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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会     2005年1月2日 日常編 vol.9

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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本メールマガジンは、エニアグラムの智慧を日常で活かすヒントになればと、
日常の視点からエニアグラムを紹介することを目的としています。みなさまの
人間関係がより豊かに、満たされるように、応援させていただきたいとねがっ
ています。

「自分の感じ方と同じ!」、「ほかのタイプへの理解が深まった!」、「自
分を知るヒントになった!」、「自分の内面の動きに目を向けられるようになっ
た!」などなどと好評を得ていた、「日記」を毎月のメルマガとは別に発行さ
せていただくこととなりました。

毎月のメルマガは、毎月末発行の予定です。

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■目次■

○「エニアグラム日記 タイプ4」○
○編集後記○
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○「エニアグラム日記 タイプ4」○
執筆者は、タイプ4です。

タイプ4の人は、一人一人のもつ個性や雰囲気の素晴らしさに、素早く気づ
きます。個人主義的で、自己探求的で、自分に対して極めて正直です。大きな
グループには入りたがらず、限られた範囲の、自分を理解している人たちとは
特別に深いつながりを持ちたいと思っています。

『いま、ここから 日誌(コミュニケーション)』

★12月27日(月)★
チューブの最後をしぼりだすとき、もう後がないというほど力を入れる。あ
の感じで、急ピッチで仕事を続けた。追い込んでいくとき、違う自分が出てこ
ないかなと期待する。われながら滑稽だ。熱を入れたとき思いがけない文体が
出てくるように。どこかにまだ、別の自分が隠れていないかしら。

今年のうちにと、どこでも残りの連絡をしあっているにちがいない。そんな
とき、頼みごとをした誰それから返事が来ないがと、私に問い合わせがある。
一役買いましょと、誰それに連絡を入れる。みんな来年の計画を立てたい、知
らせたいのだ。
メールの返事が遅れるだけで、送ったものの文脈に失礼があったかと、結構
そこで悩む人がいる。愛されないってことではないのに。ただ相手は忙しかっ
ただけだが「返事も一瞬で来るもの」と錯覚を起こさせるパソコン。操作する
のは人間だが、そこは忘れがちになる。

★12月28日(火)★
コミュニケーションの話。
月刊誌に書評がのりました、添付ファイルを見てくださいと、トキオさんか
らEメールがとどく。返事を送ると、また別のニュースがついて返ってくる。
そのやりとりから、活動的な営業マンの、今後の人生の目標を知る。現在のよ
うすを知らせる、希望もついでに、そこからネットワークが動くかもしれない。
だから、コミュニケーションは大事なことだと教えられる。「管理職も明日の
日本を担う大切な若者の教育に立ち会っている」と。
自らのことは何も発信しない人と、実によく発信してくる人がいる。後者の
日常は、つぎつぎに何か変化がおきているのは事実だ。目的をもつ人たちの元
気はじつにいい。

この一年に学んだもののひとつに、電子メール美学があった。私の教師はビ
ジネスパーソンである。かれらは総じて連絡が早い(当然ですね)。上等な表
現で簡略に、やさしさをこめて用件を言ってくる。文章は短く、レイアウトが
いい。まるで、恋文のように、見た目もきれいで品がある。というわけで、教
師になってくれた人たちが、みんな大好きになった。今年も好きな人が増えた。

★12月29日(水)★
いましたね。あなたは今頃なら家にいらっしゃるだろうと思って。ぼくはい
ま、一人なんですよ。一人ぼっちにされてね。娘とみどりさんは外出です。そ
れでホーキンズ博士の本を読んでいましたが、あなたは読みましたか。
外は真っ白ですよ。札幌へきて、はじめの二年くらいは年に二度は転んでいま
したが、歩き方ができて、もう転びませんよ。なんでも、方法があるものでし
てね。転んでみないと、口で教えられても、わからないものですね。もう大丈
夫です。(フジイ先生)

おまえに魂のことを教えた人は誰か、そう尋ねる人がいれば、フジイ先生の
ダイナミックな人柄をよろこんで紹介したくなる。ぼくは不良ですからという
のが口癖だが、在京中にエニアグラムで自らを知り「相当ワルですよ」と高笑
い。七十歳で隠退されてもう六年たった。夫人のみどりさんも、エニアグラム
で自分がわかり、らくになりましたとおっしゃる。うれしい。

