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発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2006年9月10日 vol.119
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
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遠すぎる転勤、キャンセルになった旅行。なかなか思い通りにい
かないのが現実です。そこでシナリオの書き換えです。
自分らしさを生かす環境を創りだすためです。さあ、アクション。
空気が停滞しないために。自分を信じて、みんなの協力も得て、
壁を越える。そこに青空が近づいているはずです。
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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ７ 「アクション起こします」 ●
● 「遠野は青空です」 ●
○ 編集後記 ○
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「アクション起こします」
★９月１日（金）★
今日から９月。４月の人事異動で、Ｆ市の都市部にあるＧ営業所から地方
のＫ支店に転勤になって５ヶ月。３月までは片道通勤時間３０分だったのに、
今はその３倍の時間がかかる。毎朝５時起きで出勤。それはそれでいいけど、
最近はいい加減に嫌になってきた。５ヶ月も経つのに、まだＫ支店の雰囲気
に馴染めない私を感じている。
都市部の仕事は、小さな営業所と言っても、多忙を極めていた。
でも、 ちっとも仕事が嫌と思ったことはなかった。毎日毎日の仕事が楽し
くてたまらない。自由に発想して、仕事が企画できた。
きっちり企画書を出して、地方本社と話をすれば、新しい仕事にも取り組
めるし、その経費だって貰っていた。正社員３人、契約社員８人の小さな職
場で、残業も多かったけど上司と飲みに行ったり、仕事のことでディスカッ
ションしたり。全国本社からも注目され、その分、評価も受けてきたし、や
りがいある仕事だったな。
でも、３〜５年で転勤があるのがうちの職場。どんなにやりがいある仕事
でも、同じ部署にずっといると、仕事へのモチベーションが低下してしまう
気がする・・・そんな私にはありがたいのだけど。
転勤先は、てっきり都市部の「支店」になると思ってた。もう少し大きな
組織の中で、忙しく働く姿を考えていた。それが、地方都市の支店になっ
て・・・。確かに、大きな組織だし、地方都市の中では中核支店で、それな
りに成果は出ているんだけど、今よりももっと成果を出す方法があるのに、
それをやってないんだ。
正社員・契約社員含めて１００名もいる支店。支店成績がそれなりにいい
のは、社員数が多いからだと思う。都市部では３年前にやめちゃった、非効
率な仕事も、ここでは脈々と受け継がれ、契約社員さんが毎日コツコツとこ
なしてる。でもね、その仕事、もう要らないんだよ・・・。
４月に赴任してすぐに、「その仕事、まだ必要なの？やめちゃわない？」っ
て聞いてみたら、「やめてしまって、トラブったら困るじゃないですか！」
とみんなから反論されちゃった。でもね、やっぱりおかしいよ。仕事が滞留
してるのが、みんな見えてないの？
職場の人間関係は、悪くない。みんな、仲がいいよね。仲がいいだけに、
知らない人を受け容れるまでに時間がかかるのかもしれない。でも、仕事で
喧嘩することもないし、ディスカッションもしない。ねぇ、やっぱりおかし
いよ。仕事する場所だよ、ここは。
５ヶ月間、ずっと悩みつづけてきた。３月まで成果をあげてきたつもりだっ
た私が、どうしてここにいるんだろう？なぜ、ここに異動になっちゃったん
だろう？この支店を、変えなさい・・・ってこと？できないよ、変えられっ
こないよ、私には。でも、古いやり方ではストレス。
今日、上司に話してみた。「仕事のやり方、もう少しＫ支店らしさを出し
て、見直してみたいんです。そんなプロジェクトを作りませんか？私ひとり
では出来ないと思うので、何人か協力してもらいたいんですけど。」上司は
