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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2007年9月2日 vol.169

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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寄り添うと、相手の存在が心に新しいページをくわえてくるのでしょうか。

夫の人物館めぐりの旅につきあいました。長期休暇に入った同僚にメール
を送りました。旅は夫を尊敬する機会をあたえてくれる。職場復帰の人には
「あなたがいると嬉しい」といってみたくなりました。

しなやかにこころが動きだして、周りへの深い理解がはじまります。
いつだって「手をつないでいたい」とやさしくなっているのです。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7 「長野へ、夫と学ぶ」  ●
●         タイプ7 「手をつないでいたい」 ●
○編集後記                ○
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「長野へ、夫と学ぶ」

★8月22日(水)★
夫と歩きながらお盆に行った長野の人物記念館めぐりについて話す。2泊
3日の旅でなんと12館もめぐってきた。あの暑さの中、根性と忍耐としか
いいようがない。

記念館では夫はノート片手にメモを取りながらじっくり歩く。私はさっさ
と先を進んでみていくのだが、それなりに夫が興味を引くような事柄を目ざ
とく見つけ報告する。

夫はその人物の残した言葉や業績をみていく。人物を「偉人」としてみて
いるわけだが、私はその人を「人間」としてみているように思う。こんなす
ごいことをしていても家庭人としてはどうだったのか、とかこんなもじゃも
じゃ頭をしていてどうして女性にもてたのだろう?とか、週刊誌的な見方を
している。最近はどんな性格だったのかなあ、と見ていることも多い。

私の目的は記念館を訪れることではなく、夫と旅をすること、日常から離
れることにある。夫は記念館が目的なので、観光施設には興味を持たない。
私はそこここに散在している観光地に心を奪われながら未練を残し記念館に
くっついていく。でも大体はそれが存在しているところが観光地になってい
るので私の好奇心も満たされるという次第。それに大きな目的地を決めたら
あとの手配は私にかかっているので無駄なく計画的に事は進む。

記念館を訪れた当日はよく覚えているので、その人物を理解した気分で感
想を言えるのだが、数日立つと私は「すごい人だったね」でおしまい。しか
し夫は帰宅後、買ってきた資料を眺めながらその人物を浮き彫りにしていく。
そして着実に原稿にしていく。「尊敬します」の一言である。

そのときは案外私もよく理解していて、夫に感心されるようなことも言え
るのだが、そのまま記録するでもなく流していってしまうので何もたまらな
い。着実に確実に実績を積んでいる夫を見ていると、つくづく自分が情けな
くなる。

何でもそつなくほどほどにこなしてきたけれど資格も3級や2級どまり、
すぐはまってすぐさめる。50歳も過ぎると蓄積してきた人と流してきた人
では雲泥の差がでてしまう。悲しいかな、自分で「これは!」というものが
ない。次々と興味がわいてきてそのときは「これだ!」と思うのにいつのま
にか、「もういいかな」と違うところへ行っている。踏ん張れない、とどま
れない、この壁を越えれば何かがある、とわかっていても違う山に登り始め
る。悪いくせだ。

でも一生懸命生きてきたことは確か、薄くても積み重ねればそれなりの年
輪ではないか。育ててきた木は「コミュニケーション」という大きなテーマ、
そしてあらたに「日本」という大きなテーマも加わった。だから今はまって
いる「着物」も完璧に着られるまで頑張る。その文化まで手を伸ばし教養溢
れる品格のある日本女性になりたい。
(ひさきょん)

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「手をつないでいたい」

★8月15日(水)★
世間では「お盆休み」で、通勤電車は閑散としている。

私の職場は、特にお盆休みは無いのだけれど、この期間はお客様も少ない
ので、いつもよりもノンビリと仕事を片付けられる。こんなに、心に余裕を
持って仕事に向かえる日は、貴重だと思う。いつもアクセクとしている自分
を感じているからこそ、この時期、毎年、結構楽しみなのだ。

今日から、職場で親しくしているYさんが出勤される。

4月の人事異動で、新しい部署になったYさんは、初めての仕事と上司に
うまく馴染めずに、心療内科のドクターと相談して、1ヶ月半の休養をとる
ことになった。

「真面目」というよりも「実直」って言葉が似合うYさん。Yさんは、私
のことを「行動力あるねぇ」とか「企画力あるよねぇ」っていつも誉めてく
れるけど、私は、Yさんの、何事も正面で受け止めようとする姿が大好きだ。
私には真似の出来ない、何事もはぐらかさない誠実な感じがする。

ともすれば長期化しがちな メンタル面でのお休み。

Yさんには、長期化して欲しくない。・・・私はどうすればいいのだろう
・・・。負担になりたくない、プレッシャーをかけたくない、焦らせたくな
い・・・。私は、週1回か2回、メールをすることにした。

仕事以外の話題、些細な出来事の報告。
「台風で、大変だったよ。仕事帰りに電車が動かなくてさ」
「人間ドックに初めて行ったの。バリウムって、不味いねぇ」
「高校野球、観てる?九州勢が強くて、楽しみだね」
時々返事があったり、電話があったり。

彼女は、休みの間のことも、本当に正直に話してくれる。
「自信ないんだ・・・私」って。
私なら、親しい人にでも、仮面をつけてしまうかもしれない。強がってし
まうかもしれない。

でも、彼女と話していると、弱い自分さえも正直に見せられることって、
大切なことのように感じる。彼女は、私の先生なのかもしれない。

彼女の職場復帰のニュースを聞いて、アルバイトのMちゃんが私に声をか
けてきた。
「Yさんに、何って言えばいいのかな」
「いつもどおりにしてれば、いいんじゃない? 『Yさんがいると、嬉し
いな』って言ってみたら?

『大丈夫?』とか『元気になった?』なんて言葉は、かえって負担になる
と思うから」そうね・・と微笑んで、Yさんの部署へ駆けていったMちゃん。

Yさんがお休みの間、連絡を取っていたのは、所長と私だけだった。

普段親しくしている人は他にもいるけど、みんな、どう接すればいいのか
分からずに連絡をしないままだったみたい。でもね、自分がお休みしている
間、誰からも連絡がなかったら、やっぱり悲しいもの。

人と人との距離、近すぎると苦しく感じる。でも、こんな時は、「ひとり
じゃないよ」って、手を繋いでいたい。
(笑みだるま)

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○ 編集後記 ○

昨日から9月ですね、まだまだ暑い日が続いてますが、もうすぐ秋ですね。

さてさて、9月26日の特別ワークショップが開催されます。

テーマは、「【恋する生き方!】 人生に恋をしましょう!」 です。

詳細はこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://www.enneagram.ne.jp/ws-annai/5-special.htm

みなさまの参加をお待ちしています。

★ 相互紹介、随時受付中 ★

☆ 毎週日曜日配信 ☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
(本永)
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