∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行元：NPO法人日本エニアグラム学会 2006年8月6日 vol.115
エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
声にだして笑う日記もあります。ユーモアは眠りかけた精神を覚ま
すためにあるもの。心の目が開くと、車中で会った子どもや、同僚、
学生も話かけてきます。そこから、きょうの愛を受けたり送ったり。
尊敬する人からビールのご馳走も。
素直な心で生きるのはむつかしい。小心でときに拗ねる自分も見ま
すが、受け止め苦笑い。だからこそ、はじけるように世界は展開し
ていくのでしょうか。
──────────────────────────────────
■目次■
● エニアグラム日記 タイプ４ 「化粧でお絵かき」 ●
● 「素直な心になるのは」 ●
◎ 相互紹介 「永遠のパートナーをゲットする７８の秘訣♪」 ◎
○ 編集後記 ○
──────────────────────────────────
「化粧でお絵かき」
★７月２２日(土)★
私の朝は家を出る時だけいつも慌しい。というのも、朝起きる時間は遅
くないのだが、ゆっくり朝ご飯を食べて、テレビのニュースを見て、お化
粧をしていると、あっという間に家を出るべき時刻が迫っているからであ
る。
電車の時間はほぼわかっているから、何分ごろまでに何を済ますべきかを
逆算すればいいのだが、この逆算が苦手なのだ。余裕を持って逆算すること
ができずに、遅くてもこの時間までにしておけばよいかタイムリミットを計
算して、結局その時間までのんびりしてしまうのである。
今日はお化粧をし始めたら、「お絵かき」をしているみたいに楽しくなっ
てしまった。あれを塗りこれを塗りしていたら、髪の毛に手をかける暇がな
くなっていて、慌てて家を出るという事態になってしまった。
案の定、職場では「その髪どうしたの？」と冗談交じりに言われて、恥ず
かしい思いをした。「わたしの髪は個性が強すぎるの」と返したが、そんな
言い逃れはいい加減にやめよう。
だって、髪がぼさぼさなのは個性ではなく、面倒くさがりで、時間にもルー
ズなわたしの象徴なのだから。
★７月２５日(火)★
職場で大学生が私に話を聞かせてくれた。彼女は今、大学3年生。8人兄弟
の長女である。半そでのシャツから伸びた、健康的な腕に、大きなあざを見
つけた。
「そのあざ、どうしたの？」
「反抗期の弟から蹴られた跡」
思いっきり蹴られたことが判る、大きなひどいあざだった。
「ひどいでしょ。弟が謝るまでは口を利かないようにしていたの」
「でもね、この前ごめんねと謝ってくれたから許したんです。お母さんに
も、お姉ちゃんにひどいことをしてしまったと言っていたみたい」
彼女は嬉しそうな笑顔を浮かべて、そう話した。
蹴った弟が一人の人間として成長することを望み、あえて自分からは口を
利かず、でも謝ったなら弟の行為をすぐに許した。更に、謝った弟の成長を
喜んだ、そんな愛情溢れる笑顔だった。
たった数分の彼女の話に感動し、涙が出そうになった。
「弟もいい子だね。あなたも本当にいいお姉さんね」と言うと、
「次に同じことをしたら許さないよ」と笑って答えた。
愛情溢れる話を聞くと、それだけで私の中にも愛が溢れる。彼女がわたし
の今日を幸せにしてくれた。
「ありがとう」
★７月３０日(日)★
今日は教会でオルガン奏楽を担当する日だ。礼拝には常時70名ほどが出席
し、10時半から12時くらいまで行われる。
奏楽者は、礼拝の中で前奏・讃美歌伴奏・後奏など7曲ほどを弾くことにな
る。担当する日は前もって決まっているので、2週間ほど前から奏楽の練習を
開始する。練習を始めるころは、音符を見るだけで精一杯だが、練習を積む
毎に少しずつ余裕が生まれ、奏楽の速さを調整したり、音色や音量を考慮で
きるようになる。
そうやって不器用なわたしも何度となく練習を積んで礼拝当日に臨むわけ
である。でも、でも、どんなに練習をしたとしても当日は指が震え、顔が青
ざめる。
今日は最初の讃美歌の伴奏に集中できず、「今緊張している私」を意識し
てしまい、失敗してしまった。オルガンを弾きながら、手が震えていること
や心臓がドクドク打っていることに神経がいってしまう。そうすると、今度
は伴奏を間違い、更に手が震えるという悪循環を引き起こす。
エニアグラムを学ぶ前なら、「わたしのばかやろー」と自己嫌悪が出てい
たところだが、今日は「間違ったのは仕方ない。今は奏楽に集中！！」と自
分に言い聞かせることができ、それ以降奏楽に集中することができた。
こつこつ努力することが大っ嫌いなわたしが、こつこつ練習することがで
きるようになり、自己憐憫を押さえ、この時間を乗り切ることができるよう
になったのは、エニアグラムのおかげ。
これからもっと勉強して、自分の可能性を広げたいと思える一日になった。
（さくら）
——————————————————————–
「素直な心になるのは」
★７月１８日(火)★
北九州市の実家に帰る。母の入院をきっかけに、両親を介護付き老人ホー
ムに預かってもらってから半年がたつ。父、母ともそれなりに落ち着いてき
たが、その間誰も住まないままになっている実家の鍵を開ける。
専門家から「住んでいる人が居ないと家は急速にダメになる」と言われた
ことを実感する。近所の親類に時々は風通しをしてもらっていたが、床や畳
はじとっとして気持ち悪い。
腐るものは処分したが、部屋には何ともいえぬすえたにおいがこもる。修
