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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2006年9月3日 vol.118

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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この日記を読んで「なぜ、先々心配するの?」と尋ねたくなる人が
いるかもしれません。心配して、心の中で用意をします。つまり、
悩む、気付くそれからやるべきことへ向かっていく。そういう順序
になっているようです。

意見をいうのにひかえめで、具体案も立派すぎないようにいう。社
会的存在の人間のありようをよく知って、はずれない人たち。身近
な人への細やかな気持ちのよせかたは、かけがえのないものです。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ6 「明石で寄せ植え」     ●
●               「車内で気を失う」     ●
◎ 相互紹介   『もう一度始めよう!1日5分からの英会話』 ◎
○ 編集後記                        ○
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「明石で寄せ植え」

★8月22日(火)★
花の苗の寄せ植え実演会を開くため)ガーデンデザイナーの多田欣也先生
と一緒に明石市にやってきた。会場はホームセンター、ダイキEX明石店だ。
前回は、お客さんを相手に実演をしたが、先方からの依頼で今回は各お店の
園芸担当者を集めて寄せ植えを実際に作ってもらおうということになった。

今日はダイキの大阪、和歌山、兵庫の3地区のお店の園芸担当者が二十数
名集っている。担当者と言ってもパートのおばさんから学校を出たてのお兄
さんまで実に様々で、実際には園芸や植物の知識はないに等しいといっても
いい人たちばかりだ。寄せ植えの知識ややり方を学んで、接客に役立てても
らおうということらしい。

講演という形式で講習会始まる。「色に迷ったら白色のお花を入れると寄
せ植えの色合いが締まりますよ」とか「お花にはどれも向きがあって植える
ときに前後ろが必ずあるものなんです」とか、私なりにとってもためになる
話しだなと思うのになぜか聞いている人たちの反応がいまいち鈍いと感じた。
「あんまり面白くないのかなぁ」何だかとっても気になりだして、今回の目
論見が失敗するのではないかという気がしてきた。

実演と話が一通り終わって「さぁ、それでは皆さん今から実際に寄せ植え
を作ってみましょう」と先生が言ったとたん、みんなの表情ががらっと変っ
てざわめきの声が上がリはじめた。「えっ、ほんとに作るの?」「ええー、
俺やだなー。めんどくさい」「わぁー、楽しみ楽しみっ」それまでの反応の
なさがまるでウソのようだ。

今日の寄せ植えのタイトルは、”夏を彩る”。主木になるコニファーを始
め、ニチニチソウ、コリウス、ケイトウ、メランポジュームなどなど夏にふ
さわしい鮮やかな色の花たちが次々と植えられていく。

帰りの電車で先生と話した。「みんなとっても楽しそうで生き生きとして
ましたね」「そうだね。仕事だからって難しく考えていたのかな。こういう
経験ってとっても大切なのかもしれないね」一人一人のうれしそうな顔を思
い出して「何だかちょっと人の役に立てたのかな」なんて思う半面、前段の
講演の時の反応を思い出して、「人の役に立ててるかな」とか「相手の反応
はどうかな」などということを自分は普段からとっても気にしているんだな
ということに気がついた。

★8月25日(金)★
今日は愛知と新潟からうちと同じような仕事をしている会社の部長さんた
ちが来る。小売業界でも始まっているM&A、合併による大規模化に合わせ
て、納入業者である我々も会社の枠を超えて協力し合っていこうという考え
の下に同業3社が集まって企画販売の戦略を練るのだ。わが社では立場上私
が担当ということになっている。

こういうことを任されてありがたいという気持ちは少しはあるが、はっき
り言って上司の指示だからやっているところが大きい。この考え自体は悪く
はないと思うものの、この同業の部長さんのことが性格的に好きになれない
のだ。でも仕事である以上そんなことは言っていられない。そういうわけで
いやいやながらも話し合いに臨むという訳だ。

私があまり好きではないその部長さんのことを、私の後輩などは平気で
「あの人は信用できない。何を考えてるかわからない。あんな人と一緒にや
ることない」などと言ってのけて一向に関わろうとしない。そういう毅然と
した態度をうらやましいとも思う。私の中にもそういう思いはあるものの、
私の場合は自分のそういう思いよりも信頼している人の意見の方が優先され
るのだ。今回の場合は私の上司だ。

上司の言うことももっともだとは思う。「園芸、植物業界で1社が単独で
がんばっても知れている。長い目で見ればこういう会社の枠組みを超えた取
り組みのようなことがとっても大切になってくる」確かにその通りだ。でも
なぜか自分の中で納得して取り組めないのだ。

3社の会議が終わって二人を食事に誘った。「もう始まった以上中途半端
にはできない」そう思って食事の席でも自分の思いを大いに語った。少しわ
だかまりが取れたような気がした。あの人の性格、あの人の態度、あの人の
やり方、そんなことばかりを気にしているのではなく、自分の思いや考え、
アイディアなどを積極的に話して自分がイニシアチブをとっていく。

自分が一生懸命になれば自然と人を気にするような思いは取るに足らない
ものになるのかも。そんな気がした。
(忠犬ハチ公)

