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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2006年10月22日 vol.125
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
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考えを新しくしなければ、新しい人は育てられないといったのは誰だっ
たでしょうか。時間をつくり新聞を読み、映画を見に出かける。社会の
「声」を吸収して、そこから動き出す自分の意識を見ています。
同僚が感情をあらわにだせば、トーンを落としてなだめられる。スマー
トにみずからを育てながら動きます。
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■目次■
●エニアグラム日記 タイプ３「カポーティ」 ●
● 「もうすぐ卒業」●
○編集後記 ○
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「カポーティ」
★１０月１４日（土）★
今月は忙しい。暇よりいいけど。忙しい中、同窓会のような会に誘われる。
学校の同窓会ではなく、前に勤めていた会社の仲間が集まる。仲間はみん
なもう、その会社にはいない。でも似たような仕事をしているので、いろん
なところで顔を合わせる。何人かが顔を合わせたとき、一度皆で会おうよ、
という話になった、と久美子ちゃんが言う。実はその仲間の一人が去年亡く
なった。お葬式で大勢が顔を合わせたこともあって、そんな話になったらし
い。
あまり乗り気ではなかったけど、久美子ちゃんがこれで最後かも知れへん
し、というので、行くことにした。亡くなったのはわたしと同い年のかずお
さん。変わってないね、と言い合ったけど、確実にみんな年取ったね。電話
無精で、連絡をマメにはしないわたしだけど、友達は大事にしたいなあ、と
思った。
★１０月１８日（水）★
今日、本当は仕事は休み。だけどやらないといけないことがたくさんある。
最近ゆっくり休んでいないので、頭がくたくただ。体は朝寝坊をすることで
もっている。
今日はどうしても取引先に顔を出さないといけないが、見たいなと思って
いた映画がある。朝、ちょこっと梅田(大阪)の職場に行って、映画はお昼の
回を見て、夕方神戸の取引先へ、という段取りを考えて出かける。水曜日は
レディスデーだから１０００円で見られる。なんとなく今日を逃すとまた見
られなかった、ということになりそうだから、がんばって出かけることにす
る。
しばらく会っていなかったスタッフに挨拶をする。体調が悪そうだ。前か
ら、しばらく休みたいと聞いていたけれど、もう限界のようだ。今月いっぱ
いがんばってね、とお願いして、映画館へ。ところが、２時に始まる回は満
席だ。やっぱり安い日はそうなんだ。
見たいのは「カポーティ」。マイナーかな、と思っていたけどそうではな
いようだ。仕方ないので、４時２０分の席を買う。時計を見るとまだ１時前。
よし、今から早足で神戸へ行って、用事を済ませて帰ってこよう。
映画館に帰ってくると５分前。お昼ほどいっぱいでもなく。ゆっくり見ら
れた。映画のストーリーも思っていたのとちがった展開。今日は充実感いっ
ぱい。
★１０月１９日（木）★
今日から三日間東京本社。今度一緒に仕事をする人は疲れる。忙しいと自
分の感情をそのままぶつけてくる。
「わしはもういっぱいなんや。ややこしいこと言わんといてくれ」
普段関東弁の彼は大阪出身。わたしと話すとつい関西なまりになる。
「他のだれがこんなことやれるんや。わしやからやれるんやで。いつでもや
めたるわい」とガラも悪くなる。
今まではこんなときは黙って無視することにしていた。返事もせずに席を
はずす。でも、今回はそんなことをしている場合ではない。期日も迫ってい
る。やることは山のように積まれていて、他の人の助けも借りないとできな
い。
「ユキオさん、わたしもそんなふうに言われると、やる気が出なくなってし
まう。やれるだけのことは手伝うつもりだから、わたしが出来るように言っ
てください」腹の中は煮えているんだけど、出来るだけトーンを押さえて言っ
てみる。