★12月30日(木)★
時どき電話をくれるユウくんが「お手伝いすることがありますか」と言って、
やってきた。待っていました、いまの若者の話題、感覚を話してと向き合う。
こちらが質問すると、ことごとくはずれるからおもしろい。
「いまは、転職の話題より、起業ですよ。IT産業の連中の働き方はどうなっ
ているのか、そっちが新しいじゃあないですか。友人たちは苔むした企業へ行
くより、作っちゃったほうがいいんじゃないかなあって、そんなこと言ってま
すよ」
生活はどうしている?
「近所のドンキホーテの火災のあと、食品が買えなくて困っています」
食料も売っていたとは知らなかった。自炊生活者は、安い、近い店を目ざと
く見つける才もあるらしい。じゃあ昼ごはんをいっしょに作って食べない?
「いいっすね。山芋送ってきたんですか。ぼく食べてあげますよ。一度にど
んぶり一杯とはいかないけど」
食欲は、希望の大きさに比例するのかしら。私の三倍くらい。

忘れ物をしたかのように、突然、映画を見たくなった。ヒロコさんを呼び出
す。夕方から映画「ターミナル」を見る。客はほぼいっぱいで、九割は若い人
たち。人生で何を感じ、味わって生きるかは、人それぞれに答えが違うのだ。
この映画は私にそれを語った。亡父が喜び待ちつづけたものを求めて、やっと
手にした息子が見せるラストシーンがいい。音楽がいい。帰りにこのサウンド
トラックを買った。エンディングをもう一度聴きたかったから。

★12月31日(金)★
雨に名前があるように、霧にも雲にも名前がついている。今日の午前中は層
状雲が風景の色を決めている。その下の橋のかたわらでは、新しい年をあける
ための注連縄(しめなわ)を売る臨時の店が出ている。ピリオドをうつ前の忙
しさにかまけたふりをして、人は素通りをして行く。
自分が決めたわけではないが、きょうは結び目の日である。目には見えない
ところで生命の持続があり、これからもまた、与えられるであろう営みのなか
の小さな喜びに、ふっくらとした温かいものがこめられて届くだろう。人生で
味わうものは、そばに、奥深く隠されている。私はそれを信じて、ただ生きて
いる。
(ふつうじん)

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-お願い-
日記の中に、自分とは違うタイプの人の話が出てくることがあります。それ
は、書いている人が、そのように見ているだけと思って読んでいただければと
思っています。本当にその性格タイプなのかどうかは、本人にしか分からない
ものなのです。

エニアグラムでは、「人の性格は行動だけを見ていては分からない。そのよ
うに行動するのはなぜかという、動機に違いがある」と考えます。有名人にし
ても、身の回りにいる親しい人にしても、心の奥深くにある動機は本人でなけ
れば分かりません。いいえ、本人さえ気がつかないことが多いのです。なぜ自
分はいつもこんなことをするのだろうと、自分の心をのぞいてみないことには。

まして、他の人に心の奥が分かる筈がありません。推測しているだけです。
ただ、こういうことは言えます。エニアグラムの勉強を続け、自分の心の動き
が分かってくると、そして、9つのタイプの人それぞれから、心の動きを聞か
せてもらう経験を積んでくると、表にあらわれた行動から推しはかって、タイ
プの特徴を読み取ることができるようになります。

どういうところから、そのタイプと考えるのかという、ひとつのヒント、書
いている人の見方を示すことはできます。ですから、他の人のタイプに言及し
ている文章を読む時は、それがそのまま当人のタイプであるとは思わないでく
ださい。そういう見方もあるという参考にしていただくよう、お願いいたしま
す。

○各タイプの詳細は、http://www.enneagram.ne.jp/index.htm ○
●学会のホームページで、自分のタイプもチェックできます●

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○編集後記○

あけましておめでとうございます。

本年から、この「エニアグラム日記」は、毎週違うタイプの日記を紹介して
いきます。ご期待ください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ワークショップ参加などのご質問は、info@enneagram.ne.jp
メルマガへのコメントなどは、npo_jea@yahoo.co.jp へお願いします。
(本永)
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