理解してくれたけど、誰がプロジェクトに入ってくれるんだろう？不安は多
いけど、この支店の一員として半年が過ぎようとしているんだもん。
私がここで働いているってこと、自分らしく働けるように、ちょっとアク
ションを起こしてみよう・・・。
（笑みだるま）
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「遠野は青空です」
★８月３０日(水)★
きょうは幾分気分がいい。ベッドの下で寝ている愛犬ちょこらを触り、も
う少しごろごろしていようかなあ、という誘惑にかられたがこういうときこ
そ体を動かそう、と階下へ行き、先に始めていた夫とテレビ体操をする。
お盆明けぐらいから気分が塞いで元気がなくなってしまった。もちろん女
性特有の年齢的なこともあるけれど、どうしてこうも重く沈んでいくのだろ
う？いろいろ原因はあるけれど多分「うつ的スイッチ」が入ってしまったの
は、お盆に予定していた山形（月山・鳥海山）旅行が夫の仕事でドタキャン
になってしまったこと、に違いない。
実は6月から上高地への旅行を計画し梓川ほとりの宿も取れ、凄く楽しみ
にしていたのだが、これがちょこらの病気でキャンセル。仕方がないね、と
次に調整しやっととれた山形旅行の一泊だったのである。他にもどうもちぐ
はぐなかんじ、私が計画することがことごとくうまく運ばないこの夏だった。
こんな年もある、と納得しているつもりだったのだが、お盆明けぐらいか
らいらいらしてしまいうまく自分をコントロールできない。家族もとばっち
りを受けて可哀想。時々正気（？）に戻るので「ごめんね、口が勝手に動い
ちゃうの」などと言い訳をしていたのだが、いらいらの次は落ち込みがやっ
て きて、散々な夏だった。
そんな母を慰めようと、子ども達が食事に誘ってくれた。テーブルの上に
敷いてあったランチョンマット代わりの紙に「心身一如 楽しいときは体も
元気 楽しくおいしくストレス解消 カラダが元気だとココロも元気 どっ
ちも自分だから」と書いてあった。
わかった！「楽しくなかったから元気がなくなっちゃったんだ」と難題が
解けたように嬉しくなってしまった。そういえば計画がことごとく変更にな
り不完全燃焼でもやもやモード、うきうき、わくわく感を感じることができ
ないようになってしまっていた。
だから元気がなく本当はやめようかな、と思っていた花巻・遠野（岩手県）
旅行（夫が罪滅ぼしに入れてくれた）へ行くことを決める。
仙台はやませの影響で青空が出にくい。からりと晴れる北関東生れの私は
毎日の曇天も辛かった。宮城県を抜け岩手県に入る頃から青空がでてくると
同時に久しぶりに「楽しい」という感覚が湧いてきた。
青空にぽっかり浮かんだ白い雲、なだらかな丘陵、北上川のキラキラ光り
輝く水の流れ、日本の原風景に心の澱がろ過されるようないい気持ちになる。
遠野のおばあちゃま（語り部）の暖かい訛りでの昔話、宮沢賢治がイギリス
海岸と名づけた北上川のほとり、立ち湯で有名な鉛温泉、全てが私を癒して
くれた。
帰り道、ふたたび宮城県にはいると一転して曇り空に変わり温度も低くなっ
てきたけれど、「私は大丈夫」と思えるところまで回復してきた。あんな日
もある、こんな日もある。でもそれでいい、こころの安定指数が標準値まで
戻ってきたようだ。
整体の先生、婦人科の先生、紹介状を書かれてしまい初めて行ったメンタ
ルクリニックの先生、どの処方箋よりもやはり「楽しさ」を実感させてくれ
た家族に、そして日本の自然に感謝である。
（ひさきょん）
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○ 編集後記 ○
16日から、三連休ですね。行楽の秋、どちらかにお出かけの方も多いこ
とと思います。
エニアグラムをはじめて学ぶ方も参加できるプライマリーコースが、そ
の三連休に開催されます。通常は、４日で学ぶプライマリーコースを、
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現在の連載は、「あなたのそこが好き！・・・タイプ」です。
（本永）
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