とりあえず目の前の課題をやっつけないと、後で取り返しのつかないこと
になる。こんな日が続くとうんざりだ。昨日無理して映画に行ってよかった。
（星の子）
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「もうすぐ卒業」
★１０月１０日（火）★
最近の私の悩みは「卒乳」である。母乳育児をやって一年五ヶ月になった。
同じ月齢の近所のお友達は一歳を過ぎた頃から次々とおっぱいを「卒業」し
てきた。残すは我が子一人。
知り合いの助産師からも一歳半を過ぎると智恵がつくからその前に、と勧
められた。でも一方で「親子の大切なコミュニケーションだからいくつまで
でもよい」という意見もある。だからといってだらだらとあたえていては成
長しないようで、少し焦りも感じる。
私の育児は悩みの連続だ。なんせ正解がなかなか見つからない。これだ！
というアドバイスを誰かにしてほしい。そんな時、新聞の「声」の欄に目が
止まった。私と同じように悩んでいる人がいる。そうそう、と頷きたくなる
時もあり、へぇ〜と感心する時もある。今まで何気なく読んでいたが、妊娠
し仕事を辞め出産と世間とのつながりがほとんどない状態の今、この知らな
い人の「声」が身にしみる。
そうだ、育児に「正解」はないんだ。子どもの数だけ育て方があるんだ。
そう思ったら少し楽になった。おっぱいを卒業することで人生初の我慢と別
れを体験することになる。主役の娘とじっくり話しながらその時期を決めよ
う。
娘は最近ポケットの存在に気がついたらしく、暇があると手を突っ込んだ
り大事なものを入れてはニコニコしている。「おっぱい止めたら泣くだろう
なぁ」と思いながら眺めていると、ポケットから宝物の葉っぱを差し出して
くれた。泣くのは私のほうかも知れない。
★１０月１２日（木）★
友人が劇団ひとりの本を貸してくれた。久しぶりにハードカバーを手にす
る。子どもが出来て何が悲しいかって、立ち読みが出来ない。本屋に行って
もゆっくり選べないので、とりあえず今の自分に有益な本を優先してしまう。
育児雑誌や絵本にしか目が行かない。これでは情報が偏ってしまうのではと
不安になる。
新聞の見方も変わった。銀行で仕事を始めた頃は一面から読んでいた。転
職後テレビ局のスポーツ部でプロ野球担当（福岡ダイエーホークス）になる
と真ん中から読み始め、他にもスポーツ紙を何紙か。駅売りの東スポを買っ
て電車に乗っても、仕事のためだからと恥ずかしくなかった。
主婦になると洗濯のためにまず天気欄を見るから後ろから社会面にと流れ
る。今は読めるのは娘の昼寝タイムだけだ。時間が無いと思うと余計に読み
たくなる。子どもの記事に真っ先に目がいく。それから生活や地域のページ、
読者の声や川柳も好きになった。いつか詠めるようになってみたい。スポー
ツや社会面までいかないうちにいつも娘が昼寝から目を覚まして、私の新聞
タイムは打ち切りとなる。
同じ新聞でも幾通りにも使えるものだ。父は毎日隅から隅まで読まないと
気が済まない。夕刊も読んでまだ足りないと言っている。必要な情報だけ短
時間で手に入れたい私は実家にいた頃、父によく尋ねていた。「今日なんか
面白い記事あった？」「別に」いつもこの繰り返しだったっけ。
今日、日本ハムがプレーオフを制してパ・リーグの優勝を決めた。元関係
者の私にとってはなんとも残念な結果になってしまったが、新庄の運にも感
心し、ソフトバンクの負けっぷりにも感動した。
明日は久しぶりに色鮮やかなスポーツ新聞が読みたい。
（おしゃべりママ）
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○編集後記○
家に蚊が２匹もいました。
だいぶ寒くなってきたのになぜと不思議に思い、調べてみたら、どうも
最近は、低温に強く秋になっても休眠しないで、冬も活動するアカイエ
カに似ているチカイエカというのがいるそうです。住環境の変化が原因
のひとつのようです。
蚊取り器を片付けようと思っていたのですが、当面は出しておくことに
しました。
★相互紹介、随時受付中★
☆毎週日曜日配信☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
（本永）
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