理の手は入れているのだが、なぜかお手洗いの洗浄用の水が出なくなった。
家の中に入ると気がつかないうちに、髪の毛に蜘蛛の巣が絡みつく。庭では
虫が死んでいる。少しずつ家も「死んで」いる。
★７月２１日（金）★
東京に戻り大学へ。今日は中央線、武蔵野線、おまけに地下鉄でもトラブ
ルがある。私は、何か鉄道にトラブルがあると、「なぜ？」「 別ルートは？」
と、非日常にわくわくしてしまう。
武蔵野線は架線に木の枝が絡んだそうだが、それを理由に遅刻したスタッ
フに、心の中では「その時間帯に武蔵野線に乗っていたということは、事故
が無くても遅刻じゃないか」と計算している。結構意地悪い。
エニアグラムに興味を持っている女性職員から、上司への接し方について
相談を受ける。完全をめざす彼女にとって、「結果オーライ」の上司の仕事
ぶりは我慢ならないらしい。かつての自分と部下とのトラブルをまじまじと
思い出す。
「〜ねばならない」という説得の仕方は彼には通用しないよ、と言うときょ
とんとしている。「彼の落ち込みは常です。あまり相手にしないことにして
います」に苦笑い。わかっているじゃないですか。
★７月２２日（土）〜２４日（月）★
研究会で京都へ。研究会の代表者であるＹ教授が、会の終了後にビールを
ご馳走してくれながら「一番仕事ができたのは50代でしたね」と言う。私も
大台まで後2年。
Ｙ教授のように有名にはなれなくても、意味のある業績を積むことができ
るのだろうか。
帰路の新幹線、乗車すると3人がけの席が向かい合わせにしてあり、子供3
人を連れた家族連れが占領している。修学旅行の中に放り込まれたような
「最悪の席」なり。
両親はしきりに恐縮しているのだが、8歳の男の子は非常に馴れ馴れしい。
オランダから一時帰国していることなどを自分から語ってくる。次に帰国す
るのは2年後とのこと。
「せっかくお会いしたのだから記念に」と食べかけのクッキーをくれたの
には参った。いつの間にか仲良くなって「気をつけてね」と頭を撫で
て品川で下車する。
★７月２７日（木）★
妻が「あなたの機嫌が良いとほっとする」と言う。自分自身では、いつも
上機嫌のつもりだったので、ちょっと面食らう。しかしよくよく考えてみる
と、他人の注意を引くために、自分の思うとおりにならない時、「別に・・・」
という言葉とは裏腹に全身から不機嫌オーラを出していたな、と気づく。
これは、自分を大切に思ってくれる人（たとえば両親）に対して、興味を
引きたい時に使う、子供のころからのパターンだ。ただしこの手法は、自分
に関心を持っている人にしか使えない。「俺の不機嫌を察しろ！注目しろ！」
という作戦が通用しないと、「拗ねる」という次のパターンが出てくる。ど
うでもいいことにいちゃもんをつけるのだ。
我ながら子供っぽくて情けない。なかなか素直な心になるのは難しいなぁ。
（ちゃんぽん）
──────────────────────────────────
◎ 相互紹介 ◎
日本エニアグラム学会は毎年多くのファシリテーターやアドバイザーを
輩出しており、エニアグラムを様々な職種の中で活用し、クライアント
を理解しありのまま受容することに大きな効果を発揮しています。
そんな中で、今日は、結婚相談所のマッチングやカウンセリングにエニ
アグラムを役立てている方のメルマガをご紹介したいと思います。
東京は調布市で結婚相談所を運営している湯田佐恵子さんのメルマガで
す。
（エニアグラムワークショップは、ファシリテーター主催のコーナーで
いつもご紹介していますが調布のシダックスで行っています。）
メルマガはこちら 「永遠のパートナーをゲットする７８の秘訣♪」
http://www.mag2.com/m/0000140366.html
無料レポート「一生独身？結婚相談所２００％活用術！」もあります。
詳しくはこちら http://www.reallove.to/
──────────────────────────────────
○ 編集後記 ○
雨の多い梅雨だったですね。海の家やプールなど、例年より人出が少
ないのではないかと思っています。なかなか気候は、人が思うように
いかないものですね。
ところで、来週は、もうお盆ですね。みなさまはどちらにお出かけで
すか？私は、静岡にある妻の実家へ行く予定です。
なお、次回、13日のメルマガは休刊になります。
メルマガの感想もお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。
★ 相互紹介、随時受付中 ★
☆ 毎週日曜日配信 ☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き！・・・タイプ」です。
（本永）
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
このメールマガジンは『まぐまぐ！』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
マガジンＩＤ：0000116983
メールマガジン名：エニアグラム《自分探しの旅》
発行者：日本エニアグラム学会
e-mail：info@enneagram.ne.jp
URL：http://www.enneagram.ne.jp/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000116983.htm
【本メール・マガジンの無断転載、複写は禁止します】
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