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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2007年4月22日 vol.151

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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新学期です、結婚式もあります。うれしさがこみ上げてくる人たちの、
はじける声と、意外な言葉がきこえます。

「どんな人と結婚したいのか」と尋ねられるたび答えてきた。自分で
だしてきた、その回答が、さあ、今、とチャンスを教えたようです。
プロポーズのときでした。度胸は、こんなときに出てきます。

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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ4 「若いエネルギー」 ●
●            4 「結婚します」 ●
○編集後記                ○
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「若いエネルギー」

★4月10日(火)★
この4月から、勤務する大学で学生生活の担当者になった。今日は女子学
生寮の入寮歓迎会に招待される。47人の大学1年生を寮母さんと10名あまり
の上級生が指導している。

学生たちはとにかく元気で素直だ。たまたま今日が誕生日の職員のことを
憶えていて、内緒で花束を用意して驚かせるかわいらしさもある。司会の学
生から「はい、30秒で熊のプーさんを書いて」などと言われ似顔絵を描く
ゲームで大騒ぎ。私も審査員を仰せつかる。「箸が転がっても面白い年頃」
という言い方があるが、単純なゲームでもわぁわぁきゃぁきゃぁ、耳がジン
ジンする。

一緒に参加した他学部の先生が、「授業の時と全然違う」とあっけに取ら
れていた。レクチャーを受けているときの生気のなさは、こちら側の工夫に
も課題があるのだろう。私たちは本当に学生の一面しか見ていないのだな、
と思う。それにしても若いエネルギーに圧倒された。こちらまでエネルギー
をもらった気分で、教員とは本当にありがたい商売だなと思う。

★4月11日(水)★
前期の授業がスタートする。私たちに教員にとってのお正月、朝から心地
よい緊張感でわくわくしている。ゼミナールの学生まで「あけましておめで
とうございます」とわざわざ挨拶に来たのがおかしい。学部の事務室も、履
修の相談などに訪れる学生でてんやわんやだ。「やっぱり、大学は学生で溢
れてなきゃ」という事務職員の言葉が嬉しい。

授業を2コマ行う。90分間しゃべることをとても難しく感じた。特に1コマ
は、歯切れの悪い授業だったな、と終わってから思う。最初はなかなかうま
くいかないものだ。

★4月12日(木)★
今夏に刊行を予定している政治学のテキストについて、出版社の方と打合
せ。これまで大学生向けのテキストは、東大など偏差値の高い大学の学生を
想定して、同じようなレベルの大学の先生が書くことが多かった。したがっ
て、大学生の大半を占めるフツーの学生には、難しすぎる。専門家の先生が
高みから見下ろして、「ここまで上がってきなさい。上がって来られない学
生は相手にしません」という、読者の立場からは不親切な本作りが当たり前
だった。そこで、徹底的に学生の立場になった本作りをしようという企画が
持ち上がり、光栄にも最初の1冊として白羽の矢が当たったものだ。

企画を立てるときにいくつも同類のテキストに眼を通したのだが、売り文
句に「わかりやすい」と書いているテキストでも、私が読んで「難しいなぁ」
と頭を悩ませるものも少なくない。要求は、「これ以上書けない、というく
らいやさしく、わかりやすく、かつレベルを落とさず」(笑)という過酷な
もの。何とか第1稿をあげることができたが、さて期待通りのものになって
いるかどうか。頭の中で学生と話しながら書いていると、とても楽しい作業
でもあった。

大学の教員になって、満7年が過ぎた。サラリーマンから転職するときに
は、大学の先生は研究室で本を読んでいて、時折授業をやればいいと思って
いたが、現実には大違い(笑)。最初はびっくりしたが、「近頃の若者」と
格闘し、時に振り回されることにも慣れた。若い学生たちの相手をすること
がこれほど楽しいとは、以前は想像もつかなかった。

もちろん、彼らの言動に、砂漠に水をまいているようなやりきれない気持
ちになることもある。昨日の授業のように「教えていることが伝わっていな
いなぁ」と反省することもしばしば。だからこそ何とかしようと知恵を絞る。
そしてそれを上回る「人間が成長していく驚き」や「教える喜び」を学生た
ちは与えてくれている。若いエネルギーはすばらしい、とつくづく思う。

