人のタイプに言
及している文章を読む時は、それがそのまま当人のタイプであるとは思わな
いでください。そういう見方もあるという参考にしていただくよう、お願い
いたします。
○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●
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○編集後記○
今回は、タイプ８です。タイプ８は（タイプ９、１も）、本能タイプと言
われています。ちなみに、先週までのタイプ５，６，７は、思考タイプと言
われています。
先週までとかなり、違うという感じを持たれた方もいらっしゃるかもしれ
ませんし、今週の方が、なんとなく自分の感じに近いと思われた方もいらっ
しゃるかもしれませんね。いずれにせよ、楽しんでいただければとてもうれ
しいです。
ワークショップ参加などのご質問は、info@enneagram.ne.jp
メルマガへのコメントなどは、npo_jea@yahoo.co.jp へお願いします。
（本永）
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