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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2007年6月3日 vol.156

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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さあ今日も、目がさめると頭の中で一日のスケジュールをきめて。
予定どおりに動きまわります。ふたりの日記には、楽しく暮らす
ハウツウが描いてあります。ちょっと真似てみませんか。

目は明るい視界へむける。ハンドルの切り替えを速く、未来を信じて、
どんどん進む。

日本の北と南に住む筆者が、なぜかまた、同じテーマを
すくいあげていました。
エニアグラムっておもしろいですね。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ7 「七ケ浜まで」   ●
●            7 「福岡のホテルで」 ●
○編集後記                ○
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「七ケ浜まで」

★5月21日(月)★

好天に後押しされ塩釜の病院に入院されているY先生のお見舞いに行く。
久しぶりなので、もしかしたらいらっしゃらないかも、という思いがちらっ
と浮かんだが、その時は塩釜神社にでも寄ってこよう、と着いてみると案の
定、一週間前に退院なさったばかりだった。

「退院?それって回復したということ、もしくは一時退院?転院?」
「きっとよくなったんだ!」 と無理に思い込み
「自宅に行ってみます」 と看護師さんに言ってすぐに車に乗ったはいいが
「カーナビもついていないこの車で着くかなあ、そういえば奥様に借金は残
せないと自宅も売却するっておっしゃっていたし、もうあの家には住んで
いないかも」 とかすかな不安がまたよぎる。ちゃんといろいろなことを
確認すればよかった、と後悔するが
「仕方がない、何とかなるだろう」とかすかな記憶を辿りながら走るとちゃ
んと着いて一安心。でもチャイムを鳴らしてもなかなか応答がない。

「やはりもう住んでいないのかな、でもプランターの花は咲いているし、留
守?」 とあきらめきれずに家の周りをうろうろしていると高校生らしい
男の子がやっと出てきてくれた。
「Y先生の息子さんですか?」と確認し、先生の様子を伺うが、ふらついて
出てこられないとのこと、私の希望的観測はちょっと外れたことを知る。
「先生、○○です。お元気でいてくださいね。また来ます」と奥に大きな声
でどなり、息子さんに先生の好きなお花を渡し、辞することにする。

どうにももやもやしてこのまままっすぐ家に帰る気がしない。
「そうだ、海を見ていこう」とハンドルを反対に切り、七ヶ浜に向かった。

晴天だったので海は青く、風は少し冷たかったがかえって高ぶっていた私
の気持ちをおさめるにはよかったかもしれない。ただひたすらに白い波頭を
み、飛ぶカモメをみ、潮騒に耳を澄ませているうちに気持ちが落ち着いてき
た。

帰ってしばらくすると奥様から電話があり、「動けるうちの一時退院です。
6月4日にまた入院します」と教えてくださった。「そうですか、じゃ再入
院まで奥様とラブラブでいてくださいね」と言う。奥様も「はい、そうしま
す」と言って電話を切るが余命半年から一年といわれたうちの半年が過ぎた
今、「いやいや、なんの、がんは免疫をあげれば治る!」と思いこみ、大丈
夫、半年経ったら、またあと半年、また半年といくのみ、と自分に言い聞か
せた。

★5月23日(水)★

娘に高校時代の友人から結婚式の招待状が届く。娘はまだ貧乏学生なので
私は思わず、また資金がかかるなあ、と超現実的なことを頭に浮かべるが
「おめでたいこと」とすぐに反省する。

帰宅した娘に招待状を渡すと「うわああ、嬉しい!呼んでもらえるなんて!」
と想像以上に喜んでいる。「呼んでもらえないのかなあって淋しかったんだ」
といいながらまだ先なのに着ていく洋服をどれにしよう、と格安ツアーのタ
イで買ったドレスを試着し始めた。

「それは胸が開きすぎじゃない?」 とか私も楽しくなってきて
「ねえ、○(娘の名)の時はどこでお式挙げようか、誰呼ぼうか?何着る?」
「ハワイで挙げて日本のレストランで披露宴、なんていうのもいいよね」
「お母さん、なに着ようかな。絶対泣いちゃうよ」といつの間にかいろいろ
な手順を考えわくわくしている自分がいた。

まだ何も具体的なことはないのに、こういうことを考えるのはとても楽し
い。

(ひさきょん)

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「福岡のホテルで」

★5月20日(日)★

スカッと空が高い。五月晴れの朝、午前5時30分。
今日は、エニアグラムを通じて数年来親しくしているA子さんの結婚式と
披露宴に招待されているのだ。
結婚式に招待なんて、何年ぶりかしら?
とても嬉しく、ワクワクとしてこの日を待っていた。

こんな日の目覚めは、仕事の日の朝とは比べものにならないくらい、格段
にスッキリしている。
パッと飛び起きて、窓を大きく開ける。
軽くストレッチしながら、出かけるまでの時間を、どう使うかを考える。

9時半に出ればちょうどいいのだから、あと4時間。
シャワーを浴びて、身支度するのに1時間半。
ならば、洗濯も掃除もたっぷり出来そう。そうそう、マニキュアも塗らな
きゃ。
家を出るまでのスケジュールが決まれば、後は早い。
さっさとパジャマを着替えて、頭の中のスケジュールを実行に移す。

予定時間ピッタリにスケジュールをこなして、家を出る。
今日の披露宴会場は、福岡市が一望できるホテル。
H駅に、ホテルの送迎バスが来てくれるそうだ。

送迎バスの中には、既にフォーマルウエアの人が数人乗り込んでいる。
同じ披露宴に招待を受けている人に、もちろん違いない。
それとなく微笑んで会釈を送るが、相手は無反応。
私の姿が目に入らなかったのか、はたまた初対面の人物に対して人見知り
しているのか?

おめでたい席にお呼ばれしている者同士なのだから、お互い微笑んで、和
やかな空気を味わいながら行きたいところなんだけど。

チャペル式の結婚式に参列するのは、何年ぶりかしら。
チャペル式のマナーもたしなみもなく、讃美歌も他の人の声にあわせなが
ら、たどたどしく歌う。
これでいいのかしら?と、出来ていない自分を少し恥ずかしく感じる。

新婦のA子さんのウエディング姿。凛とした美しさ・・・とでも言おうか、
清楚でキリリとしている。
最初に出会った頃は、何かに怯えたような表情をすることが多かった彼女
が、背筋を伸ばして、堂々と真っ直ぐに前を見据えている。
そして、気持ちの優しさが表情から読み取れそうな新郎。
本当に、心から「よかったね」と、祝福したい二人。

結婚式に招待を受けるたび、喜びをお裾分けして貰っている気がする。
普段、仕事のストレスで、心の湖に波が立っているのが、
波が静かにおさまって、自分自身がクリアになっていく。

末永くお幸せに・・・と、心の中でつぶやきながら、新郎新婦に微笑みか
ける私だった。

(笑みだるま)

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○ 編集後記 ○

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(本永)
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