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「車内で気を失う」

★8月18日(金)★
山手線の中で気を失った。2日続けて徹夜(本当は、2時間ずつは寝てい
るけど)したまま、仕事を続けたことが原因だと思う(というか、間違いな
く、寝ていなかったのが原因・・・)。

移動中、仕事仲間(女性)と一緒に電車に乗り込み、つり革を握ったとこ
ろまでは覚えているが、その後の記憶がない。「大丈夫!!!」という遠く
からの仕事仲間の声に気づき、目を覚ましたときは一瞬、状況が理解できず、
覗き込んでいる仕事仲間が誰かが、わからなかった。どうも突然意識を失い、
床に倒れたらしい。5秒くらい無言のまま、相手の顔をじっと見つめながら
「すみませんが、どなたですか?」と訊いてしまったシーンが何故が頭に焼
き付いている。

状況が飲み込めた後、乗り合わせた乗客に「大丈夫ですか?!」「救急車
呼びましょうか?!」と言われたが、その心配が、すごくわずらわしい気が
して「ご心配、おかけしました。大丈夫ですから・・・」と、早口に交わし
ながら次の駅に到着したタイミングで、慌てて電車を降り、その後は友人と
タクシーで移動した。

気に掛かっていたのは、自分の体調ではなく、仕事仲間に言った「すみま
せん、どなたですか?」という言葉だった。仕事仲間に自分が老いたイメー
ジを持たれたのではないかという、カッコ悪さだ。心配して抱き起こしてい
るのに「あんた誰?」と言われた相手に失礼なことをしたかもしれないとい
うバツの悪さも、すごく気になる。

タクシーの中で「大丈夫?」と何度も訊かれる度に「うん、大丈夫だから
・・・」と繰り返す自分がまた格好悪い気がした。冗談を言って相手を安心
させようと思っても、まじめに「大丈夫」を繰り返す自分が、まぬけな気が
した。あれから無事はたらいてはいるが、医者で検診してもらう予定だ。

エニアグラムを学び、かなり人目を気にしなくなれたと感じていたが、ま
だ本質的な問題よりも人目を気にする(それを自分の体調の心配より優先し
てしまう)自分がいることを実感した出来事だった。

★8月21日(月)★
仕事中、突然、離れて暮らす父から携帯に連絡があった。私は仕事の関係
で、東京と愛知(岐阜が実家)の二重生活をしているものの、東京での仕事
が中心で、なかなか戻ることが出来ない。父から「今度は何時、戻って来る
のか?」と問い合わせの電話がかかるのは、いつものこと。しかし、話は意
外な内容だった。

父「ごめん、今、(実家においてある)お前の車で交通事故を起こした。」
私「えっ・・・(驚いて言葉に一瞬詰まる)」
父「自動車保険の処理をして欲しいのだけど・・・」
私「わ、解った。すぐに対応するよ。大丈夫なの?怪我は?」
父「怪我はないし、相手も同様だから大丈夫だ。対応を頼む。」

普段は、強気一辺倒の父からの弱々しい声に戸惑う。急いで自動車保険会
社に連絡を取り対応した後、その旨を父に連絡した。

父を気遣う一方で、頭の中には、いろいろな心配が浮かんだ。忙しいのに、
面倒なことが、また増えてしまったこと(心配しながら仕事をすることが嫌)。
事故をした相手が、どんな人か(いろいろ面倒なことを言う人ではないだろ
うか)。この事故によって、来年の保険額が、大きく値上がりするであろう
こと・・・。自分に降りかかる可能性のある面倒なことが気に掛かり、父を
本当に心配していない気がする。そして、そのこと自体が気になり、自分自
身に嫌な感じを覚える・・・。

少し、時間が経ってから父から電話があった。

父「警察の現場検証、保険会社の対応、全て済んだ。今回は本当にすまん。
お前にいろいろ面倒をかけることになってしまった。」
私「そんなことは、どうでもいいよ。それより本当に怪我はないの?」
父「大丈夫だ。でも、本当に今回は参った。今まで事故など、したことが
ないのに・・・。俺も歳だし、車に乗るのは止めようかな。俺も歳を
取ったし、本当にもう駄目かもしれない。」
私「こちらの負荷は全く気にしなくていいよ。それより、この事故で父さ
んの元気がなくなる方が、ずっと心配だから、気にしないように心が
けて欲しい。こちらは、本当に問題ないから」

相手と直接話をしていると、相手を気遣う気持ちが沸き、自分に力強さが
突然出てくる。自分に降りかかる面倒なことが気にならなくなるから不思議
だ。もう父も74歳。元気に見えても確実に老いはじめている。元気でいて
くれることを純粋に願う自分に出会えて、少しほっとした。
(油売り)

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◎ 相互紹介 ◎

『もう一度始めよう!1日5分からの英会話』

「どこで覚えたの?」ネイティブも思わず驚く、本場の日常
会話表現を毎日音声付で紹介してくれるメルマガです。でも、
出てくる単語は中学・高校レベルの簡単なモノばかり、実は
英語って簡単なんだなと思わせてくれます。

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○ 編集後記 ○
9月になりましたね。まだ、昼中は、秋という感じではなく暑いですが、
夜には、もう秋の虫が鳴いているのを聞きました。

虫は、どのようにして季節を感じているのだろうとふっと思いました。

メルマガの感想もお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

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最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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