(ちゃんぽん)

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「結婚します」

★3月31日(土)★
職場で女性に呼びかけて、お花見しながら昼食をとった。
校内の桜たちの下に大きなビニールシートを敷いて、計19名で特別に注文
したお弁当を堪能した。

敷いているビニールシートは強風でめくれあがりそうになるのでそれぞれ
が重しのように散り散りに座った。お弁当の蓋やお箸袋も油断すると追いつ
かないくらい早い速さで飛ばされる。足で必死に抑えた。みんなが必死になっ
た昼食だった。

そんな強風吹き荒れる中だが、桜が舞い散る下で食事ができるとはなんて
幸せなんだろうと口々に言い合った。「花より団子」などと言ったりするが、
「花も団子も」欠かせない。

おにぎりやおかずに舞い降りた花びらたちも、きっと、私たちを見て喜ん
でいるに違いない。アルコールはもちろん一滴も飲まないのに笑い声の絶え
ないお昼となった。

★4月8日(日)★
結婚式を来月に控え、今日は二人で結婚指輪を注文しに行った。
小・中学校の同級生の両親が経営しているお店である。私の相手は中学校
の同級生。そこで、店にいたおばちゃんに、歓迎された。

結婚式は自分が主人公でなきゃいけない。決められた型どおりに披露する
らしい。そんなパフォーマンスみたいなことを演じきれるかどうか不安もあ
る。

夢の世界のひとこまのよう。夢を見るのは得意だが、披露宴は現実なので、
ちょっと怖い。いままでみんながやってきたことをやらなければいけない。
その場になったら、なんとかなるかしら。

発言や表現ができるなら、まだいい。みんなにわたしの感謝の言葉をつた
えたいとおもうけど、そんなにでしゃばってはいけないよなあ。

わたしはかねがね、どんな人と結婚したいのかと尋ねられると、
「わたしは優しい人と結婚したいです。それもわたしを気遣って『寒くない?』
とか『疲れたんじゃない』と声をかけてくれる人」と答えるようにしていた。

今回そんな人と出会い、狙った彼を「一本釣り」して、晴れて結婚するこ
とになったんだから、いろいろ不安に思わず、感謝しなくちゃね。

「あなたを幸せにする」と言ったら「それはぼくの言葉」と言われて笑った
ことがあったな。あれを結婚式でしないように辛抱辛抱。

指輪の注文もそこそこに、学生時代の思い出をみんなで語りだした。保護
者の参観日のことや、個性的に思えた先生たちのこと。終いには卒業アルバ
ム、文集が机に並び、久々に見入ってしまった。

幼馴染のように通い合ったわけではないのだが、何かのきっかけでここの
友達と、またつながりが生まれて、過去をまた振り返った。

人と人は川に浮かぶ木の葉のように、近づいたり遠ざかったりするけれど、
近づいたときには喜び合えるのが幸せだなぁ。

店を出た時の自分の顔がすっかり、子どものころの表情になっていたよう
な気がした。

(さくら)

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○ 編集後記 ○

もうすぐゴールデンウイークですね。暦では、前後に2つの連休になって
いますが、あいだも休みの9連休の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当学会では、ゴールデンウイーク中の4日〜6日でプライマリーコースを
開催します。このコースでは、最初に自分のタイプをチェックリストを使っ
ておこないますし、まったくはじめてでも参加いただけます。

プライマリーコースは、通常1と2とそれぞれ2日間のコースがあるので
すが、4〜6日は集中コースとなっています。プライマリーコースを終了す
ると、アドバイザー3級の受験資格を得られます。

ぜひ、ゴールデンウイークにエニアグラムを学ぶ計画はいかがですか。

詳細は、以下で
http://www.enneagram.ne.jp/ws-annai/1-primary-3days.htm

★ 相互紹介、随時受付中 ★

☆ 毎週日曜日配信 ☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
(本永)
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