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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2005年1月16日 日常編 vol.11

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになれば
と、日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。みな
さまの人間関係がより豊かに、満たされるように、応援させていただきたい
とねがっています。

「自分の感じ方と同じ!」、「ほかのタイプへの理解が深まった!」、「
自分を知るヒントになった!」、「自分の内面の動きに目を向けられるよう
になった!」などなどと好評を得ていた、「日記」を毎週発行させていただ
くこととなりました。

本年より毎週タイプがかわります。
毎月のメルマガは、毎月末発行の予定です。

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■目次■
○「エニアグラム日記 タイプ6」○
○編集後記○
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○「エニアグラム日記 タイプ6」○
執筆者は、タイプ6です。

タイプ6は、責任感が強く安全志向のタイプです。人との信頼関係を大切
にし、責任を果たそうとする一方で、防衛的で、課題に対して直面すること
を避け、優柔不断な態度になりがちです。

日記の中には、タイプ1の正義感でも、タイプ2の愛情でもない、責任感
と信頼感を持つことによって安全を得ようとするタイプ6独特の感覚が表現
されています。

★1月11日(火)★
信頼している人との夕飯。待ち合わせしている原宿駅前で自分の内面の状
態を感じてみる。「安定した状態だな・・・。」自分が信頼している人、好
きな人と会うときの身体の感覚が、そうでない人と会っているときと違って
いることを改めて感じる。

食事をしながら、仕事の話や取りとめのない話をする。自分が本当に安定
して、心を開いて相手と信頼で繋がっている感覚を実感した。

さっきまで、別の人といた時とは明らかに違う感覚だ・・・。さっきまで
の感じは「なんとか懸案事項をうまくまとめる為に説得しなければ・・・」っ
ていう感覚。自分が相手を好きでないこと(嫌いでもないけど)、信頼して
接していなかったことを実感する。

最近の身体の疲れは相手を信頼しないで接することから来ることが多そう
だ。「もっと相手を信頼して話をすすめないと・・・」と思った瞬間「だっ
て相手が信頼できない人じゃん!」「無理だよ・・・」と今頭の中で否定的
な感覚が響いた。

★1月12日(水)★
今日は3人と会って仕事の話をした。慌しい1日。次の約束の時間を気に
しながら話を進めるのはあまりよい気分ではない。話をしていて、間が空く
瞬間に次の相手との話について、ついつい考えてしまう。

「今ここにいないなぁ・・・。」「相手に失礼かも・・・。」「今、目の
前にいる人との話に集中しなきゃ・・・。」いろいろな想いが起きる中で、
自分が一番感じていたのは「相手が他ごとを考えていること気づいていない
かなぁ・・・ばれて自分に不快感を持たないかなぁ・・・」という防衛的な
想いだということを今、実感している。

ついつい、相手の顔色を見ている自分を実感・・・。相手は自分のことを
絶対的に信頼してくれている。そういう自信がありながらも、瞬間、瞬間は
そういうことを感じていたんだ・・・って今実感している。

日記を書くのも悪くはない・・・って、今感じている自分は決して嫌いで
はない。

★1月14日(金)★
銀座線で電車を待っていた。乗り込もうとする電車の扉が開くと、ベビー
カーを降ろそうとする外国人の男性が目に留まり、順番待ちをしていた人達
が降りやすくするために、一斉に一歩後ずさり・・・。その瞬間に手に観光
ガイドを持った女性が並んでいる順番の一番先頭に滑り込む・・・。

「ずるい!・・・」そう思った瞬間、モラルのない行動を取るその女性に
対する違和感が芽生えた・・・。外国人の男性が電車からベビーカーを降ろ
した瞬間乗り込もうとする女性・・・。次の瞬間、先頭で待っていた二人組
みの女性のうち、少し太めの女性がその女性の腕をぎゅっと掴んで、低い声
で一言「順番を守って!後ろに並びなさい!!」

すごすごと後ずさりして最後尾に移動する女性・・・。「かわいそうに、
あんなに言い方しなくてもいいのに・・・」腕をぎゅっと掴んだそのシーン
が頭の隅にこびりつく。さっきまで否定的な想いで見ていた女性に対してか
わいそうな感覚を持ってしまう自分に気づく。電車が動き出しても彼女達は
何事もなかったように向かい合って座っている状況に、ひとりでどきどきし
ている自分がいた・・・。本当に気が小さいなぁ・・・と寂しい気持ちにな
る自分ってなんなんだろう・・・。
(油売り)

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-お願い-
日記の中に、自分とは違うタイプの人の話が出てくることがあります。そ
れは、書いている人が、そのように見ているだけと思って読んでいただけれ
ばと思っています。本当にその性格タイプなのかどうかは、本人にしか分か
らないものなのです。

エニアグラムでは、「人の性格は行動だけを見ていては分からない。その
ように行動するのはなぜかという、動機に違いがある」と考えます。有名人
にしても、身の回りにいる親しい人にしても、心の奥深くにある動機は本人
でなければ分かりません。いいえ、本人さえ気がつかないことが多いのです。
なぜ自分はいつもこんなことをするのだろうと、自分の心をのぞいてみない
ことには。

まして、他の人に心の奥が分かる筈がありません。推測しているだけです。
ただ、こういうことは言えます。エニアグラムの勉強を続け、自分の心の動
きが分かってくると、そして、9つのタイプの人それぞれから、心の動きを
聞かせてもらう経験を積んでくると、表にあらわれた行動から推しはかって、
タイプの特徴を読み取ることができるようになります。

どういうところから、そのタイプと考えるのかという、ひとつのヒント、
書いている人の見方を示すことはできます。ですから、他の人のタイプに言
及している文章を読む時は、それがそのまま当人のタイプであるとは思わな
いでください。そういう見方もあるという参考にしていただくよう、お願い
いたします。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●

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○編集後記○

先回はタイプ5で、今回はタイプ6と日記を毎週タイプごとに紹介してい
ますが、いかがでしょうか?

タイプの違いを少しでも感じていただければ、とてもうれしいです。

ワークショップ参加などのご質問は、info@enneagram.ne.jp
メルマガへのコメントなどは、npo_jea@yahoo.co.jp へお願いします。
(本永)
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