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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2007年7月22日 vol.163

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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結婚した人は、「おめでとう」と言われると申し訳ないと思っています。
この感覚は、自分だけがしあわせになるのはよくないのではないか、
という思いにつながっているのでしょうか。

大学の先生もゼミ生の前で、ときに財布をゆるめ、人のよさをのぞかせ
ています。
「おたがいの気持ちを分け合っているとき、愛は人々をつなぐ」
からでしょう。
自分から外へ。殻から出ると、この世界観につながるようですね。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ4 「結婚報告」 ●
●         タイプ4 「先生は大忙し」●
○編集後記                ○
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「結婚報告」

★6月18日(月)★
職場の大学に結婚の報告をしていたら、掲示板に張り出されていた。
〜さんがご結婚されました。おめでとうございます。とそこにはプリント
されていた。

B5サイズで、しかも他の掲示と並んでいたので余り目立たなかった。
「目立たないように掲示してあって、よかった。結婚したことが一斉に気付
かれないといいな」と思う自分がいた。

そんな掲示だが、小まめに見ている人がいるのだろう
「おめでとう、結婚したんですね。掲示で初めて知りましたよ」
とお祝いの言葉をかけてくださる人もいた。
「ありがとうございます。ただ結婚しただけで、大したことではないので、
事前に報告しなかったのですよ」と答えていた。

「おめでとう」といわれるのは何故か申し訳ないという感覚がある。
結婚したと言えば、おめでとうと言うように相手を強制するようで報告す
るのも気が引けてしまう。

今までの人生で私は意味もなく「ごめんなさい」を繰り返し使ってきた。
いや意味もなくではない、存在することへの申し訳なさというのを常に感じ
て生きてきたのだ。

私という申し訳ない人間に「おめでとう」と言ってほしくない、という感
情が返答になって出てきたのだろう。

私って気難しい人ね、と自分でもあきれ返ってしまうこの頃です。

★7月12日(木)★
今日はお料理教室の日だった。
生徒3人で料理を作り、食事をしてから夜それぞれ帰宅した。
その途中、急に空がピカピカと花火のように光りだして冷や汗が出た。

私の大嫌いな雷である。乗り込んだバスを追い掛けてくるように雷が鳴り
響く。あの地響きのする落雷の騒音も暗やみを引き裂く光もきらいである。
人目もはばからず、必死に耳を塞ぎ落雷の音が聞こえないようにした。小声
で「こわい!」と連呼する。

恐いという感情に取りつかれると思考がストップして、次に落雷するのは
自分だと良くない状況への想像がとまらなくなる。恐さと共に雷に対して腹
立たしくなり、なんで私の帰宅時に現われるのかと心で文句を言う。

なんとか家に滑り込むと戦火から逃れたような安堵感があった。あー生き
て還られてよかったと涙が出そうになった。

一話完結のサバイバルドラマは安堵のうちに終了した。

(さくら)

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「先生は大忙し」

★7月10日(火)★
ゼミナールの打上げ。「コンパ」というのはわれわれの世代の用語で、今
の大学生は単に「飲み会」という。いずれにしても4年生、3年生、2年生ま
で総勢34人のゼミ生が揃うとなかなか壮観だ。

会場の居酒屋に行く道すがら、学生から相談を受ける。お父さんがリスト
ラにあってしまい、家計がままならず授業料の支払いを心配しているとのこ
と。すぐにはよい知恵が見つからず、奨学金について再度相談することに。

飲み会は、皆元気。こんなところでも若いエネルギーをもらっているのだ
ろう。元気を受け取る一方、「応分の負担」をした財布は涼しくなる。

★7月11日(水)★
私の勤務している大学は都心の文京区と都下八王子市に2つのキャンパス
がある。本日は午前中が都心、午後は八王子、夜、再び都心で授業という
「大東京往復横断コース」の日なり。

9時前の地下鉄に乗車。まずは文京キャンパスで出版社の方と打合せ。徹
底的に学生の視線に立ったテキスト作りをすすめようと始めたプロジェクト
もいよいよ佳境を迎えている。10月には本が出る予定。大学の近くで牛丼を
かき込んで中央線に乗る。

午後は八王子のキャンパスへ。教室の冷房の温度設定は、国と東京都の推
奨は28度になっている。キャンパスの広い本学などの場合、中央の管理棟に
おいて28度で冷気を作って送っても、末端の教室に届くときには30度を越え
てしまう。そこで26度で送気しているが、これがなかなか難しい。体感温度
には個人差があり、特に大きな教室では調節に苦労するところだ。「寒くて
寝られない」という学生のフィードバックには笑ってしまった。授業に寝に
来るんじゃない!

合間に、留学生が「授業料減免」の手続きを忘れ「何とかならないか」と
泣きついてくる。決して豊かではない彼らに、30パーセントの授業料免除は
大きい。旧知の担当者に電話したが、にべもなく「だめです」と突っぱねら
れて、「そうだろうなぁ」と思う。一人を認めていたら、期限を遅れた全員
に対応しなければならない。

「ルールはルールだよ。期限を守るということを学ぶ貴重な授業料と思い
なさい」と学生に告げる。昨日相談を受けた奨学金の件について、学生生活
課に立ち寄る。

再び都心へ。ゆっくりしたくて八王子駅から特急かいじに乗車。特急券
500円分のぜいたくだ。昼間牛丼を食べた隣の店でカツどんと小うどんを食べ
て、夜の社会人クラスに臨む。

★7月12日(木)★
朝、学生にまとめてメール送信。やれることなどタカが知れているのだが、
「動いている」ことだけは伝えたい。メールもなるべくその場で返事を出す
ように心がけている。

サラリーマンをやっていた頃は、大学の先生は日頃は本を読み、時々授業
をするくらいの仕事だと思っていたが・・・(苦笑)。現実は、授業と学生
への対応に大部分の時間を費やしている。

教員になって間もなくのこと。ポケットに手を突っ込んだまま男子学生が
私の研究室に入ってきて「利夫さん(学部長の名前)が居ないから、K先生
でもいいやぁ〜」と。「学部長を名前で呼ぶんじゃない!それから、K先生
でもとはどういう意味だ!」と激高?した私に、「あ、怒っている、怒って
いる」・・・力が抜けたのを憶えている。

一人ひとりの話をよく聞けば、彼らは彼らなりに悩み、人生に一生懸命で
いることがわかる(それに僕らだって、「ひどい若者」だったじゃないです
か・・・)。学生に「媚びない」一方で彼らを「大切にする」ことはなかな
かに難しい。

本を読んでいて時たま授業をすればいい、と思っていた私はいかにも甘かっ
た。一方で、学生がこんなにかわいいとは想像もつかなかった。こちらが心
を開いて接すれば、彼らとの関係も変わる。「閉じこもる」ことが好きだっ
た自分自身に、そんなオープンな面があったことにびっくりしながら、これ
も素敵だな(笑)、と思っている。

(ちゃんぽん)

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○ 編集後記 ○

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(本永)
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